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シャトル「コロンビア」のライフサポートシステム管理(スペースシャトル)



 スペースシャトル「コロンビア」の中で、エンジニアのジェームスは、自分の任務であるライフサポートシステムの点検と維持に取り掛かっていた。シャトルは地球の軌道上を周回しており、クルーのための快適な環境を保つことが彼の重要な役割だった。


 ジェームスは、クルーコンパートメントの心地よい空気を吸い込みながら、シャトル内の大気が地球と同じ14.7 psi(100キロパスカル)の圧力で維持されていることを確認した。この大気は、地球とほぼ同じ79%の窒素と21%の酸素で構成されている。


 彼は、万が一の緊急事態には、キャビンの圧力が8.0 psi(55キロパスカル)まで減少することを頭に入れていた。

この環境が維持されることで、我々は地球上と同じように生活できる。ここでは、酸素の供給が何よりも大切だ。


 彼は、キャビンの圧力システムには二つの酸素供給源と二つの窒素供給源があり、さらに緊急用の酸素システムも備わっていることを理解していた。ジェームスは酸素の消費量が一日あたり約1.8ポンド(0.8キログラム)で、5人のクルーの場合、窒素は7.7ポンド(3.5キログラム)、酸素は9ポンド(4キログラム)必要であることを常に念頭に置いていた。


 酸素を供給するだけではなく、体内で変換される二酸化炭素を効率的に処理することもとても重要だった。


 二酸化炭素がキャビン内に蓄積されないように、リチウム水酸化物と活性炭を使用したカートリッジで除去する必要がある。これらのカートリッジは、ミッドデッキの床下に設置されており、ファンが空気を循環させてカートリッジを通過させ、二酸化炭素を取り除いている。


 今日はジェームスの番だった。彼は、ライフサポートシステムのアクセスパネルと新しいカートリッジを保管しているストレージロッカーが、ミッドデッキの床に隣り合って配置されている。どちらのパネルもはっきりとマークされていた。


「まず、新しいカートリッジを取り出して、古いカートリッジと交換する。」

彼はストレージロッカーを開け、新しいカートリッジを取り出した。次に、ライフサポートシステムのアクセスパネルを開け、古いカートリッジを取り出して、新しいものに交換した。パネルを閉じ、古いカートリッジは乾燥ゴミとして処分した。


 彼は最後にキャビンの大気を制御するため、左手のコンソール、パネルL2のスイッチに目を向けた。パネルL2には大気圧を調整するためのスイッチが配置されており、酸素の供給源を選択するスイッチが設置されている。


  このシステムが正常に機能している限り、私たちは宇宙でも地球と同じように過ごせるのだ。


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