ミルの世界
ポータルに入る。
またあの感覚に陥ると思ったがそこまで具合は悪くなかった。
意識が戻るとそこは水の流れる音と聞き取れない言語での会話が沢山聞こえる。
目を開けると、目の前には噴水があり、傍には兵士?のような人が立っている。
奥を見てみるとそう遠くない場所に城があり、後ろは商店街だった。噴水を中心に円状に花壇があり、一本道だった。
遠くには大きな建物や見たことも無いような大きさの木が立っている。
俺たちが飛んできた場所はどうやら安全みたいだ。
2人を見ると、ロジンさんは落ち着いてはいるがまわりを見渡しており、ミルは涙が出ていた。
……そりゃそうだよな。俺だって元の世界に帰れたら泣いてしまうかもしれない。
そんな俺たちの姿を確認した兵士がなにかバインダーなようなものを持ってこっちに向かってくる。
なにか手続きみたいなものだろうか。
俺は会話ができないため、しれっとロジンさんにそれを伝えて位置を入れ替える。
兵士が来るとロジンさんと何か話している。
だがしばらくすると2人の雰囲気が険悪になっていく。
どうしたのだろうか。
「ロジンさん、何かあったんですか?」
そう聞くと兵士は驚いた顔をして直ぐに簡易的な詰所のような場所に戻っていく。
俺はそれを不思議に思いながらロジンさんの方をむく。
「どうやら、私たちは歓迎されていないようだ。」
なぜ?どうして。
「正確に言うと、蒼弥、お前がだ。」
なぜだ?なぜだ?異世界人は都合が悪いのか?そっちが召喚したんじゃないのか?
おかしい。なにかの不具合なはず。
あれはそれの確認だろう。
「そういえば、2人は歓迎されているんですか?」
「俺は……そこまで歓迎はされていないが蒼弥程ではない。ミルは歓迎というかおかえり、という感じだ。」
そんなことを話していると詰所からどんどん兵士が出てくる。
先頭には先程の兵士よりも鎧がごつい人がいる。
「――!!」
その人は何かを短く叫ぶと兵士達が俺たちの方に走ってくる。
「蒼弥!!逃げろ!!」
「――!――!!」
2人が叫ぶ。
逃げろ?
申し訳ないがそれは出来ない。
そんなことをしたら、……またあの日のようになってしまう。
それはだめだ。
「ごめん、逃げれない。」
俺はそう言い剣をぬこうとすると
「蒼弥、絶対に傷つけてはいけない。分かったな?」
ロジンさんは直ぐにそう釘をさしてくる。
なんだ、何が起きているんだ。
――俺たちはそのまま為す術なく兵士たちに連行された。
俺は兵士に強く腕を掴まれた。
振り解けるが多分しちゃいけないんだろうな。
2人を見ると2人はそこまで厳しくはないようだ。
兵士たちに連れられて俺たちは城の横にある地下へ続く階段を下って中にある牢屋にそれぞれ入れられた。
扉の閉まる音からしてそんなに遠くではない。
隣の可能性もある。
……これからどうなってしまうのだろうか。
牢屋の壁を見るとボロボロという訳では無いが、全然破壊できそうだ。
少し、魔法で穴を開ける。
すると隣にはロジンさんとミルが同じ部屋に入れられていた。
「ロジンさん、何がどうなったんですか?」
そう聞くと、ロジンさんは何があったか話してくれた。
どうやらミルと俺ではあの建物にいた理由が全然違うらしい。
ミルはこの世界からあの建物に行き、その理由が大事で、学校の反省の一環らしい。
例えるとゴミを拾ってこい。みたいな感じか?
だから、「おつかれー。戻っていいぞ」
みたいな感じだ。
ただ、俺は異世界からの召喚であそこに行ったから、というのが理由の全てらしい。
異世界から来たから何というのはミルもロジンさんも分からないらしい。
俺がなにかしたのか?……したなぁ。2人殺した……。
それが理由なのか?
それからどれくらい経ったか分からないが一晩明けた。
すると、兵士が来て、扉を開ける。
何か言っているがよく分からない。
ついてこいってことか?
ついて行こうとするとそのまま進むため、あってるのだろう。
そのままついて行くとそのまま城に行き、大きな扉を開ける。
2人はついてきていない。
扉の先は赤い高級感溢れる長いカーペットがあり、その行きついた先に王様としか形容しがたい若い男の人が座っている。
いかにも謁見って感じだ。
すると、兵士が歩き出す。
兵士について行くと王の前まで行き、兵士は一礼して下がる。
「――――――――。」
王がなにか言っているが言葉が分からないため答えられない。
断るか……。敬語を使った方がいいよな。敬語ってどんなのだったっけ。
「申し訳ありませんが、この世界の言葉が分からないので何も答えられません。あの牢にいる、獣人がいれば会話が可能となります。」
と、伝える。
すると、王とその隣にいる人が頷き、なにか命令をする。
俺はきょとんとしていると頭に強い衝撃が走る。
気絶させようとしたものだったのだろうが、これくらいじゃ倒れない。
すると、周りの兵士たちがじわじわ近づいてくる。
その中の1人の兵士が剣を振ってくる。全然避けれる。
それに続いてどんどんと攻撃してくる。
20人ぐらいに囲まれているが全然避けれるな。
というかこれはなんなんだ。
殺す気なのか?
「すみません!やめて貰えますか! ?」
そう、大声で兵士と王に伝える。
すると、王は少し唸り、指示する。
兵士はその指示を聞くとはっとやめる。
何も言わずに先程のごつい鎧を着た人が王に近づきこちらを向く。
王が歩き出し、鎧の人が来いというようにこちらを見る。
俺はついて行くと2部屋ぐらい移動して会議室のような場所に来た。
席は13ぐらいあるが、座っているのは俺と王しかいない。
王の後ろには護衛なのか鎧の人が立っている。
すると、すぐに扉が開き、ロジンさんとミルもやってくる。
2人は俺の後ろに立った。
王は
「――――――」
と、なにか喋るが聞こえない。すると、ロジンさんが後ろから
「どうやってここまで来たか、と聞いておられます。」
と言う。
あまり、敬語を使ってるイメージのないロジンさんが敬語を使っていることに違和感を感じる。
「あの施設?にあった青いポータルを通ってきました。」
王は小さく「――」と呟く。ロジンさんが通訳しないということは特になんでもないのだろう。
それから暫く問答が続く。
色々あったが意義のあったものはあの施設で何人殺したのか、俺の世界はどうなっているかだ。
そして、俺の世界はどうなっているかという質問には2つの世界に行ったことも含めて話した。
すると王は驚きと不思議を合わせたような顔をしていた。
しばらく王は悩み、突然、頭を下げる。
「――――――」
「すまなかった。今まで酷なことをさせてきた。許されるとも思っていない。」
そうロジンさんが訳す。
何があったんだ?
今まで?俺はあの施設に入れられただけだぞ?
許される……は、まぁ、説明不足だったが……。
王ともあろう人間がここまで頭を下げるのはおかしいぞ。
「あの!頭をあげてください!何がどうなったんですか?」
「私達は今まで……」
王は今までのミルが知らないようなこの国の歴史とも言える事を語った。
こんにちは!桜坂神楽です!!
最近、執筆のモチベ高くてバーって書いてるんですけどどれ投稿したとかわかんなくなるし、このあとがきが同じ時間に書いてるからまーじで書くものないって言う状況に陥ります。
皆さんはどうなんですかね。あとがきどうしてるか気になりますね。
僕はあんまり他の方の作品読んでないのでそこら辺わかんないんですけど…。
あと、個人的な話なんですけど5月9日は僕の推しのプロジェクトセカイに登場する天馬咲希ちゃんの誕生日なんです
祝ってあげてください。
これくらいでいいですかね?
それでは!いいねとかよろしくお願いします!
桜坂神楽でしたー!




