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シャトル「コロンビア」の酸素供給システムの故障(スペースシャトル)



システム故障発生

スペースシャトル「コロンビア」が地球の軌道を周回している中、突如として酸素供給システムに異常が発生した。ジェームスは、通常の点検を行っている最中に警告音が鳴り響くのを耳にし、瞬時にパネルL2の表示に目をやった。


警告表示: 酸素供給システム異常 - 圧力低下検出

これはまずい…酸素供給に問題が発生したのか。早急に原因を突き止めなければならない。


異常確認

彼は迅速にメインパネルに移動し、O2供給バルブの状態を確認した。通常、タンク内の圧力は835~852 psi(5,757~5,875キロパスカル)で維持されるはずだが、表示されている数値は700 psiを下回っていた。

「タンクの圧力が急激に低下している…何が原因だ?」

彼は直ちに酸素供給バルブを開き、タンクから冷たい酸素ガスが熱交換器を通過して暖められる様子を確認した。しかし、O2/N2制御バルブに到達する頃には、酸素の圧力は通常の100 psi(690キロパスカル)に届いていなかった。


原因究明

ジェームスは、窒素システムを確認するためにパネルL1に目を向けた。窒素タンク内の圧力は3,300 psi(22,700キロパスカル)で正常だが、酸素/窒素制御バルブが機能していない可能性があった。

酸素が供給されていないとなると、酸素/窒素制御バルブが故障しているのかもしれない。


緊急対策

ジェームスは直ちにパネルL2のppO2センサー/バルブスイッチを「エマージェンシー」に切り替え、緊急用酸素供給システムを起動した。すると、酸素が通常よりも速いペースで供給され、キャビン内の酸素濃度が安定するのを確認できた。

「エマージェンシーモードを起動…酸素供給が回復しつつある。これで一時的に安心だが、早急に原因を修理しなければ。」


修理作業

彼はミッドデッキに向かい、ライフサポートシステムのアクセスパネルを開けた。新しい酸素カートリッジを取り出し、故障していると思われるユニットと交換するために手を伸ばした。しかし、交換作業中にふと、カートリッジが過剰に冷却されていることに気づいた。

これは…冷却システムが過剰に作動しているせいで、酸素の供給が滞っていたのかもしれない。

彼は新しいカートリッジを慎重にセットし、システムを再起動した。数分後、酸素の供給が通常に戻り、キャビン内の大気が安定したことを確認できた。

「新しいカートリッジをセット…システムが正常に作動していることを確認。」


状況報告

「コントロール、こちらコロンビア。酸素供給システムの異常を修理し、現在は正常に作動しています。」

「了解、コロンビア。システムが正常に戻ったことをこちらも確認した。」


シャトルの中では、命を預けるシステムが多数存在しており、どれも正常に作動し続ける必要がある。今回の故障は一時的なものだったが、宇宙での生活には予測不能なトラブルが常に待ち受けていることを改めて実感した。




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