プロローグ
文才ないけど頑張ります!!!
「死ねよ、クズ」ゴッ!
「グッ!?」ズサァ...
「明日までに一万持ってこいよぉ!!!ははははは!!!」
・・・痛い。
6月、大雨が降っているなか僕こと「時雨 空」は苛められていた
イジメが始まったのは高校一年の去年、クラスメートの不良グループに何故か目をつけられたのがキッカケだった。
とある学校帰りの暗い道でいきなりボコボコにされた僕は持っていたお金を財布ごと全部抜き取られて気絶したことがある。
通りかかった親切なヒトが病院に連絡してくれてらしくそのまま入院。命に別状は無かったけどかなり危険な状態だったらしく病院に連絡してくれたヒトを僕は感謝していた。
・・・そのヒトが僕をボコボコにした奴等だと知るまでは。
病院から退院した僕は次の日から学校に登校し始めたがいつもとは何かが違うなと思っていたらイママデいつも遠目で見てた不良グループの一人が僕のなくしたはずの財布を持っていたのだ。
その日から何かある度に僕は不良グループに絡まれボコボコにされていた。不良グループは頭が悪いヤツが多くてよく先生とかにバカにされていたからそれのストレス発散も有ったのだろう。
体全体がズキズキ痛むけど我慢して一人で帰る。
両親は両方とも僕に高校を行かせるために出稼ぎに行っているのに僕がワガママ言ってめいわくはかけられない。
「痛いなぁ」ザァザァ....
僕の呟きもため息も雨はかきけしていた・・・
この時、僕が余所見をしていなかったらならば、もし、不良グループにボコられていなかったら、僕の人生が大きく変わることは無かっただろう。
「・・・ん?」
ふと、何か視線を感じた。見渡す限りには人がいないにも関わらず視線を感じた。
見渡す限りにあるのは長く長く続く一本道と見渡す限りの田園風景と一本道の近くにある小さな神社である。
何となくその小さな神社が気になった僕は好奇心に負けてその小さな神社のお堂の中に何かの影をみつけた。見つけてしまった。
その影は何かを食べているみたいで近づいていく僕に気がついてないようだった。そしてお堂の中をそーっと覗いた僕は、
ヒダリウデヲタベラレテイタ。
「えっ・・・?」プシャアアア...
「アタラシイエサダ、キョウハウンガイイ」モグモグモグ...
「ガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛いイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイイタイ・・・・・・・?
イタイって何だっけ?痛いってナンダッケ?イタイ?痛い?美味しいの?タベレルノ?何なの?オモシロイノ?
ソレヨリ・・・ボクハダレナノ?
「オマエ・・・ソシツモチカ。」
ボクノヒダリウデヲタベテイタクロイナニカガボクヲミテイル。
「オマエハヨリシロニスルヨリミテイルホウガオモシロソウダ」
クロイナニカガシャベッテルケドリカイデキナイ。
ソレヨリオイシソウダナ、オマエ。イタダキマス。
「ナニ!?」
アレ?タベタノニタベテナイ?ナンデ?
「ムイシキカデノカクセイ・・・マサカ”オワリ”ガツカエルトハ・・・オモシロイ!マスマスオモシロイ!!!」
ナラモウイッカイタベレバイッカ。イタダキマス。
「”トマレ”」
アレ?ウゴケナイ?タベレナイ?ナンデ?
「オマエニコレヲアタエル、ソレヲドウツカウカハオマエシダイダ。」ギュイン!!!
「・・・あれ?」
今、僕はナニヲシテイタンダ?
「オマエノイキザマ、ミセテモラウゾ。」
辺り1面、いや、僕の回りだけが光始める。マルデセカイガハジマルカノヨウニ。
「ククク、アタラシイモノガタリノハジマリハジマリ・・・」
僕が消える、消えていく。
まるでどこかに旅立つかのように。
視界が真っ白に染まって染まって染まりきった時、「時雨 空」というヒトはこの世界から完全に消え去ったのだった。