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シーン3:“ケ・セラ・セラ”

???:「終ワッタカイ。マァ、壊サレタンダカラ、持ッテカレルノモ、良インダケドサ」

ルル:「はっ! その聞き取りにくい声は!」

ルル:「誰??」

クシナ:「……」

レーヴェ:棍構えて振り向きますよ

GM:あなたたちが落ち着いてきたのを見計らってか、霧の中からぼや~っと影が浮き出します

???:「オイラハ使イ魔サ。主ガ通シテヤルッテヨ。ヨカッタナ、ホントハマダ、霧ノ結界トカ、有ルンダゼ」

ルル:「本当かい知らん人!」

クシナ:「……感謝する」

クシナ:向かうぜ!!

使い魔@GM:「ツイテキナヨ。ハグレタラ、迷ッチマウカラ気ヲツケナ」

ナリア:「たすかった!」

ルル:「ありがとう知らん人!」

ナリア:草焚かれながら付いていきます

レーヴェ:しっかり婦々のおててを握ってて……

レーヴェ:殿でついていきましょう

GM:いつの間にかはぐれそうな人たち

クシナ:ついていきます(

GM:いまだ濃い霧があたりを覆う中、森長の使い魔を名乗る小人は、先導して霧の奥に見える遺跡の影に向かって真っすぐ――右へ向かいます

GM:右に50歩、左に曲がって90歩、さらに左に曲がって60歩、右に曲がって30歩

GM:そしてそらをとぶを。ではない

GM:あなをほるだった気もするな

GM:なぞのばしょバグ……

クシナ:w

使い魔@GM:「コッチ、コッチ。行キ過ギルナヨ。勘ガヨケレバ、風ノ流レヲ、読メルカモシレナイケドサ」

GM:使い魔の案内に従ってジグザグと歩くと

GM:数m先の視認も難しかった霧がさぁっと薄れます

クシナ:「不可思議だな……」

レーヴェ:「わあ……」

GM:あなたたちの目の前にようやく、ディーラに助けを請われてやってきた以来の森奥の遺跡が現れたのです

GM:遺跡の周囲では、さまざまな幻獣が思い思いに過ごしているようです。石畳の上でうたた寝している者もいれば、活発に追いかけっこをしているような幻獣もおり、

クシナ:懐かしいが、面倒ごとを持ってきたうしろめたさから影を落としつつ

ディーラ@GM:「あー、キミたち! 久しぶり!」

GM:そんな中の一匹が、ばっと上から飛び降りてきます。以前は一般ディーラ同様魔法文明語とエルフ語しか使えなかったディーラくん、がんばって交易共通語覚えました

リディ:努力家!

クシナ:「久しいな……こちらの言葉を覚えたのか」

クシナ:「すごいな」

ルル:「久しぶり! なんかほんとめちゃくちゃ久しぶり!」

レーヴェ:「……きょうはご健勝そうで、何よりですわ」

リディ:「おお、まさか同じ言葉で話せるようになるとはな」

ディーラ@GM:「外の人たちともたくさん話してみたくってさ!」

クシナ:「ふっ……そうか」

クシナ:「前に会った時も外だったしな……」

ディーラ@GM:「それにしても、よくここまでこれたね。今、森長さまがいつもよりずーっと強い結界を張ってるはずなのに」

使い魔@GM:「マ、門番ノトコマデ、来レタダケデモ、大シタモンダゼ、ジッサイ」

ディーラ@GM:「あ、キッドがいたのか。ってことは森長さまが許してくれたの?」

クシナ:「……らしい」

クシナ:「申し訳ないが……聞きたいことがあってな」

ディーラ@GM:「そっかそっか。通してくれたんなら大丈夫かもしれないけど、今の森長さま、すーっごくピリピリしてるから気を付けてね!」

クシナ:「……これだけのことをしてるなら、そうだろうな」

レーヴェ:「不躾ですけれど、このままご案内いただけるのかしら?」 キッドくんに

使い魔@GM:「オイラノ案内ハ、ココマデデ十分サ。後ハ、アソコカラ、真ッスグ行ケバイイ」

GM:使い魔くんは遺跡の方を指さします

クシナ:「……あの遺跡か」

クシナ:「わかった、ここまでありがとう、キッド」

クシナ:ぺこ

レーヴェ:「助かりましたわ」

ソルス@GM:「わたしからも。案内ありがとうございました」 ぺこり

ルル:「( ˙꒳˙)ぷぺ~」 これは感謝のぷぺ~

使い魔@GM:「ヒヒッ。ヨクヨク話ガ進メバイイナ」

リディ:「ありがとう。案内がなければ首尾よくいかなかっただろう」

レーヴェ:「ソルスさま、心構えの方はよろしいですか……?」 休憩入れる? みたいなニュアンス

ソルス@GM:「わたしは、大丈夫。みんなこそ、疲れてない?」

クシナ:「……問題ない」

ナリア:「げんきだよ!」

ルル:「( ˙꒳˙)ぷぺ!」 これは心配すんなのぷぺ

リディ:「ああ、大丈夫だ」

レーヴェ:「ご無理はなさらないでくださいましね」

ソルス@GM:「ありがとう。……じゃあ、いこう」

ディーラ@GM:「また後でねー!」 ノシノシ

使い魔@GM:「ジャアナ」 ノシ

クシナ:小さく手を振って

レーヴェ:ノシシ

クシナ:イクゾー!

ルル:デッデッデデデデッ

GM:ではでは

GM:遺跡の中は、以前やってきた時と違い、通路に魔法のランプが灯されており、十分な光源があります

GM:通路には変わらず壁画が所狭しと踊るように刻まれているのが見えます

GM:異形の化け物が黒い穴から出てくる様子

GM:化け物に人々が追われていく姿

GM:人々が剣を取り化け物に立ち向かう姿、そして――

GM:そこで通路は途切れ、広間へと繋がります

クシナ:それらを見ながら……

クシナ:剣って黒劔っぽいんだろうか

GM:ここの剣は民衆が持ってる武器なので特別なものではなさそう

クシナ:そっかー

クシナ:とか思いつつ広間に入った

GM:以前訪れた時は遺跡を占拠していた蛮族、ディアボロと戦った広場。続く壁画の様子は、

GM:剣を取り怪物に立ち向かった人々が

GM:怪物の圧倒的な力の前に次々と倒れ伏していく姿

GM:ただただ、凄惨な戦場があったであろうことがその壁画からは読み取れる

GM:その部屋の中で、森長はあなたたちを待ち構えていました

クシナ:「……」 とりあえず頭を一度下げる

クシナ:スッ

GM:じっと、鋭利な目であなたたちを……

GM:いえ、ソルスを、見ています

クシナ:注目のソルスちゃんっ☆

ルル:☆彡

ナリア:「ソルスはかわいいからなぁ」

ソルス@GM:「……は、はじめまして。“時見”の――」

森長@GM:「違うな」

森長@GM:「オマエは、時見ではない」

ソルス@GM:「…………」

レーヴェ:「それは一体どういう……」

クシナ:「(なすべきことをなしてないからか?)」

クシナ:頭を上げた後は森長の言葉を聞きながら見てます

GM:森長はソルスから視線を外し、あなたたちの方を見ます

森長@GM:「“黒劔”と“時見”について、であったか」

クシナ:頷く

ルル:演奏するBGMを変えるルル

レーヴェ:仕事してる……

森長@GM:「ワタシに問わずとも、ソレが自ずと知っていなければならないはずなのだが」

ソルス@GM:「……それは」

ソルス@GM:「“時見”ならわかるはず、ということですか」

森長@GM:「その仔細くらい、“時見”となる以前でも継承者は聞かされているはずなのだが」

森長@GM:「今代はそれすら伝承していないと見える。“星見”も随分と腐ったようだな」

ソルス@GM:「おにいちゃんは……!」

GM:星見を賤しむような言葉に、ソルスは声を上げようとして、

ソルス@GM:「……」

GM:言葉が続かずに、俯きます

クシナ:「……何も知らん、アイツが何を思ってるのかも、使命も」

レーヴェ:「知っていたとしても、それができない事情があったのです」 ソルスさんをかばうようにしながら

レーヴェ:「ですから、わたくしたちはあなたの御前に」

森長@GM:「ほう」

森長@GM:「事情か」

森長@GM:「己が役目を放棄するほどのものか」

ルル:「( ˙꒳˙)ぷぺ!」 そう!

GM:一言一言、発する度に、圧が増していく

GM:ピリピリと張りつめていく空気は、怒気

ソルス@GM:「そ、の……」

森長@GM:「喋るな」

森長@GM:「ワタシが、オマエに、オマエたちの知りたいことを言い聞かせてやることは容易い」

クシナ:ジーっとまっすぐ見てます

森長@GM:「だが、業腹でも、その前に果たさねばならない約束がある」

GM:森長はソルスに、宝珠を手渡します

GM:ぽん

ソルス@GM:「……?」 困惑気味に見上げる

森長@GM:「オマエの叔母よりの言伝だ。受け取れ」

森長@GM:「それを聞いた上で、ワタシにまだ問いたいと言うならば、問うがいい」

GM:森長は踵を返して、遺跡の奥へと消えていきます

GM:ざっざっ

クシナ:「……」

ソルス@GM:「えっ……と……」

ソルス@GM:「どういうことだか、わからないけど」

ソルス@GM:「動かして、みるね?」

クシナ:「ひとまずは、何かを知ることはできそうではあるな」

クシナ:「ああ、頼む」

レーヴェ:「……お願いしますわ」

リディ:「……何が分かるんだろうか」

GM:ソルスが宝珠に魔力を込めると

GM:あなたたちの前に幻影が浮かび上がります

クシナ:ユウレイダー!

GM:それは長い金髪を風のようにたなびかせた女性

GM:どこかソルスと似た面影のある、人物でした

クシナ:派手ですね

クシナ:リディの目を少しふさい……

クシナ:いや、キャラじゃないのでやめておこう(

ナリア:その体は実に豊満であった

リディ:逆紅一点なので刺激が強すぎる可能性

レーヴェ:女に囲まれてるんだから慣れて!

謎の女性:「やっほー☆ 未来の私の姪っ子ちゃん!」

ソルス@GM:「…………」

ソルス@GM:「え?」

レーヴェ:イメージ違うなって目を丸くしている

リディ:(ぽかん)

クシナ:「……見とれてる場合じゃないぞ」

クシナ:「時間制限があるかもしれんしな、一言一句ちゃんと記憶しなければ」

リディ:「……あ、ああ、そうだったな」

ルル:(BGMをこち亀に変える

リディ:げげ! 森長!

謎の女性:「うんうん。見えないけど呆けてる顔が見えるようだよ!」

ディビア:「あ、自己紹介しとくねー。私はディビア。君の叔母さんだよ! ひらがなにしないでね! まだそんな年じゃないから!」

ソルス@GM:「あ、うん……はい……?」

ディビア@GM:「さてさて、これは記録ではあるんだけど、私ってばすんごい予知能力があるので」

ディビア@GM:「君たちと会話っぽく伝言残すこともできちゃう! なのでしっかりリアクションよろしくね☆」

レーヴェ:「は、はい」 思わず返事しちゃう

ソルス@GM:「うん??? はい?????」

ナリア:「こんにちは!!」

クシナ:「……」

リディ:「わ、わかった。ついていこう」

ディビア@GM:「はいいい返事の子がいるねー。私そういう子大好き! ハグしてあげたい! でもできない! かなしー!」

ルル:「( ˙꒳˙)ぷぺ!?」

ナリア:「だいすきだって! わたしもすき! たのしい!」

クシナ:「…………BBAの若作り」

ディビア@GM:「あ?」

クシナ:「……」

ディビア@GM:「ううん。きっと気のせいね。私の予知能力もミスること、あるある☆」

クシナ:「…………」

クシナ:「(おもしろそうだな)」

ソルス@GM:「す、すごい人だぁ……」

クシナ:「失礼」

クシナ:「こちらも挨拶を」

クシナ:「ソルス……貴方の血を継ぐ子とともに冒険している者」

クシナ:「クシナ……と」

クシナ:レーヴェのほうを見る

リディ:「……(どうやら話を大きく作っているわけではないらしい……)」

レーヴェ:「レーヴェと申します。こちらは……」 軽く会釈してリディさんにパス

リディ:「俺はリディという者だ。そしてこの二人が」 婦婦にパス!

ルル:「ルルだよ!」 演奏やめて

ソルス@GM:「よ、よろしくおねがいします」

ディビア@GM:「よーし、それじゃあ仲良くやっていこう!」

クシナ:「……未来予知……ということは私たちが知ろうとしている事柄も感知できてそうだが……」

ディビア@GM:「もっちろん。でもそれはそれとして質問してくれてもOKよ?」

クシナ:年齢とか聞きたくなるな

リディ:PLの声は察知されないのでセーフ

ディビア@GM:「ま、とりあえず」

ディビア@GM:「“時見”についての話からしましょうか」

クシナ:「よろしく頼む」

リディ:「もうその話を聞けるのか?」

レーヴェ:いきなり本題だ 背筋を伸ばす

ディビア@GM:「継承した“時見”ほどの過去視の力は私にはないから、全部は教えてあげられないんだけど、そこは前もってよろしく。ごめんね」

ディビア@GM:「まず大事なことでーす。“時見”を継承するとソルスちゃんはソルスちゃんとしての意識、多分上書きされちゃいます。気を付けてね」

クシナ:「ふむ」

レーヴェ:「なっ」 軽い!

ソルス@GM:「え、上書き? ってどういうことですか?」

レーヴェ:こち亀のBGMで話していい話題じゃないですよ

リディ:やめろ! わしは時見じゃない!

ルル:じゃあ火サスのアレに切り替えます

ルル:デデデデッ

リディ:デデッ

ディビア@GM:「“時見”の継承っていうのはね、儀式を通して歴代の“時見”の記憶を継承していくことなの」

ディビア@GM:「その“濃さ”については個人差があるわ。素質とも言えるんだけど」

ディビア@GM:「“時見”としての素質が高いほど、より多くの、過去の“時見”の記憶が流れ込んでくる」

ディビア@GM:「ソルスちゃんはそれが特別強いのよね。まぁ本来、歓迎すべきことなのかもしれないけど……」

ディビア@GM:「流れ込んできた“時見”の記憶は、きっとソルスちゃんの自我を塗りつぶしてしまうわ」

ディビア@GM:「初代の記憶なんて引き継いだら最悪。歴代で上書きされなかった“時見”はいないわ」

ソルス@GM:「わたしが……塗りつぶされる……」

ディビア@GM:「自慢じゃないけど? 私もソルスちゃんに負けず劣らず素質高いんだけど?」

ディビア@GM:「……それが嫌で、逃げちゃった」

クシナ:逃げとるやんけっ!

リディ:叔母さまも同じだったぁ

ディビア@GM:「いや待ってね、見損なう前に言い訳させて?」

ディビア@GM:「一応継承権的には姉さんの方が上なのよ。だから問題ないの。私ワルクナーイ」

クシナ:「(爺や婆とか、おばさんとかって話を無駄に伸ばすよな)」

クシナ:そんな平和なことを想ってます

ディビア@GM:「素質の差で私に繰り上げさせられそうになる気配感じたからその前に逃げただけで……」

ディビア@GM:「ね? 別にね? こう、しわ寄せいってるわけじゃ……ないのよ……多分……そのはず……」

ルル:「(時見なしで未来見れるんだ…)」 演奏しつつ

ソルス@GM:「は、はぁ……」

ディビア@GM:「当時はマジでその辺の人間関係しんどかったんだけどそれはさておき」

レーヴェ:逃げたいと思うほど嫌なことなんだよな……と顔をしかめている

ディビア@GM:「私はこんなだから、ソルスちゃんが“時見”を継ぎたくないと一瞬でも思ってくれたのなら、それを応援したいと思ったの」

ディビア@GM:「身勝手でわがままで無責任って言われるかもしれないけど」

ディビア@GM:「私はあなたがその道を選ぶなら、全っ力で応援してあげる!」

ディビア@GM:「そういう人が私以外にもきっといてくれる」

ディビア@GM:「それを、覚えておいてね?」

ソルス@GM:「…………」

レーヴェ:ディビアさんの言葉に肯定するようにソルスさんの手をぎゅっと握るよ……

ディビア@GM:「そこで黙っちゃうのが真面目ちゃんなのー!」

ディビア@GM:「もー。姉さんにほんと似てるんだから」

ディビア@GM:「それでもう一つの方、今のあなたたちが気にしてるのは“黒劔”ね?」

ディビア@GM:「宝具の周りはこっちの力も阻害受けるからそんなにビシバシッとは見えないんだけど、そうね」

ディビア@GM:「うまく話をつければ、ソルスちゃんの心強い味方になってくれると思うわ」

ディビア@GM:「でも、うまく話がつかなかったら一番厄介な敵ね……」

ディビア@GM:「そこんとこは君たちのがんばり次第! がんばれー!」

レーヴェ:「意思疎通ができるのですか……? あれと……?」

クシナ:「あるいは担い手だろう」

リディ:「話をつけてどうこうできる代物だったのか、あれは……」

ディビア@GM:「そうそう、持ってる方。彼、うまく“黒劔”を抑え込んでるみたいよ」

クシナ:「ああ、会話できるほどには……」

クシナ:「飲まれてはいないようだった、黒劔の意識とは全然違ったしな」

クシナ:「だからこそ……」

クシナ:「何をなそうとしているのか、知っていく必要がある……」

レーヴェ:「味方になる、というのはどういう意味なのでしょう。宝具の制御という意味だけではないのですよね」

ディビア@GM:「そのまんまの意味よ。彼に、協力してもらうの」

ディビア@GM:「それもまぁ、一筋縄ではいかないでしょうけどね」

クシナ:「……そうだな」

クシナ:「時見がなぜ継承するのか、何の役割があるのか」

クシナ:「黒劔や鏡、森長のそれもそうだが」

クシナ:「彼らは……過去の偉人たちはなにをして、何を続けているんだ……?」

クシナ:「あいつは……レベリオはそれを妨害ないし、阻止しようとしているように見える」

クシナ:「だからこそ、ソルスがその役割を放棄するならば、よき味方になるのかもしれん」

ディビア@GM:「そこね、やっぱ一番気になるのそこよね」

クシナ:「だが、それを知るのは時身を継承しなければならない……が、それ以外に、それを知るのは星見であったように思える」

クシナ:「どちらにせよ気になるのはそこだが」

ディビア@GM:「最初に言ったけど、過去視に関してはそこまでだから私が調べることができた範囲までのことしか教えてあげられない」

ディビア@GM:「星見も最低限の継承は本来してるはずだから、蔵を漁れば結構出てくるはずなんだけど」

クシナ:「蔵……?」

ディビア@GM:「めっちゃ複雑な暗号化して記されてるのよね。一朝一夕で解けるもんじゃなかったわ」

クシナ:「なるほどな」

リディ:「となると、継承されていないことの方が多いのかもしれないな」

クシナ:「時見を継承すれば大抵わかるからだろうな」

クシナ:「だが、それでも分かった範囲はある……んだろう?」

ディビア@GM:「ええ。これの制限時間もあるからちょいちょいかいつまんでいくわよ」

クシナ:「ああ、ならば時間の配分は頼む」

クシナ:「最後には貴方が森長とどういう関係だったのかも一つ、知りたいところではあるが」

クシナ:後は静かに聞いてます

ディビア@GM:「時見の起こりは、魔法文明時代。魔神の使役が盛んだった時代ね」

ディビア@GM:「私たちのご先祖様は、魔神の力を利用とした魔法王の一人だった」

ディビア@GM:「そのために作られたのが三種の宝具」

ディビア@GM:「その目的は、魔界から無尽蔵の魔力を引き出そうとしたこと……」

ディビア@GM:「荒唐無稽な計画だけど、実現すればかつての群雄割拠の時代の王になれたでしょうね。それほどに魔神の力は強大だったわ」

ディビア@GM:「で、結果から言えばそれは失敗」

ディビア@GM:「三種の宝具は暴走し、“奈落”を生み出そうとした」

ディビア@GM:「わかる? そこらの“奈落の魔域”じゃないの。今の時代にある奈落の大本。北の“奈落”と同レベル……」

ディビア@GM:「もしかしたらそれ以上のものが、生み出されかけたの」

レーヴェ:「そ、れは……」 話に聞くだけで実際に見たことはないが とんでもないものだということはわかる

クシナ:「過去ではそれが原因で多くの命が失われたのだろうな、その記録はそこに残っている」

リディ:「……この世界が生き永らえているのが不思議なくらいの出来事だな」

クシナ:「そも、劔の力もそうだが、奈落にまつわる力が多い……もとより魔神関連なのは想定できている、確信になったが、な」

ディビア@GM:「そこまでの惨事を引き起こしかけた私たちのご先祖は、命を賭してその清算を果たしたわ」

ディビア@GM:「そこで終わってくれればよかったんだけど、三種の宝具はそこまで甘くなかったみたいなのよね」

ディビア@GM:「三種の宝具は、封じられてもなお彼らが生み出された役目を全うしようとした」

ディビア@GM:「“奈落”を生み出そうとし続けたのよ」

ディビア@GM:「壊せればよかったんだけど、宝具が傑作だったもんだから壊れないのなんの」

ディビア@GM:「仕方なく封印処置を続けるしかなくなったわけ。一生ね」

ディビア@GM:「この世界が、壊れるまで」

ディビア@GM:「それが“時見”に課された宿命」

ディビア@GM:「過去の過ちを決して忘れず、己の宿命を果たし続けるために作られた機構」

ディビア@GM:「それが“時見”なのよ」

クシナ:何か違和感があるような顔をしてます

クシナ:フームって顔

ソルス@GM:「そんな……こと」

ソルス@GM:「わたしが、わたしの勝手で、やめちゃ……」

ディビア@GM:「って言うじゃない? 言うでしょ?」

ディビア@GM:「私はそうは思わない」

ディビア@GM:「誰かが断ち切るべきなのよ」

ディビア@GM:「あなたはどう? 続けるべきだと思う?」

ディビア@GM:「自分を殺して、子どもを殺して、子孫代々まで殺し続ける」

ディビア@GM:「そんなシステムなのよ、これは」

ソルス@GM:「あ……」

ディビア@GM:「……なんて、結局何もできなかった私が言えたことじゃないんだけど」

ディビア@GM:「ねぇ、あなたたちはどう思う?」

ルル:「……つまり、これを聞いたルルたちがいる間に終わらせればいいわけだ!」

レーヴェ:「ルルさまの仰るとおりですわね」

ディビア@GM:「アッハハ! 気持ちのいい答えね!」

リディ:「『時見』が宝具を司る存在だというのなら、俺たちがすることはきっと一つだろう」

ナリア:「他の人からすれば大切な役割なのかもしれないけど……でもそれはソルスが死ぬ理由にはならないよね!」

ルル:「ふっふー、"協力者"のあてもある。反感を持ってる継承者もいる。なによりルルたちがいる。終わらせるにはこれ以上ない、でしょ?」

レーヴェ:「何が永劫償わなければならぬ災禍ですか」

レーヴェ:「その役目を負ってきた歴代の方々を愚弄する気はありませんけれど、だからとてソルスさまがそれを背負う必要はない」

レーヴェ:「必要なのは、その運命を断ち切る──ああ、だから“黒劔”ですのね」

クシナ:「……重責は担わなければならない」

クシナ:「簡単には思うことはできない」

クシナ:「それだけじゃ……足りぬ」

クシナ:「だが……それらは何とかして見せよう、子供らの願うことを叶えるのは嫌いじゃないからな」

ディビア@GM:「本当にあなたたち、最高よ。叶うことなら生きて、一緒に話したかったわ」

ディビア@GM:「最高の仲間がいる。だから、あとはあなたの決断よ。ソルス」

ディビア@GM:「言ってごらんなさい、あなたがどうしたいのか」

ソルス@GM:「わ、たしは……」

ソルス@GM:「まだ、怖いと思う……。“時見”として正しく役目を為せば、きっとみんなは無事に、生きていけるんだと思う……」

ソルス@GM:「そのためなら……“時見”にだって、なれるよ」

ソルス@GM:「…………でも」

ソルス@GM:「同じくらい、思うの」

ソルス@GM:「……だから」

ソルス@GM:「みんな、お願い」

ソルス@GM:「わたしと一緒に、“時見”の因果と、戦ってほしい……!」

クシナ:「承知した……すでに依頼は受けている、お前の兄からソルスの”我が儘”(願い)叶えてほしいとな」

ルル:「言われなくても! というかダメって言われても勝手にやってた!」

レーヴェ:「もちろんです。お友達を助けるのは当然ですわ」

リディ:「無論だとも。“時見”の因果から、必ず君を解き放つ」

ルル:「………で、具体的にどうしよ?」

クシナ:「時間はない」

クシナ:「なすべきことはいくらか見えている」

クシナ:「簡単に並べるならば」

クシナ:「森長の協力を得る」

クシナ:「レベリオの協力を得る」

クシナ:「村の協力を得る」

クシナ:「貴族連、神殿の力を使い少しでも多くの戦力を整える」

クシナ:「これらだ」

レーヴェ:「言うは易し、行うは難し……ですわね。やらない理由にはなりませんけれど」

ルル:「おーおー、盛りだくさんだねー。しばらく退屈しなくて済みそうだねこりゃ」

ソルス@GM:「それでも、やらなきゃ。ご先祖様もできなかったことなんだ」

クシナ:「当然、やると決めたならば最後まで力を搾り取る」

クシナ:「だが、それと同時にソルス」

クシナ:「少しでも”自分を強く持て”」

クシナ:「思い出を培い、強い意志を創る」

ソルス@GM:「自分を強く……」

クシナ:「あえて言おう、私たちの頭、旗印となるのは御前だよ、ソルス」

クシナ:「だから何が何でも自らを歪ませるな、正面を突き進め」

クシナ:「それならば、安心して我らは、そしてこれから協力を得るものも、ついてこよう」

ルル:「入場曲とかつける?」

ソルス@GM:クシナの言葉に一つ一つ頷いて

ソルス@GM:「うん、わかった。改めて、よろしくお願いします!」

ルル:「おー! ルルちゃんたちに任せな!」

クシナ:「ああ、これからもよろしくな」

レーヴェ:「ええ、ええ。“時見”の古文書に太字でソルスさまの偉業を記してやりましょうとも」

ナリア:「なんとかなるなる!」

リディ:「ともに力を合わせよう。そうすればきっとどんな理想でも仕留められる」

クシナ:「さて、それでいいなディビア」

ディビア@GM:「私の予知が外れてなければ最高に熱い言葉が、私の胸を打っているよ!」

クシナ:「何か助言があるなら喜んで聞くが?」

ディビア@GM:「もちろん。あとは、私の言葉なんてなくても君たちなら、道を拓けるはずよ」

ディビア@GM:「あと時間もこれで限界なのよね! だから、私が送る言葉は一つだけ」

ディビア@GM:「ケ・セラ・セラ! あなたたちの最高の未来を祈ってるわ!」

クシナ:「承知……感謝するよ、ディビア…………できるならば私もあって話してみたかったな」

クシナ:最後のほうはぼそっと言って

GM:その言葉を最後に、デイビアの幻影がゆらりと揺らいで

GM:消えていきます。眩いばかりの笑顔を残して

レーヴェ:「……!」

ナリア:「ケ・セラ・セラ!」

クシナ:「け……せら、せら……?」

レーヴェ:「……わたくしたちのギルドと、同じ」

クシナ:「…彼女の意思は、ちゃんと継がれているのかもしれんな?」

クシナ:ふっとわらって

レーヴェ:「そういえば、そんな意味だなんて。すっかり忘れてしまっていたのかもしれませんね」 ふふ、と笑い返し

クシナ:「……さて、最初の関門だ……森長との対話という、な」

リディ:「容易な関門じゃないだろうが、なるようにできるさ。直感だけどな」

GM:あなたたちは決断した。それは険しく、厳しく、困難な道のりかもしれない

GM:それでもきっとと、祈りは確かにあったのだ

GM:というところで、ケセラセラ2部4話のシナリオは終了となります。お疲れさまでした!

一同:お疲れさまでした!

2部4話『決断』リザルト

経験点:基本2,000+魔物討伐点860+決断ボーナス1,000=3,860点

報酬:先払い10,000G+戦利品(9,380/5)1,876=11,876G

名誉点:33点

成長:4回

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