第56話 ルームメイト
寮の部屋は3人部屋と先程、先生が言っていた筈だが、これは一体どういうことだ?
男性学生寮に到着し、お世話になる部屋に入ってみると、既に全組のオリエンテーションが終了して、かなりの時間が立つというのに、部屋には誰もいないかった。
いや、正確には二人分の荷物は、封も解かずに部屋に放り込まれている。恐らく、荷物の主、一年ものあいだ同部屋となる二人は何処かに出かけたのだ。
俺が到着する前に意気投合して、二人で学院を見回りに行ったりしているのだろうか?
部屋の分配、お互いのプライバシーのこととか、これから一緒に生活するにおいて色々と話し合っておかないといけないことが沢山あると思うのだがな。
まぁ……とりあえず行き違いになるのも、嫌だし。しばらく待つか。
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はぁ……マジか。時計の時刻は午後3時を示している。流石に限界だ。腹がへった。腹の虫が鳴り止まない。
待つと決めてから約3時間。すぐに帰ってくるだろうと踏んでいたが、どうやら読み間違えたらしい。
もしかしたら、二人で飯でも食って、そこでこれからの事を話し込んでいるのかもしれない。俺のことも忘れないでくれよぉ〜まったく。
グダクダ文句をつけても仕方がないな、探しに行くか……。
幸い名前はわかっている。部屋のドアの横壁に、俺を含め3人の名前が印字されているプレートがバッチリと貼ってあったからだ。
グリーン ガードナーと、ケイ ハワードか……。
これから一年間は迷惑をかけるのは確実だ。出来れば、仲良く穏便な関係を築いていきたい。特にこれから俺がとる行動方針を考えると、魔人に対しての偏見がない二人だと大変嬉しいのだがな。




