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スペースシャトル カウントダウンT-30秒


時刻:T-0:30:00

スペースシャトル「コロンビア」のコクピットは、緊張感と静けさが混じり合った空間だった。パイロットは、計器パネルに目を走らせながら、オービタルマニューバリングシステム(OMS)の圧力が上昇するのを確認した。彼は、C3のOMSエンジンスイッチを「アーム/プレス」に設定し、キャビンの気圧が16.7 psiで安定していることを確認する。キャビンベントスイッチをL2で「オープン」にすると、警報音が響き渡った。

パイロット: 「コントロール、こちらコロンビア。OMSの圧力が上昇しました。キャビンベントも完了です。」

コントロール: 「了解。確認しました。」


時刻:T-0:25:00

コマンダー: 「コントロール、こちらコロンビア。コマンダーの音声チェックです。」

コントロール: 「了解、アウト」

パイロット: 「コントロール、こちらパイロット。音声チェックです。」

コントロール: 「了解、アウト。」


時刻:T-0:21:00

キャビンベントバルブを閉じる時間だ。パイロットは再びL2のスイッチを操作し、「クローズ」に設定する。ゲージの表示が安定するまで、彼は慎重に操作を続けた。


時刻:T-0:20:00

パイロット: 「コントロール、こちらコロンビア。フライトプランをコンピュータにロードしました。」

コントロール: 「了解、アウト。」


時刻:T-0:19:00

続いて、彼はキーボードに「OPS 101 PRO」と入力し、フライトプランのOPS-1をバックアップフライトシステム(BFS)にもロードした。


時刻:T-0:16:00

メインプロパルションシステム(MPS)のヘリウム加圧が開始した。彼はR2のスイッチを確認し、「MPS He isol a, b」を「オープン」に設定した。

時刻:T-0:15:00

コントロール: 「コロンビア、こちらコントロール。アボートチェックを行います。」

パイロット: 「了解、良好です。アウト。」


時刻:T-0:09:00

パイロット: 「コントロール、こちらコロンビア。イベントタイマーをスタートしました。」

コントロール: 「了解、コロンビア。アウト。」


時刻:T-0:07:00

乗組員アクセスアームが引き込まれ、パイロットはAPUの事前準備を開始する。彼はR2のスイッチを確認し、APUの各スイッチを適切な位置に設定する。


時刻:T-0:06:00

APU(補助電源ユニット)のプレスタートが開始される。R2のスイッチでAPUの燃料タンクバルブを「オープン」にし、APUコントロールを「スタート/ラン」に設定する。

パイロット: 「コントロール、こちらコロンビア。APUのプレスタート完了。APUを起動します。」

コントロール: 「了解、アウト。」

パイロット: 「APUは正常です。アウト。」


時刻:T-0:04:30

オービタは内部電源に切り替わる。パイロットは内部電源が正常に作動していることを確認する。

コントロール: 「コロンビア、こちらコントロール。内部電源に切り替えました。」

パイロット: 「了解、アウト。」


時刻:T-0:03:45

オービタの空力表面が動き、油圧システムがチェックされる。

コントロール: 「コロンビア、こちらコントロール。油圧チェック完了。」

パイロット: 「了解、アウト。」


時刻:T-0:03:00

オービタの主エンジンが発射位置に向けてジンバル(首振り)する。パイロットはエンジンの動きを確認し、ジンバルの完了を報告する。

コントロール: 「コロンビア、こちらコントロール。メインエンジンのジンバル完了。」

パイロット: 「了解、アウト。」


時刻:T-0:02:55

外部タンクの酸素ベントが閉じ、液体酸素タンクの加圧が開始される。

コントロール: 「コロンビア、こちらコントロール。酸素ベントを閉じ、加圧良好。」

パイロット: 「了解、アウト。」


時刻:T-0:02:00

リフトオフに向けた準備が完了する。APUの自動シャットダウンをインヒビット(無効化)に設定する。

パイロット: 「コントロール、こちらコロンビア。APUをインヒビットに設定しました。」

コントロール: 「了解、確認しました。アウト。」


時刻:T-0:00:25

固体燃料ロケットのAPUが起動し、カウントダウン管理がオンボードコンピュータに移行する。

コントロール: 「コロンビア、こちらコントロール。APU起動許可。オンボードコンピュータに切り替えます。」

パイロット: 「了解、アウト。」


時刻:T-0:00:06.94

コンピュータがスペースシャトルの主エンジンを始動するよう指令を出す。最初の主エンジンが点火し、続いて二つ目、三つ目と順次点火される。

パイロット: 「主エンジン圧力を確認。MPS Press Pcゲージが90%を超えている。」

コントロール: 「5...4...主エンジン始動...2...1...0...SRB点火。リフトオフ!」


時刻:T+0:00:05

発射台を離れ、120°のロールマニューバが開始された


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