開始
それで会議は終わり、解散となった。
俺たち三人は地下牢ではなく、噴水の近くにあった豪華そうな洋風な宿屋に招待された。
有名な高級宿屋なのかミルが部屋に入るなりそわそわしている。部屋割りは三人とも別部屋だが寝る前まで作戦会議も兼ねて俺の部屋に集まっている。
そこで暫くロビーで貰ったご飯を食べながらどうでもいいことを話した。
宴もたけなわを超えたころ、ロジンさんが
「あの人達、蒼弥とミルは信頼するか?」
と聞いてきた。それに俺たちが答えるまもなく、
「信頼……というか頼るかだな。俺はどうにも……王族が信頼できない。まぁ、いい王様もいるんだろうけどさ。」
そうか、ロジンさんの国の王様は。
「俺は信頼はしますけど頼らないですよ。頼らなくても多分何とかなるでしょ。吹雪で凍らせて俺とロジンさんで叩けば死ぬぜ?」
「ふふっ。そうね。私は、私の国の王様でどんな評判か知ってるから頼れるなら頼りたいけどまぁ、もし私達三人で勝てなかったらあの方達が加わっても勝てないわよ。」
と、ミルは笑いながら言うがどこか不安そうな顔をしている。
ミルは俺に着いてきてくれるんだったな。ロジンさんはいわずもながか。二人を俺の勝手な目標に付き合わせてしまって本当に申し訳ない。どんな敵が、多分俺たちにとってのラスボスが待ち構えているのか分からないがそんなに弱くはないと思う。そんな相手と対峙するのだから……もしかしたら考えたくないが死ぬかもしれない。しかもミルは今俺たちに合わせてあの王達に対して信用出来ないような意志を口にした。それも本当はしたくないだろう。
ミルの愛国心がどんなものか分からないがいい気分ではないだろう。
不安と裏切り。そんな気持ちを背負って晴れやかな気分になれるはずがない。
ロジンさんは……相変わらず気持ちがわからないが一点をみつめて覚悟を決めたかのような表情をしている。
――各々そんな気持ちを抱えながら静かになった机を囲んで寝ることにした。
こんなに平和で緊張する夜はいつぶりだろうか。
目が覚めると二人はまだ寝ていた。
誰かが途中で目が覚めたのか残っていた肉が食べられている。
……うーん、今からもう一回寝るのもいいが、そんなダラダラしてたら良くないよな。散歩しよう。
何かあった時のために万全の装備でドアを静かに開ける。
二人は起きそうにない。まぁ、城のまわりを歩いて一周したらちょうど良さそうだ。
……いやぁ、にしてもこの国は綺麗だな。
朝が早いせいか起きてる人はいないが、それがまたいい味を出している。
朝の爽やかな風が顔を撫でる。久しぶりという訳では無いが、世界が違うと風も若干違う。というか、少し肌寒いな。風が冷たい。
そんなことを思いながら城の周りの三分の一をすぎた頃、後ろから激しい足音が聞こえてくる。
「――――――――――!!??――!」
振り返るよりも早く声をかけられる。
それを見てみると兵士のようだ。
何を言ったかは分からないが手には手紙があり、それを俺に差し出している。
「俺に?」
と、聞くと
「――!」
と短い返事が帰ってくる。
言葉の短さと顔の爽やかさを見ると肯定しているのだろう。
感謝を伝えてそれを開いてみるとまさかの日本語で手紙が書かれている。
久しぶりに見た日本語に驚いて暫く頭に入んなかったが、落ち着こう。なんで日本語なのかは……まぁ、何となく分かるな。拷問だろう。
まぁ、今はそんなことは置いといて内容だ。
「蒼弥達へ
蒼弥が行く世界への繋がりが無くなりそうになっている。おそらくだが、あっち側がこっちに気づいて対策をしているのであろう。今は総力を上げて対策に対策を合わせている。どれくらいで閉まるのかを伝えられたら大きいのだろうがそれすらも分からない。いや、それを分析する暇もない、というのが現状だ。そういうわけでいち早く、私̶の̶研̶究̶室̶私たちが猫と戦った場所に来て欲しい。
ミレリア」
と書いてあった。
なぜ急に……?いや、そんなことはどうでもいいな。
ミル達は……待ってられない。それに昨日考えたんだ。本当に巻き込むことが正解なのか。ということにロジンさんの守るという目標はミルでも達成できると思う。
それにミルは元々ただの学生だ。異世界を救う必要なんてさらさらない。
よし、行こう。
――そこに着いたら二十五人ぐらいが部屋の中で忙しそうにポータルに向けて魔法陣を作っていた。なんの魔法を使っているかは分からない。
すると、俺に気づいたミレリアが部下に一言いい、こっちに駆け寄ってくる。おそらく、二人が居ないことにびっくりしたのだろうがすぐに気を取り直してポータルの元へ案内してくる。
ミレリアは意外と冷静で俺が言葉が分からないのを理解して何も喋らない。
俺が藍色のポータルの前に立つとミレリアは俺の目を見て頷く。
俺はそれに頷いて返すと俺にハグをしてすぐ離れる。
「じゃあ、行ってくる。」
とだけ言って俺はポータルに入る。
ポータルを抜けてみるとそこは俺の世界だった。前までいた世界ではなく俺の世界。
緑の龍や大きな鯨は空を飛んでいなく、地上には何の変哲もない人間が歩いている。
俺が今いるのは多分俺の教室だ。
隣の教室から声はしないが、体育館のある方向からはバスケ部だろうかキュッキュッとシューズが床に擦れる音が聞こえているため、今日は土日なのだろう。
さて、俺の目的はどこにいるかだよな。
あと、あまり俺の姿は見られたらまずいだろう。
普通に剣とか持っている。
カイくんはめっちゃちっさくする。
今まで十何年ここに暮らしていてヤバそうなやつはみていない。
都市伝説にも出てこないということは外界にでていないのだろう。
宛がないな……。
目を瞑ってなにか感じるとか……お?待てよ。
なにか感じる。魔力が反応しているのだろうか。
なにか胸騒ぎがする。どこだ。どこが反応している。
……下だ!
下に意識を向けてみると深くで青く淡く光っている。
でも、あそこまで行くのにどうやって行けばいいのだろうか。
とりあえず地下への扉を探してみよう。
こんにちは!桜坂神楽です!
ゴールデンウィーク終わっちゃいましたね…
その間、全然書いてなくてもったいないなぁみたいな笑
そういえば友達がコロナにかかっちゃってその接触者ということで学校行けないんですけどテストやばいです
死にました
ということで!桜坂神楽でしたー!




