ラストバトル1
着地した場所は洞窟のようになっていた。
そこは縦に長いと言った印象を持たせるようなだだっ広い洞窟。
壁や天井は岩肌が見えておりただ掘削されだけのようだ。
「おやおや、久々の来客ですね。」
洞窟の中を観察していると奥からのぶとい声がかけられる。
声の主を見てみるとそれは見た感じ五十歳は超えていそうな日本人の顔をした男性。右側には長身の剣をこしらえている。何より特徴的な部分はボロボロになった都市不相応なワイシャツに制服のズボンを身に纏っている所だ。どこの制服かは分からないがおそらく高校生用のだと思わせるバッジがついている。所々破れたり、全体的に汚れたりしている。何者なんだ。
「お前が異世界に魔物を送っている張本人か。」
「あぁ、やはり、そのことですか。そうです、まさに私がお前達の【悪役】と言うべき人間です。そうなのでしょう?」
なんだこいつは。普通、自分のことを悪役だなんて言わないだろう。
「悪役かは知らないが、お前が送っているのなら、俺がお前を殺すまでだ。俺が目的をはたすのに、お前がヒーローだろうがヴィランだろうが知ったことではない。」
「確かに、それも一理ありますね。では、俺は俺の仕事に戻らなければならないので早く来てください。この【天災 カタストロフィ】がすぐに終わらせてあげます。」
仕事に戻る?そんな甘いこといってられるのも今のうちだと知らしめてやる。
神眼を発動させて魔法剣に魔力を込めて剣がない方、左側の腰を目がけて、振り下ろす。炎が舞い、お互いの姿が見えなくなる。だが俺には神眼があるから見えている。しかし、その斬撃は防がれる。それは予想通りだ。分裂する立方体を起動して洞窟の隅に見えないサイズで張り巡らせる。そして、ぬいぐるみからもらった見えないほど細く、切れ味のある糸を部屋中に張り巡らせる。そして、視界の外であるはずの上まで飛んで上から包丁で切る――!なんだ、魔法の壁か!一度、その壁に力を込めて飛び距離を取る。
一度息を整えて、さっき設置した立方体を放つ。これを避けると糸に切り裂かれ、受け止めようとすると潰される。さて、どうくる……か……。嘘だろ。今、糸を切ったのか?床に落ちている。その一秒もしないのちに立方体が襲う。あいつは避けれるから俺は、どうするのが正解なんだ。
しかし、カタストロフィは避けようとしなかった。地面に橙色の魔法陣を出す。……受け止めるのか!じゃあ!
魔法陣に向かって魔法を吸収し、再現する本を構える。
すると、魔法陣の光は本の中に吸い込まれ魔法が消される。それにカタストロフィは驚いた顔をするがすぐに斜め前だけに魔法の壁を作る。それぐらいでは止まらないはずだが……。
壁にぶつかった瞬間、立方体の動きが少し止まり、ズレが生じる。そのズレの隙間を縫うように飛んで避けようとする。
無論、俺も黙って見ているわけではなく、ギターを召喚し、音色を奏でる。こんな時だからだろうか、頭の中に流れるメロディが短く大きなシャボン玉が三つだけ飛んでいった。それは流石にダメだったのか知らなかったのか、魔法の壁を出すが、一発目でそれは弾け残り二発が直撃し、天井に向かって吹っ飛ぶ。
カタストロフィは体勢を立て直して
「ふん。なかなかやりますね。俺にダメージを与えるなんぞいつぶりでしたか。であるなら、俺も本気を出すとしますかね。」
すると、黒目の眼球が金に光る。しかし、それ以外には大きな変化がなく、今の所はどんなものなのかは皆目見当もつかない。
「ふんっ、どうしました?来ないのですか?ならばこちらから行きますよ。」
その瞬間、こちらに向かって突きで突撃してくる。
それくらい避けれる。そう思って横に移動したが、それを【知っていた】かのようにそこに目がかけて魔法で爆発させてくる。
俺はそれを避けられずにまともに食らってしまう。
「おや?もしかしてですけど、まだ気づいていないのですか?まぁ、説明する義理もないです。不利になるだけですからね。ご自分で気づいてください。」
何が起きているのか分からないが突っ立っていても相手の的になるだけだ。
カードを引き、効果を発動させる。引いたカードは「王の凱旋」。
すると、体に外側から何か力を流れてくる感覚が生じる。それがやむと気のせいかもだが自信まで溢れるような気分になる。なるほど、これは攻撃というかバフ系なんだな。できれば攻撃系がよかった。運が悪いな。もう一度は……引けないか。
なら、正面から殴り合ってやろう。
爪を装備して、距離を詰める。爪に魔力は込めたことなかったよな。魔力を込めて攻撃すると、攻撃に加えて爪の斬撃が飛ぶ。時間差攻撃にも遠距離攻撃にも使えるということか。
しかし、しばらく剣と爪で殴り合っているが、攻撃が通る時と通らない時がある。そりゃあっちが対応できてるかできていないかの違いなのかもしれないが何か、根拠はないがそういうことではない気がする。そうではない時もあるが攻撃が通る時が等間隔、二秒ぐらいのペースで訪れている。これは……!なんだ。突然、カタストロフィが後ろに引き下がる。何か理解できそうだったのに、見失ってしまった。
「ほっほっほ。あなた、かなり強いですね。ここまでとは思っていませんでした。このままでは押し切られて負けてしまう。だから、お前には使わないと思っていましたが……使って差し上げましょう。」
その瞬間、カタストロフィの余裕そうな顔が恐怖するに十分な悍ましい表情になる。
すると、後ろの岩壁が音を立てて崩壊する。
――!
「驚いていますね。無理もないですよ。何せこれは数百、数千にも及ぶ種類の種族の血なのですから。」
こんにちは!久しぶりです(いつも)!!
桜坂神楽です。
投稿が遅れましたね。前回、キーボードが届いて効率が上がるって言ったのに…。
まぁでも、今回は明確に理由があってテストがあったんですよ!!中間テスト!
だから、しょうがないよね…ってことで許してください。
こんなもんでしょうかね。
桜坂神楽でしたー!ありがとうございました!!




