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ラストバトル3

「なるほど。あなたのパートナーもなかなか強いですね。今までは防御に徹していましたが、これからは俺も戦ってあげます。いきますよ。」


 そう言ってカタストロフィは俺の方にくる。なるほど、同じサイズ感同士でってことだな。

 人間相手に包丁は少し分が悪いか。とりあえず、魔法剣を持つ。剣同士でやりあうだろうから魔法剣の炎は有効だろう。

 

 カタストロフィがこちらにくる。

 予想通り剣で攻撃してくる。それに炎を纏った斬撃で対応すると、ぶつかる前に退いてきた。まぁ退くだろうな。

 そして、手を差し出して、赤色の魔法陣を作る。

 

 その魔法陣からは、ミサイルが四発飛んでくる。

 剣で切っても……いやだめだ。爆発したら、防御できない。

 俺は杖に持ち替えて土魔法で矢を四本出して、遠くから狙撃する。

 すると、ミサイルは矢と触れた場所で爆発し、それ以降の三つはその爆発により誘発されてミサイルは消える。

  

 薄々思っていたが、言語といい服といい攻撃といいこの人は日本人なのだろうか。名前は……偽名だろう。カタストロフィの意味は「厄災」。

 それは周りから言われたのかはたまた自ら自称したのだろうか。周りから言われているのであれば厄災なんて言葉は賞賛されている者につけられる言葉ではない。この人も何か辛いことがあったのだろうか。


 そんなことを思っているとミサイルの煙の中からすごい速さで剣を持って飛んでくる。俺は杖を持ったままで応戦できない。これは、――防げない!!


 

 カンッ!!!!



 なんだ?金属音。それも剣同士がぶつかる音だ。


「蒼弥!!何一人でやってんだ!俺たちを頼れよ!」「――!―――!」


 二人の声も聞こえる。

 咄嗟に閉じてしまっていた目を開けると、目の前にはロジンさんがカタストロフィの剣とやり合っていて、ミルが校舎の上、俺が召喚された教室の場所から氷の坂道で滑ってきている。


「なんで、二人が……。」


「ミレリアがもう一度つないでくれたんだよ!一人で行ったけど多分こまってるから助けに行ってやれって。」


「ミレリアさんが……そっか。ありがとう……。ありがとう。すみませんでした……。」

 戦いの最中であることを忘れて泣きそうになってしまっている。

 今はカタストロフィに意識を向けないと。


「何だ?感動の再会ってやつですか?若いっていいですね。仲間がいるのですから。」


そういったカタストロフィの目は今までとは違う目だった。


「今まで一人で戦ってたお前に昔の仲間がやってくる……。あぁなんて感動的なストーリーなのでしょう。なぜ……そんなことをする余裕があると思ったのですか?『招かれざる者の微笑』。」


 そう、カタストロフィが指示した瞬間、体が一気に重くなる。

 どうしよう。動けない。


「―――――――――!!!」


 突然、ミルの口から何か言葉が発せれる。その方を見てみると、大きな水色、氷属性の魔法陣が作られていた。

 それが発動されると吹雪が降り出す。寒すぎる。これではろくに戦えな……いや、なるほど。

 俺は、土魔法で三人を守るだけの岩を作り出し、とりあえず冷えた分温度の副属性を入れた風魔法で温める。

 

 結果、カタストロフィは魔法で火球を出し、それで対抗していたが攻撃できないうちに龍の魔法の効果が切れたのか体が動くようになる。

 

 これから三人でどう攻めていくべきか……。

 そう考えていると、カイくんの顔の部分が激しく光り出す。カタストロフィを警戒するが見入っているようだ。その光が収まると口の部分が開き、中から鳥のように羽が生えているがそれが羽毛なのかと聞かれると微妙で鳥にあるはずの手足がない。代わりに胴体と同じ大きさぐらいの尻尾が生えている。それが飛んできて俺の元に寄ってくる。サイズは手に乗せると尻尾だけが少しでるぐらいだ。

 

「蒼弥、わかっているかもしれないがそれは精霊だぞ。そのままでは弱いが魔力を与えると成長する。」

 ロジンさんが教えてくれた。なるほど、精霊か。

「させると思ってます?」

 やはりか。カタストロフィが許してくれるとは思っていなかった。

 俺と精霊を狙うように近づいてくる。

 くそ!逃げ回りながらやるしかないのか?

「蒼弥はそれに集中しろ!こいつは俺とミルで足止めする!」

  

 助かる。俺は二人に守られながら魔力を注ぐ。これであっているのだろうか。何も起きない。と、思っていると、突然ぐんぐんと大きくなり出し、まだ小さいが背中に甲羅のようなものができはじめ、体が大きくなっていくにつれ、甲羅が立派になっていき、それは亀の甲羅になった。

 そして、成長が止まり、全体を見てみると大きさは手のサイズからかなり大きくなって具体的なサイズはわからないが奥の半壊した学校と同じサイズに見える。

 亀の甲羅を背中にこしらえており肌の色は甲羅よりかは薄い緑色。手足はあいも変わらずなく、のっぺりとした翼がただ大きくなっている。

 よくみるとわかったが成長というよりかは巨大化いう表現があってる感じで、体の構造とかが変わった訳ではなさそうだ。精霊ならでは、ということだろうか。

 とにかく、これで新しい戦力ができたのと、俺を庇う必要がなくなった。

 大きさ的にカタストロフィより、龍の方が良さそうだ。

「あの龍の方を攻撃してもらってもいいか?」

 そういうと、その巨大な体躯なのにも関わらず一度大きく旋空して「キュイっ!!」と一鳴きしてやる気を見せてくれた。

 すぐに精霊は龍の元に飛んでいき、なぜかカイくんとコンビネーションをとっている。……カイくんって機械だよな。精霊側は、孵化するための魔力を与え続けたのはカイくんだし親のように思っているのかもしれない。にしても不思議だ。

 まぁ、そんなことは置いといて今は集中だ。俺たちはカタストロフィに集中しなければ。

 そう思ってみると少し、笑ったような表情をしている。

 少しするとカタストロフィがいつの間にか俺に剣を振り下ろしていた。俺は間に合わないと思ったが、剣は俺に刺さらない。

 ロジンさんが受け止めてくれたのだ。

 そこから一秒ちょっとの間に何回も剣が交差する。

 そして、その剣舞は終わる。

 カタストロフィが先ほどよりもわかりやすくニヤリと笑い剣を振りかざす。ロジンさんはなぜか、多分対応しきれなかったのだろう。カタストロフィの剣を捌けずに剣を持っている右腕に食らってしまう。それは敵ながら見事にあの硬質なロジンさんの腕を切り離し紫色の鮮血を吹き出させた。

 剣を手から離し、痛みに耐えながら辛うじて立っている、いや、立つことしかできないロジンさんにカタストロフィは無慈悲に剣を振るう。

 それを見過ごすわけがなく。


 俺は元々近くにいたためすぐに庇えた。近くにロジンさんがいて当たると危ないため、刀身が細い刀で受け止める。

 ロジンさんが近くにいては刀を振り回せない。

「ロジンさん!離れて!!」

俺がロジンさんにそう指示をした時、

「させません。その男は殺します。厄介なのでね。」

 厄介……確かに俺より強いが、そう言われるととても腹が立つ。

「そろそろ、たまったんじゃ無いんですか?『世界を滅ぼす災いの怒り』」

 何!?

 確か、熱線のやつだよな?

 あの時は俺一人で、走って避けていたが、今回はおそらくロジンさんに向かって放たれる。守り切らないといけないのか。あれを?どうやって。

 そうこうしているうちに龍は雄叫びをあげ、口から溢れんばかりの蒼炎をためる。

「まずは、その機械から行きましょうか。」

 なんだと!?くっそ。カイくんを狙われた。今の状態では確かに的でしかない。

 そして、それは放たれる。前回よりも破壊力の高そうな蒼いレーザー。

 とりあえず、カイくんは犬状態にして俺たちのいる方向とは逆向きに走らせる。

 うん。あの速度なら逃げ切れそうだ。すると、追いつけないと判断したのかカイくんを追っていたレーザーは俺たちの方を向き直し始める。やばい。そろそろ何かしないと。

「ミル!!お前は離れてもいいからあのレーザーを防ぐ壁を出してくれ!!防ぎきれないのはわかってるから!全力で頼む!!」

 ミルはその指示に力強く頷いて氷の薔薇を模した円状の壁を五枚、重ねるようにして設置する。その中にうっすら魔法の壁も入っているのがわかる。

「なぁ!!お前は何かできないのか!?」

 そう精霊に言ってみる。すると、今までの子供のような鳴き声とは打って変わって頼もしい声で返事が帰ってくる。精霊は羽を大きく広げ光輝く。

 その光の中から何かが天の川のように流れ込んでくる。それをよくみると、精霊の体毛や甲羅の一部であることがわかる。その川は龍を中心にリングとなっている。

 

 そして俺はナンバーズカードをとりあえず引く。引こうとするとそれが、黒く光り、裏面の共通しているデザインが変わる。どこか凶々しくて悍ましい。それを引く。

 でたカードは「召喚:地獄の調停者」。カードが光り、地面に高速で黒色の魔法陣が記される。俺はその間に何かまだやれることはないか探す。

 辺りを見渡して気づいたことがある。ここは学校のグラウンド。見た目には草は生えていないが、土の中はどうだろうか。今まで使ったことがないから分からないが、多分できるはずだ。そう思って俺は「植物促成の指輪」を地面に触れながら発動させる。

 するとすぐに土の中からモゴモゴと言う感触があり、それを意識しながら大樹になるようにする。

 一秒もしないうちに周りの地面が割れ、土の中から真緑の大きな大樹が生えてくる。それはあの時の蕾ほどは大きくないが円周四メートル程度のものになった。

 それは龍のレーザーが飛んでくる方に向かって蔓が渦巻いていく。

 そこまで太くはなかった樹が渦巻くことによって大きな盾となる。

  

 魔法陣の方に目をやると召喚が終わっていて魔法陣から体躯は五メートルぐらいで赤色の肌に黒色の蝙蝠のような翼が生えている。手には右手には少しボロい灰色の大きな丸い盾、左手には槍を持っている。顔はこちらからは見れない。これは……指示をしたらいいのだろうか。あのレーザーの前に立って防いでくれ、っていうの罪悪感すごいんだけど……。まぁ、大丈夫か。

「なぁ!!あの龍の攻撃を防いでくれないか?」

というと、何も反応せずにその黒く、ところどころ破れている翼で飛んでいき、俺たちの施した物全ての前に立ち、その盾を構える。

 ――もう、できることはないか。

 俺たちは一斉に各々の壁を張った後、すぐにレーザーが到着する。ミルは遠くからだったから問題はなさそうだが、俺は避ける暇がなく、レーザーに巻き込まれる。なら、足掻いてやる。魔法を発動する時間はないので魔法剣を構えて、炎の渦を巻き起こす。

 瞬間、レーザーが直撃する。すぐに、地獄の調停者の盾に当たり、そのまま砕ける。そのまま死ぬと思ったが、体の後ろに巨大な金色の天秤が現れ、左側に傾く。直後、カンっという音が鳴ったと思うと、地獄の調停者の元に金色の大きな鳥がどこらともなく現れてそのまま体の中に入っていく。体は燃え、消滅してもおかしくないレーザーを受け止め続けている。

 が、その抵抗も虚しく炎は霧散し、いつの間にか地獄の調停者の姿は見えなくなる。

 次に当たるのは、ミルの壁。これは先ほどよりもあっけなく砕け、その勢いのまま渦巻いた樹も地面を巻き込んで根っこごと吹き飛ばされる。

 

 クソ!!もう、最後の壁になってしまった。光り輝いている、緑色の環。それは壁となってレーザーを少しも外に漏らしていない。だが、当たったところから少しずつ、崩壊していっているのがわかる。俺の炎の渦で崩壊しないように後ろから支える。

 精霊はまだ羽を広げて光りながら補充しているがそれも時間の問題のように思えるほど光が弱くなっている。

 

 龍の口の中の炎が少なくなっていっている。そんなタイミングで、精霊の光がなくなる。まだ環はあるが残り二割もない。比例するように減りは早くなっていき、そこからは数秒でなくなり、眼前に蒼色の炎が広がる。

 

 あぁ、死ぬんだ。そう思って目を閉じる。

 

 走馬灯だろうか、俺はあること思い出す。

 それは、火事の記憶。俺にある火事の記憶など一つしかない。ここ、学校でおきた火事だ。

 

 何かの悪戯か、状況が全く一緒だ。学校で、仲間が死んで。いや、全然一緒じゃない。

 今回は救おうとした。俺の持つ力と仲間の力を全て使って救おうとした。

 今回は俺も死ぬ。逃げなかった。多分、魔法剣をつかわないでいたら逃げれた。傷負いのロジンさんを見捨てて生き延びることができたはずだ。でも、それは浮かびもしなかった。


 ――そして、今回は後悔していない。

 今回は死ぬというのにあの時よりも気持ちが清々している。ミルのことは気がかりだが、彼女ならなんとかできるだろう。

 

 

 

 ――死なない。いや、死んでいるのか?何か、ふかふかした感触がある。天国か?目を開けてみると、青色の毛の壁がある。ん?天国はこういうところではないのはなんとなく分かる。首を伸ばしたりしてどうにか毛以外の景色を見る。

 

 そこには今までとなんら変わらない学校の背景と共に口を大きく開けて疲れ果てている龍の姿と目を見開いて驚いているような様子のカタストロフィがいた。

 何をそんなに驚いているのだろう。

 というか何で俺は生きているのだろう。

 目の前の毛はなんなのだろう。

 

 周りを見ても毛しかないためヒョンと飛び出して、その正体を見る。

すると、そこにはロジンさんの姿はなく、代わりにロジンさんの三倍はある、もはや人間の形をしていない、狼の姿があった。

こんにちは!桜坂神楽です!!1週間ぶりですね(予定通り)

個人的な話なのですが中間テストでクラスの下から3番目を取りました!!いぇーい!(詰み)

今のところは投稿頻度下がることはないと思いますがもしかするとおいおいなるかも…

未来のことを考えてもしゃーない!!!!

もういい!!

終わり!!

桜坂神楽でした!

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