木曜日
木曜日が嫌いだった。
早く土日休みを迎えたいのに、まだ、木曜。それに、木曜は塾の日だ。
そんな私にお母さんが言った。
お母さんは木曜が一番好きよ。
どうして?私は眉間に皺を寄せた。
だって、木曜はあなたが生まれた曜日だもの。
お母さんの言葉に驚いた。
まさか、娘の生まれた曜日を覚えているとは思わなかった。
そうだね、ほんの少しだけ木曜が好きになれそうかも、私は頷いた。
同時に、娘の生まれた曜日を覚えてくれていた母親がいて私は幸せだ、そう思った。
なんて、恥ずかしいから言わないけどね。