表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
槍使いの下剋上  作者: あぶらげ
3/5

第2話 槍使い、取り敢えず扉の中に入ってみた。

短め。

目の前に扉がある。

ドアノブも取っ手も無いけど何故か蝶番があるからこれは多分、きっと、おそらく、扉だろう。


ただこの扉

「絶対ヤバイやつだよな・・・」

何かものすごいプレッシャー感じるし、存在感ヤバイし、後ろでゴゴゴゴゴとかいう擬音があってもおかしくないよ、マジで。

めっちゃ入りたくない。


「しかし、入る以外の選択肢が無いんだよな。」

思わず口に出てしまうが現状を確認する限りはホントに扉に入るしか選択肢無いんだよなぁ、はぁ


まず回りは見渡す限りの森、二時間(体感)かけて(警戒しながら慎重に)歩き続けても全く先が見えない。つまりこの森は滅茶苦茶深い森であるというのは直ぐに想像出来るだろう。

問題は、”この森がどれだけ深いか”だ。

もしかしたら後10分歩けば森は抜けられるかもしれない。しかし、本当は10時間かけても抜けられないかもしれない。

この非常時にそんな運任せな選択は取れないしそもそも一応俺は真っ直ぐ進んできたつもりだが今の俺の手持ちはこの謎の槍一本だけ。

方位磁針もなにも方角を確認する道具が無いのでいつの間にかもとの場所に戻ってるなんて可能性もある。


まぁ要するにこの現状ではこの扉に入るのが一番の安定択なのだ。多分。


そーゆー訳で扉の中に入りたいのだが

「何この自己主張の激しい手形?は・・・」

近づいてみて分かったが何かものすごーく意味ありげなまさしく手を入れなさいと言わんばかりの手形がある。ナンカケッコンッポイモノアルヨ...,ヒエッ


「触んないとダメだよな、でも触りたくないよな、何が起こるか分かんないもんな。」

しかし、現状を打破するには触らないといけないというね!ファッキン!!!


と、取り敢えず手入れてみるか。

そーっと、そーっと、そーーーーーーっと。

カチッ!ガコンッ!!!ガシッ!

「え?」

ギュイイイン!!!

「えぇええええ!!!!.....」

吸い込まれるぅぅぅ.....



「んっ・・・はっ!?ここはいったい・・・?」

さっきまでは見渡す限りの森だったが今度は・・・?何ここ?え?めっちゃ暗い。何も見えねえ。俺が持ってる槍すら見えねえぞ。


取り敢えず壁探そう。こういう時は片手を壁に当て続けて真っ直ぐ進み続ければいいんだっけ?


どうにか壁を見つけてペタペタ触りながら先に進む。途中のドアらしきもの(暗すぎて確認できない)は一応全部開けながら進む。


ペタペタ、ペタペタ、ペタペタ。

ペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタ(体感10分経過)ペタペタペタペタガチャ(ドアらしきものを開ける)ペタペタペタペタペタペタガチャ(ドアらしきry)ペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタ(体感20分経過)ペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタガチャ(ドアry)バタン!!!


「閉じ込められた!?」

相変わらず真っ暗なまんまだぞおい!

しかし、焦らない焦らない。こうやって焦らせるのも罠かもしれない。俺は焦らないZE☆


ただ、このドアだけ勝手に閉まった事を考えるとこの部屋には何か有りそうだな・・・

まずは壁をペタペタするか。何かペタペタしすぎてちょっとゲシュタルト崩壊寸前なんだけどな。


ペタペタしながら何でここはこんな暗いのか考えてみる。

一番最初に思い付いたのが俺は未だに遭遇していないがここには実はモンスターがいてそのモンスターは光に反応して侵入者を襲うというもの。

何気なく思い付いたけど普通にあり得そうで怖い


二番目に思い付いたのはただここには光源になるものがなくて真っ暗なだけというもの。

これも普通にあり得る。


3番目は元々光源があったけど何者かによって光源が壊され現在真っ暗になっているという考え。

これも普通にあり得るな。


つまり今考えたこと全部があり得るわけで考えるだけ無駄だというのがよくわかった。

ただ、一番目の考えがあっている場合は嫌だよな。明かりつけた瞬間サーチ&デストロイの対象とか嫌すぎるわ。


ペタペタペタ...パン


お、何やらドアっぽいものが。ドアノブは・・・あるな。早速オープンsガチャガチャガチャ...

か、鍵かかってやがる・・・。

生意気なドアじゃないか。この自宅の鍵をそこら辺に落ちてた木の枝で開けた私に開けられないドアはない。幸い今は手元におあつらえ向きの槍がある。開けてやんよぉ!!!


ガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガキッガチャン。


ふん、他愛もない。

何て貧弱なドアだ。こんなので防犯できると思ってンなら一旦死んで電子ロックと南京錠+指紋認証システムでも導入してくるんだな。

それならば多少は防犯出来るだろう。


ささっとドアの中にはいる。

相変わらずここも真っ暗だnピカッ!!!

「うおっ!?」

な、約40分(体感)振りの光で前が見えねぇ!

お前(光)やってること某空島映画のグラサン大佐に向けてやった事とおんなじ事やってるぞ!!!

この人でなし!!!(光に向かって)



「な、どうやってここに人間が来たのよ・・・」

「え、だれ?今目が見えないんだけど。助けて」

視界がまだボンヤリしてるけどなーんとなくヒトのシルエットは見える。紙は銀色で・・・目は赤色?何か全体的に黒い服をきているよーな・・・


「いいわ、分かった。私がコイツを殺せばいいのね?こんなとこ早く出てやるんだから!!!」

「え?何勝手に自己解釈してんの?ちょっと待ってください俺まだ視界がはっきりしてないんですけどぉおおおおお!!!!!」



固く閉ざされたドアの向こうにはいきなり俺を殺そうとするサイコパス少女がいました。

あの?せめて視界が回復するまで待ってもらえませんか?(願望)

実はここで主人公、3度程死にかけてるっていう

悪運だけはいい主人公。

次回ちょい戦闘入る

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ