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英雄《しゅやく》になれない槍使い  作者: 笹木さくま(夏希のたね)
第5章・天を舞う竜は、地を這う獣の心を知らない
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【聖剣の英雄伝説・第4章・58ページより】


「これがピラーか」


 街の中に突如出現した巨大な結晶と、英人は空中で対面した。


「これが、こいつらの仲間が姉さんを……っ!」


 大切な姉、刹那を奪ったCEへの憎しみが心に燃え盛る。

 しかし、英人は直ぐにその醜い感情を振り払った。


「違う、復讐は何も生まないんだ……けれど、皆を悲しませるお前を、俺は絶対に許さない!」


 人々の平和を祈る正義の心に応えて、聖剣が黄金の輝きを宿す。


「皆の涙を拭うため、今こそ悪を断て、唸れ、エクスカリバァァァ―――ッ!」


 シュゴオオオオオォォォォ―――――ッ!


 聖なる光の放流が、巨大な結晶の柱に叩きこまれる。

 それは強力なバリアさえ容易く打ち破り、ピラーを原子の光に分解する。


「見ろ、ピラーが、誰も壊せなかったあれをついにっ!」

「天使様……いえ、あの方こそが私達を救ってくれる救世主様なんだわっ!」


 その神秘的な光景を目にした街の人々は、誰もが迷わず確信した。

 銀の翼で空を翔ける、黄金の聖剣を振るう英雄。

 天道寺英人これが、人類を救う救世主なのだと。


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