人殺し、二人で異世界召喚
――程なくして俺たちの異世界旅行は終わった。
たくさんの世界を巡った。
時間で言うと数年はかかった。
目標の中には討伐系はもちろん、戦争の終戦、政治的な支配、荒れ果て全てが消えた世界を歩き神に伝える、などたくさんのものがあった。
そして。
「蒼弥。本当に我が軍に入ってくれてありがとう。おかげで我が国の戦力が跳ね上がり、士気も上がった。蒼弥のようなものが入って来てくれるのは本当にありがたい。」
「いえいえ、この国にはたくさんお世話になりましたし、何より、俺は戦うことしかできませんから。リカルドさんも似たようなものでしょう?」
「ぐ、それはその通りだ……。」
「あ、ここ曲がれば家なのでお先に失礼しますね。今日はありがとうございました。また。」
俺はまだ慣れない扉を開ける。
「蒼弥。おかえり。ご飯作っといたよ。一緒に食べよ?」
「おう、ありがとうな、ミル。」
そう言って荷物を置き、二人分の食事が乗った机に向かい合うように座る。
今までの日常とかけ離れた新たな日常を目にしながら窓から差し込める西日に目を細める。
「こんな日がずっと続けばいいな」
「ん?なんかいった?」
「いや、な……ううん。こんな日がずっと続けばいいなって。」
言葉が通じるんだ。伝えたい物は全部伝える。
伝えることが出来なくて後悔したこともある。
伝えられなくて苦しかったこともある。
それを知っているからこそ伝えよう。
「一緒にいてくれてありがとう。大好きだよ。」
こんにちは。桜坂神楽です。
最終回でした。
ここまで読んでくださった皆様、ありがとうございました。
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