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異世界ライフはチートで楽々  作者: マクスウェル
3/3

第1章 最強異世界転生者 出会いは森の中で

第3話です!ヒロイン登場と、初の戦闘です!

長くなりましたがお楽しみください!

一通り自分のステータスを確認したハヤトは装備を整えうろを出る。

神龍シリーズ一式を全て装備し、腰には桜花七閃。

武器は念じればアイテムボックスから瞬時に出てくるが桜花七閃には居合がある。

最初から出していた方が形になりやすいし。

それと、奇襲に備えてアンチライブズは色んなところに隠し持っている。

気配察知は怠らないつもりだが、ステルスや反応しきれない速さで迫るものに居合で迎撃は向かない。即座に持てるように設定している。


うろを出たハヤトはマップにある街道へと向かう。

かなり距離があるが移動速度が元の世界の3倍速い。

普通に歩くだけで元の世界の全力ダッシュだ。

スキルの恩恵すごいな。感謝せねば。


それから体感時間で10分程経った頃、ハヤトの耳に金属同士がぶつかる戦闘音が聞こえた。少し逸れるが気になる。

「...行ってみるか。武器の性能も見たいし」


そうして音のする方へ少し歩くと一人を取り囲むようにしてオークが武器を構えていた。

囲まれている人間の周りには数体のオークと、交戦したであろう人間の死体が散乱していた。

多勢に無勢だ。それに囲まれて生きているのは女だからなのだろう。

オークは他種族の雌を使って繁殖する。元の世界でもそういう小説は多かった。この世界もそうなのだろう、明らかに女性の顔に恐怖の色が浮かんでいる。


「流石に助けるか。ここで見捨ててもあれだしな」


そう呟くと同時に手に数本のアンチライブズを出す。その時、一体のオークが女の子に襲いかかると、同時にそのオークの頭に突き刺さるナイフ。女性は目の前でいきなり倒れたオークに驚いていて、周りのオークも何事だと、キョロキョロと首を回す。

「鬼龍神影流剣術 一の型、三式 "時雨斬り"」

低い声でハヤトが呟く。刹那、ハヤトが消え、女の子を取り囲むオークの頭が全て胴体から切り離され地に落ちた。それと同時にハヤトが女の子の前に現れる。


実はハヤトは元の世界ではあらゆる武術を教える道場の息子でその教える全ての武術で免許皆伝であった。


女の子は不安と緊張、恐怖からの解放でその場にへたり込んだ。そんな彼女に刀の血を払い納刀したハヤトが声をかける。


「君、大丈夫?怪我はない?」

「あっ!はい!大丈夫です!」

「そう、ならよかった。終わってすぐで悪いんだけど立てるかい?血の匂いに寄ってくる奴がいるかもしれないし」

「あっ、はい!」

そう言って立とうとした女の子は腰が抜けたのか立つ事が出来なかった。

「あ、あれ?た、立てないです...」

「そうか、じゃあ背中に乗ってくれ、俺がおぶうよ」

「いや、でもそんな悪いですよ...」

「早く乗りな。そうしないとまたさっきのオークの仲間がくるかもしれないよ?」

「っ!...分かりました。お願いします」

流石に先ほどのオークに囲まれたのが怖かったのだろう、女の子は素直におぶわれた。彼女をしっかり支えると街道へと歩き出した。


歩きがてら自己紹介をした。名前と自分が旅人である事。この先の街を目指している事も話した。

何の偶然か、彼女はその街を拠点とする冒険者らしい。彼女の名前はレオナ・ソイル。種族はなんとエルフらしい。確かに助けた時から美人だったけど改めて見ると前の世界では見た事ないような超絶美人だった。そして何とはいわないが、彼女の胸元にある2つの破壊力抜群の大きな果実。それがさっきから背中にムニュン、ムニュンって当たってるんだ。正直ヤバい。


2つの柔らかさを背中に感じながら体感で30分ほど歩くと広場のような開けた場所に出た。

「少しここで休憩にするか」

「そうですね、いつまでも負ぶってもらうのも悪いので、私降りますね。もう歩けると思うので」

そういってレオナはハヤトの背中から降りた。正直残念に思ったのは内緒だ。


二人は警戒のために広場の真ん中で休憩を取る。


ハヤトがレオナから水をもらって休憩してると

レオナが改めてお礼を言ってきた。


「本当すいません。助けてくれてありがとうございました!あのままじゃ私どうなっていたか...」

「いや、大したことないよ。助けるのに理由はいらないしね」

「ハヤトさんは旅人だったんですね!やっぱり旅してる人は強いんですね!オークを斬った剣の軌跡が見えませんでしたよ!」

「あ、ありがとう。まぁ、一人旅だからある程度戦闘は出来ないと旅なんか出来ないしね」



そういってハヤトは立ち上がり、ボックスからタスラムを出す。

「ハヤトさん、それは一体...?」

パァンと1発茂みに撃つと、中から緑の鱗を全身にまとったリザードマンが倒れてきた。

「えっ⁉︎なんでこんなところにリザードマンが⁉︎」

「ふぅ、やっぱりモンスターだったか。人間の気配じゃなかったし。でも助かったな。これならタスラムだけで応戦できる」

そう言ってタスラムを腰に付けたホルスターにしまうハヤト。

「な、何でこんなところにリザードマンが...?は、早くエメリアに戻って緊急討伐依頼を...」

明らかに慌てているレオナにハヤトが声をかける

「うーん、レオナ。悪いんだけどもさ、慌ててる暇ないよ。もうすでにリザードマンに囲まれてるわ」

「えっハヤトさん今なんて...?リザードマンに囲まれてるって...!」

「流石に気づいたか。さっきから寄ってきてたんだけどもう結構近いな。半径2kmの中に500体以上はいるぞ!」

「5...500体以上⁉︎そんな...もう...私...死ぬんだ...」

そう呟いてレオナは気絶した。

「でも俺がいるから大丈夫!...ってもう聞いてないか。そりゃ、ここらでは見ないモンスター大勢に囲まれてるんだもんなぁ、気絶もするか。仕方ない、結界だけ貼って、っと。さて、俺は眠り姫を護る騎士のごとく迎撃に出るかね...なんちゃって」

気絶したレオナの周りに結界を貼り、冗談を言いつつ装備を整えるハヤト。すでに数十体のリザードマンが広場に姿を見せはじめている。

ハヤトは両手にあるだけのアンチライブズを持ち、リザードマンにその全てを投げた。

中には避ける者もいたが、大半が頭に刺さり、その命を消していく。それを見た他のリザードマンが吼え、ハヤトに向かっていくが、


「鬼龍神影流戦闘操具術、ニの型、四式、影死鳥」


向かっていた先頭のリザードマン達が死体に刺さっている(・・・・・・・・・)はずの宙を舞う(・・・・)血塗れの短剣に頭を切り飛ばされて死んでいく。その様子を見た後続のリザードマンが驚き、バックステップで飛び退く。


(なるほど...ここら辺で売っている武器では貫けない鱗を持ち、本能に任せるのではなく、ちゃんとした戦闘能力も持っているから、緊急討伐依頼が組まれるのか...)


10本の死を運ぶ短剣が舞う中心で止めることなく腕を振り続けるハヤトはリザードマンの動きを考察していた。


(そろそろやめて近接で倒すか...これ以上やっても攻撃範囲には入ってこないし、万が一街に行かれてもあれだしな...遠距離からでは逃してしまう奴もいるだろうし、挑発スキルを全体に撃って俺に注目させて近接で斬り飛ばす!...なら、ボックスからレーヴァテインを腰につける形で...いまだ!)


ハヤトは手を引き、即座に短剣をボックスにしまい、右手に桜花七閃を、左手にレーヴァテインを抜き、森に響き渡る大声で挑発スキルを発動した。


「おらぁ!数でしか敵を倒せない戦闘能力のねぇ、クソカストカゲども!俺が相手だ!かかってきやがれ!」


言葉の意味を理解したかは知らないが、スキルはかかったのだろう。周りのリザードマンが一斉に吼え、飛びかかってきた。


(かかった!)


最初に飛びかかってきたリザードマンを右手の一太刀で両断し、左手を振って2体を斬り飛ばす。

そのまま群れの中を技を使わず駆け抜け、剣を振るだけで斬り飛ばしていく。リザードマンが手に持った剣を掲げて防ごうとするが、ハヤトの剣はそれごと斬り飛ばしていく。ハヤトは止まらない。目の前の敵を片っ端から斬り捨てていく。


「ハヤトさん、すごい...」


結界の中で目覚めたレオナがリザードマン相手に無双する俺を見て感嘆の声をもらす。

それにすら気を留めず、一心不乱にリザードマンを斬り捨てていく。その様子は眠り姫を護る騎士ではなく、目の前の敵全てに等しく死を与える死神のようだった。


やがて、辺りがリザードマンの血の海と変わり、ハヤト以外に立つ者のいなくなった森の広場の中心にいるレオナの元に剣の血を払い、鞘に収めたハヤトが戻ってくる。


「レオナ、怪我は無いか?ずっと離れてたわけだけど...」

「私なら大丈夫ですよ。この結界がありましたし、ハヤトさんが護ってくれましたから」

屈託の無い笑顔で言うレオナ。

その様子に少し面食らったハヤトはおそるおそる尋ねる。

「...怖く...無いのか?相手がモンスターであったとはいえ、無表情に狩り続けていたんだぞ?普通は怖がるはずなんだがな...」

「怖くなんてないですよ。私を助けてくれた騎士さんなんですから」

「そ、そうか...ありがとう、そう言ってくれるのは君だけだ」

「あ、でもその前に返り血を取りましょう。その格好で行ったらいくらなんでも不審に思います」

「あぁ、そうだな。じゃあ川に行こ...「浄化」...うかって、え?魔法?」

「私、魔法は得意なんですよ?それに川で洗ったら川が血でダメになるじゃないですか!そういう事も考えてください!」

「あ、あぁ。ありがとう、助かった。さて、でもこのリザードマンの死体はどうするかなぁ...このままにしておくわけにもいかないしな...」

「ハヤトさん、アイテムボックスありますよね?」

「あぁ、アイテムボックスなら、容量無制限のがあるが...死体をしまうのか?」

「無制限...やっぱり規格外ですね...でも、無制限ならリザードマンの討伐証明である牙と、いい鎧の素材になる鱗だけを仕舞っていくのがいいと思いますよ」

「そ、そうか。じゃあレオナは待っていてくれ。血で汚れるからな...って動く事ないか。魔法で分解して浮きあげて集めればいいか。そうと決まれば...ホイ!っと」

「え?む、無詠唱⁉︎ハヤトさんは剣の腕だけじゃなく魔法の素質まであるんですか⁉︎それに2種類の魔法を並行発動なんて...やっぱり規格外...」

「そ、そうなの?なんかイメージしたらできたんだけど...」

「イ、イメージするだけで2種類の魔法を並行発動、それを無詠唱なんて...ハヤトさんは知らないかもしれないですが無詠唱は簡単な魔法なら出来る人はいます。同じ魔法なら並行発動でも出来る人はいます。けど、無詠唱と並行発動を同時に行う人は聞いた事がないです。しかも2種類の魔法を並行発動して、無詠唱なんて、どんな規格外なんですか!他の人や貴族の前ではやらないほうがいいですよ!確実に勧誘がありますから...」

「肝に銘じておくよ。さて、あらかた集まったな。移動するか...! ダメみたいだ。奴らのボスのお出ましだよ。レオナはこの中にいて。俺が倒すから」

「えっ?ボスなんてどこに...「ちっ!」(キィィン‼︎)...きゃ!」

「遠距離から剣を投げて先制攻撃とはね...レオナこれを渡すから俺が駆け出したら足元に置いて展開して‼︎その中なら安全だから‼︎」

「えっ⁉︎あ‼︎わかりました‼︎ご武運を‼︎」

そうレオナが言った時にはハヤトは走り始めていた。

感覚でレオナが結界を張ったのを確認しながら...






どうでしたか、第3話!戦闘シーンは手を抜きすぎた気がしますがご勘弁を!第4話もお楽しみに!

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