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第6話

 秋の手作りの野菜いっぱいカレーライスはすごく美味しかった。(とくに野菜が美味しかった)

「すごく美味しい。秋。すごいね。絵だけじゃなくて料理も上手なんだ」

「別に普通だよ」と顔を赤くしながら(明らかに嬉しそうな顔をして)秋は言った。

 飲み物はコーヒーだった。

「秋はアトリエで絵を描いているとき以外はなにをしているの?」もぐもぐと口を動かしながら私は言う。

「別になにもしてないよ。ずっと絵を描いているし、それ以外の時間は掃除したり、洗濯したり、料理したりするくらい。あとたまに本を読んだりするかな?」

「どんな本読むの?」

「あそこにあるやつ」秋は本の置いてある棚を指差した。そこには本が五冊あった。

「みてもいい?」

「いいよ。でも食事のあとでね」と秋は言った。

「ごちそうさまでした」

 二人でからっぽになった食器を洗ってお片付けをする。

「先にお風呂に入る?」

「あとでいいよ」私は言う。

「お客様なんだし、モデルもお願いしているんだから先でいいよ」

 私は悩んだ。まあ、秋は気にしているようだし先にお風呂に入ることにした。

「じゃあ先にお風呂に入る。ありがとう」と私は言った。


 秋のアトリエのお風呂はとても小さなお風呂だった。(本当に一人暮らしするためのお風呂だと思った)でも、とても綺麗だったし、木の湯船からはとてもいい匂いがした。

 お湯は秋がいれてくれた。入浴剤が入っているのだろう。お湯は薄い緑色だった。

 制服を抜いで裸になるとバスタオルを巻いてお風呂場に入った。狭い洗い場で小さな椅子に座って、シャワー浴びて、髪を洗った。小石を固めたような造りの床にお湯が流れている。

 気持ちいい。長い旅で少しつかれていたのかな? そんなことを私は思う。

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