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四巻 主役の凡みす

じりじりと真夜中が朝に変わる。白が黒に変わるように、いつのまにかあっという間に。

眩しい光と賑やかな人々の声を聞きながら、俺は布団に潜っていた。


ーー日常的な光景…


低血圧の俺は朝に弱い。

そのため三十分は布団でうだうだとしてしまう。


「ん…」


それに昨晩、夜中に起こされたためいつにも増して非常に眠い。

頭も痛いし、全く嫌になる。


「あぁー…!!」


がばっと起きて、身支度を始めた。こうでもしないと起きられない。


ましてや今日は、

いつもと違う一日になるかもしれない。

化け物に巡り会う可能性が高いんだ。


「めんどくせぇー…」


どこかで彷徨っている化け物のためにも、早く家を出なきゃならない。

家に押し掛けられでもしたら、それこそめんどくさいことになる。


はぁー・・・

日常を誰よりも愛しているというのに、なぜ忌々しい罰を受けなければならないのだろう。


「ハル、ご飯出来たってさ」


ネクタイをしめていると、涼しげな低い声が聞こえた。

振り向くと、いとこの瑞ノ江一也がひょろりと立っていた。

真っ黒な髪に、シャープな瞳。

背が高く、高校二年生とは思えないバスケ少年。


「あー…もうちょいしたら行くわ」


一也とは昔から仲が良くて、高校生になってもそれは変わらない。

兄弟みたいな仲だ。


今は両親の都合でうちに移住している。


「了解。先、行くから。

あと…」


そこでニヤリと笑って、


「夜中に騒ぐのは止めてくれよ」


「は?」


「ハルの寝言は天下一品ってね。昨日は何を猟に行ったんだ?」


俺はさぞかし酷い顔をしていただろう。


間抜け面…

お似合いの言葉だ。


「………!」


なんつぅーこった…

騒いでたか…


途方に暮れる俺を残して、一也は笑いながら、リビングに降りて行った。


はいぃ〜…結局ね、瑞ノ江こんにちはってね( ̄▽ ̄;)あははは。

春人いじられてるし。悪いヤツだ(笑)次回はまた進みます♪よろしくお願いしますー

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