表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/39

5層目 大羊

 そしていつもの道を通り部屋に入る。


 そこには大きな羊がいた。今までとは比にならないサイズだ。部屋の大きさも大きくなっている。自分の身長と比べても奴の足の関節程度だ。

 何も動く気配がない為、とりあえず羊の足に近づいて包丁で切ってみる。すると、おそらく一般的な羊のように切れた。しかし唯一違うことがあった。それは血が出ない事だ。普通の動物は当然切られたら血が出る。

 そして、この目の前の羊はサイズこそ大きいものの切れ味からして普通の羊と同じ作りだと思う。

 それなら、血が出るはずだ。それを不思議に思い、少し離れて様子を見ていると、切った切断面と床に落ちた足が光り出し、床にあった足が半透明になる。切断面に目を向けると切ったはずの足が元通りになっていた。切られた方を見たら切った足が無くなっている。

 俺は理解した。そしてこう不安に思う。


「無限に再生されるんじゃないか。」と。


 それがどんな結果を起こすかは分からない。無限に倒せないかもしれないし案外さくっと倒せるかもしれない。

 ただ、俺の勘が不安に思っている。それだけで足が動き出した。俺は昔、あの世界では有名な「同時に倒さないと無限に蘇生されるタイプのボス」だと思い、走る。

 

 ダッシュの勢いのまま後ろ足の片方を切り、そのままもう片方も切る。羊は大きく体制を崩すも直ぐに再生され立ち上がられる。今の俺の速さでは2本が限界だ。3本目を切る前に2本とも再生される。俺はいつか再生できなくなる時が来ることを信じてひたすら狩り続けた。何となくで覚えていた時間すらも忘れ、疲れも感じぬ程に無心で狩った。

 

 余裕ができ、ゆっくり動いていたら、羊が行動する。足を上にあげそのまま振り下ろしたのだ。

 今までは再生することに目が向いて攻撃のことはすっかり忘れていた。油断していたこともあり、スレスレで避ける。見ていれば難なく避けられるがそれでも無視はできないだろう。休憩は許されないみたいだ。


 俺はそこから時間を忘れるほど足を狩った。ある時、クナイを胴体に向けて投げたりもしたが綿に吸収され、ダメージは当てえられずかえって取り込まれ取り返せなくなってしまった。

 

 狩った。狩った。狩り続けた。

 自分の速度は上がってないはずだが気づいた時には3本狩れるようになっていた。しかし、3本から4本がなかなか進まず、ふと我に返った途端、疲れが込み上げ、自分でも分からない涙が溢れ、体は痙攣して地面に倒れてしまう。  

 限界が来たのだ。先に限界が来たのは俺だったみたいだ。実はかなり前から既に頭がモヤモヤとしていて視界が朦朧としたが倒れたら死ぬという意識をして何とか持ちこたえていたが、ついに意識するまもなく倒れてしまった。

 朦朧とした意識の中、まぶたの裏の眼球が捉える映像に影が刺していく。緊張することすら出来ず、意識は消える――。

読んで下さりありがとうございました!

今回は少し短めですね

(6時頃に投稿出来れば色んな人に見てもらえるのに(多分))

ってのが今の気持ちです

頑張ります…

次回から大きく変わるところが…!?

次回もよろしくお願いします!

コメントとか評価とかくれると喜びます。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ