表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

ヒューマンドラマ的な

どこへでも行けるさ

作者: 海堂直也

「さくら丘公園ね!」

「いいよ!」


昼休み、僕らは放課後の約束をする。学校が終わると、ランドセルを家に投げ込んで直ぐに駆け出した。さくら丘公園は少し遠い。


途中で友達に「どこ行くの?」と聞かれ「さくら丘公園」と答えたら驚かれた。


僕は慣れっこだけど皆は違う。

皆は自転車。


欲しいと思った事はない、チェーンが外れたり、パンクしたり、停めちゃいけない場所も多いし、面倒だ。


だから僕は歩くか走る。


自転車なんか、なくっても、どこへでも行けるさ。

昔の人は凄く遠くまで走れたんだ。


帰りが遅くなるとお月様と追いかけっこ。

負けない、けど、勝てない。


行きたい気持ちがあれば、どこへでも行ける。


そして僕は今、月面を踏みしめる。


「次は、あそこ迄行ってみるか。」


挿絵(By みてみん)

©楠木結衣

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 最後の二行で鳥肌立ちました! この短さで、いや、だからこそ驚きと感動がありました! 素敵な作品をありがとうございます!
[良い点] 子どものような純粋さを持ったまま大人になったかのような、すごくまっすぐで純粋な気持ちが感じられて、眩しいような気持ちです。 次はどこへ行くのでしょう?
[一言] 最後でスケールが大きくなりましたね! 格好良いです!
2022/01/19 19:57 退会済み
管理
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ