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【SW2.5】ケ・セラ・セラ【キャンペーンリプレイ】  作者: 赤星
1部7話「魔域と時見」
37/78

シーン3:村の記憶

GM:あなたたちの意識は寸の間、闇の中に落ち

GM:あなたたちの知らない光景が脳裏によぎります


GM:微睡みの中で、赤々と燃える村を見た。

GM:悲鳴が耳の奥に木霊する。

GM:それは嫌な嫌な、夢だった。

GM:そう、夢のはずだ。だって、そんなこと、現実に起こってなんかほしくない──。


GM:カンカンカン、と村中に響き渡る鐘の音は、そんな微睡みから引きずり出されるような現実だった。

GM:それが警鐘だと寝ぼけた頭が理解した瞬間にがばりとベッドから跳ね起きて、窓の雨戸を押し開く。

GM:まだ外は夜の闇の中、頼りになるのは月明りだけ。目を凝らして見回した中に、平原にぽつりと浮かぶ星が瞬くように揺らめく灯。

GM:……あれは火、火だ。

GM:それが流星のように飛び立ったと思った先に、火の柱が上り立った。

GM:櫓が見る間に燃えていく。

GM:火事だ。いや、火攻め──警句を発すために息を吸い込んだ刹那、視界がブレる。

GM:まだ静かな闇に包まれる村と、炎の中に落ちた村、2つの景色が重なって見える。

GM:異形たちが人々を襲う。血の匂い。悲鳴。

GM:いや、違う、まだ静かな夜。異変に気付いて数人が出てきているだけ。

GM:景色が歪む。死ぬ、死ぬ、みんな死ぬ、火の海が見える。やだ、「い、や……」嫌だ。もう、そんなの……もう? なんで? わたしはこんなの、初めて、

GM:「──ス、ソルス!」

GM:肩を揺さぶられて、ようやくはっと我に返る。ブレていた焦点がゆっくりと戻って、兄の顔が瞳に映る。まだ、外は火の赤に染まってはいない。

GM:「お、にいちゃ……」

GM:「ソルス、ぼーっとしてちゃだめだ。イードさんと打ち合わせたことは覚えているね?」

GM:「う、うん」

GM:ふわふわと、浮きそうになる意識をぱちんと頬を叩いて呼び戻す。しっかりしなくちゃ。

GM:「大丈夫、覚えてる。もし村に襲撃があった時は、地下洞に避難、だよね」

GM:「そう。ボクは今から村のみんなを地下洞に集めなきゃならない。だからソルス、中でのことは頼んだよ」

GM:わたしがこくりと頷いたのを見て、おにいちゃんの手がそっとわたしの頭を撫でる。

GM:それからすぐに踵を返して駆け出す背に急な不安が湧きだして、伸ばしそうになった手をぐっと堪えて、ひと呼吸。

GM:わたしは“時見”なんだから、しっかりして、みんなを助けなくちゃいけない。一人が寂しいからって、不安だからって、おにいちゃんの手を引いて、一緒にいてなんて我儘を言ってちゃいけない。

GM:大丈夫、大丈夫。イードさんも狩人さんも、おにいちゃんも、みんないざという時のために備えてくれた。だから、大丈夫。わたしのできることを、やらなくちゃ。


GM:暗転。

GM:あなたたちの意識は元に、ぱちぱちと火の爆ぜる村の中。ナズラックたちの死体のそばに立つあなたたちの下へ戻ります

ルル:「( ゜д゜)ハッ!」

クシナ:「……今のは……アビスの魅せる幻影か……それとも」

クシナ:「……どちらにせよ、この空間にあの子がいるのは違いなさそうだ」

レーヴェ:「ソルスさまの、襲撃時の記憶……?」

ナリア:「なんでソルスのきおくをわたしたちがみれたの??」

ルル:「わからない……何も……人生とは……?」

レーヴェ:赤玉もうないんです?

GM:赤玉はクシナさんの手の中にあるよ

クシナ:ふにふに

GM:光はだいぶ収まってぼんやり光る程度になってる。ふにふに

レーヴェ:イクラかな?

クシナ:懐にしまっておこう

クシナ:「このアビスの空間というものは」

クシナ:「中に入ったものの想いや願い、強い感情などを写すことが多い」

クシナ:「ここに入った時、ソルスが何を強く思っていたのかが反映されたのかもしれないな」

リディ:「こいつは……」

リディ:「つまり、ソルスの思いをそのまま鏡のように映しているのか」

クシナ:「かもしれないな」

クシナ:ちなみに

クシナ:焼野原にどこか見覚えがあったりする?

GM:そうですね。クネム村とよく似ていると思います

クシナ:ふむ

クシナ:「……それにここをよく見てみろ」

クシナ:「見覚えがあるだろう、あの木の配置や建物の作り」

クシナ:「焼けて見えない部分が多いがな」

レーヴェ:「ほかに何か、手がかりになるようなものはないでしょうか」 きょろきょろします

GM:燃え落ちる村の中。改めてあたりを見回して、気になる場所は3か所ほど。ごうごうと強い火勢で燃え続ける1軒の家、特別に壊された跡のある家屋……あなたたちの記憶が正しければグラビスとソルスの家があった場所、周囲と比べて火の気のない小丘

GM:焼野原の村の中で、気を引くものと言えばこの3か所が目につきます

クシナ:「(しかし魔神がその記憶を所持していたか、それとも使役されてたのか)」

レーヴェ:「もしかして……クネム村、ですの?」

クシナ:「ああ、私もそのように見えている」

クシナ:「この中で妙なのは強く燃えているあの家か、村長の家……あとはあっちの火の気のないところか」

リディ:「だが……この世界が本当に記憶を映しているのだとしたら、燃えてる場所は……」

ナリア:身動きできるなら、燃える家の様子を伺いたいところ。

ルル:「じゃあ行けそうな場所から行ってみよう! 虱潰しで!」

ナリア:「わたしもなにがあったかしりたい!」

クシナ:「……まぁそうだな」

リディ:「呆然としていても仕方ありませんね」

クシナ:「では見に行くか」

GM:どこからいきます?

クシナ:燃えてる家に行くか

GM:フォイアッ

クシナ:流石に炎の中に突撃する子達でもあるまい

ナリア:そう言われるとやりたくなるのが我等

GM:飛んで火にいる夏のグララン

ナリア:突っ込めナリア! ゴーゴーゴー!!!

リディ:好奇心がグララン婦々を殺す

ルル:つづけと……?

クシナ:お前たち……

GM:では燃えている家に近づくと

GM:家の中から、泣き声が聞こえてきます

ナリア:「なきごえがきこえるよ! たすけにいかないと!」

ナリア:まってておくれ

レーヴェ:女子供くらいはわかる? >泣き声

GM:そうですね。女の子の声に聞こえます

GM:より近づいて見れば、炎のカーテンの隙間から確かに少女の姿が見えるでしょう

クシナ:中に救助に行けそうな状況かな

GM:女の子を助けに行こうとするなら、救出できるかどうかを5つの判定をしますぞ

クシナ:女の子までの距離はどれぐらい?

GM:んー、距離か。あなたたちが火に巻かれない安全な距離から、という意味であれば25mくらいはあるかな

リディ:「ご主人様、落ち着いてください」

ナリア:「で、でも……なかにひとがいるよ!」

リディ:「闇雲に飛び込んでは助けの手を差し出せる人間が全滅します。時間がありませんが、策を練らなくては」

女の子:「ひく……ぐす……」

クシナ:「この中で一番体力に自信があるのはレーヴェ殿だろう」

クシナ:「助けに行くのであるならばだがな」

レーヴェ:その判定って事前に聞いてから判断できる? それとも救助の意思を確認してから条件開示?

GM:んー、最初の判定だけかな

GM:最初は燃え盛る家の中で安全な道を探す必要があります。地図作成判定

クシナ:これはいろんな技能を使うパターンですね

GM:ただし、救出に関わる5つの判定は、それぞれ別のキャラクターが行わなければならないものとします

GM:地図作成も含めてね

クシナ:そんな感じか

クシナ:失敗した場合はどうなるのです?

GM:判定ごとに目標値が設定されていますが、達成値が届かなくても判定の失敗とは扱われず、次の判定の目標値が上昇するペナルティを受けるだけです

クシナ:成程

GM:ただし、最後の判定で達成値が目標値に届かなかった場合、数値に応じたペナルティを受けます

クシナ:ナリアの出番を用意してくれていると信じて

クシナ:やってみるか

リディ:愛の共同作業

クシナ:ナリア嬢の拳を見せるタイミングがきっとある!!!

GM:チャレンジするなら誰が振っていくか宣言してね。地図作成判定は目標値12です

クシナ:自然環境ですか

GM:レンジャー地図作成って自然環境じゃないとあかんのか……違う気がするが、今回はペナ受けないってことでいいよ

リディ:「どう思う。正攻法で飛びこむしかないか?」

クシナ:「……」

クシナ:「目で見えて対処するにはここの力量が足りないだろうな」

クシナ:「だがやってできぬこともあるまい、この子は納得しないだろうしな」

ナリア:「むん!」 むん?

レーヴェ:「協力すればなんとかなるかもしれませんわ。夢か現かわかりませんが、助けてあげましょう」

リディ:「そのつもりだ。ここで尻尾を巻くような徒党が、村を、ソルスを助けられるとは思えない」

ナリア:「さすがリディ! なんとかたすけにいけるルートはないかな?」

クシナ:「それにだが」

クシナ:「これがあの子の夢か意識の残滓ならば」

クシナ:「これは1つのトリガーかもな」

リディ:「なるほど──この世界の未来を変えることで、何かが動くかもしれないと」

クシナ:「(目の前の存在を見捨てるのを推奨するつもりはないしな)」

クシナ:「ああ、その通りだ」

GM:あ、忘れてる描写あった

GM:そのへんに焼け死んでる蛮族の死体あります(

ナリア:巻き込まれ蛮族

GM:その家の炎に巻かれて死んだ気がする死に方ですね

リディ:不愉快な臭いがしそうだ

GM:タンパク質の焼ける臭い

ナリア:彼らが起こした火事じゃないんですかね?

レーヴェ:敵味方もろともというやつかもしれない。妖魔は使い捨てだろうし

ナリア:ああなるほど

クシナ:軽く見るがまぁ

クシナ:行くしかあるまいと

クシナ:先に進もう

クシナ:燃える家へ……

リディ:よしきた

GM:スナイパーとして鍛えた目で見抜け

リディ:「道を啓開しましょう。これでも狩人で立ててきた身ですから」

リディ:2d+3+2 地図作成判定(レンジャーLv.3+知力B2) SwordWorld2.0:(2D6+3+2) → 7[6,1]+3+2 → 12

GM:ぴったし。火の手を避けられそうなルートを見出せます

リディ:ああ12か、セーフ

GM:ただし、丁度その道を行くためには邪魔な瓦礫が入り口にあります。これをどかす必要があるでしょう

GM:入り口を塞ぐ瓦礫をどかす。腕力判定で目標値15

リディ:腕力きた!

クシナ:ワン力判定

ナリア:腕力って筋力で良いんですっけ?

GM:筋力ですね

ナリア:やったぜオイ

レーヴェ:ムキ……

リディ:「火勢が弱いこの道筋を選びましょう。障害物があります、押しのけられそうですか?」

ナリア:熊使えたら一番だけど、今はできないですよね……?

GM:使っていいよ

ナリア:神

GM:別に練技は戦闘中にしか使えないということはないので

GM:判定に要する時間によっては使っても効果ないということはあるけどね

GM:腕力判定は10秒。お手軽

ナリア:「ありがとうリディ! まかせて、こんなもの……!」

ナリア:【マッスルベア】おもいっきりいっくよ~っ!

クシナ:10秒で吹っ飛ばす

ナリア:2d6+4+5+2 SwordWorld2.0:(2D6+4+5+2) → 6[3,3]+4+5+2 → 17

GM:圧倒的ではないか

リディ:ないすー

ナリア:これぞ脳筋

ルル:パワーを感じる

クシナ:パワーファイター

クシナ:次あたりからぼちぼち失敗する可能性がありそうだ

ナリア:「よっし、みちがひらけた! いこう!」

GM:ぱっかーん。押しのけられる瓦礫

GM:そこで次、危険感知判定、目標値12です

ナリア:蹴りで砕いてけ

クシナ:危険感知なら残り3人誰でもできるが

クシナ:ルルはまだ温存したほうがいい気はするんだよな…

ルル:メンタルお化けです

レーヴェ:じゃ私やりますね

レーヴェ:クシナさんいざというときの筋力判定も有利取れるし

クシナ:生命抵抗の可能性を地味に(

レーヴェ:2d6+5 危険感知判定 SwordWorld2.0:(2D6+5) → 6[4,2]+5 → 11

GM:いちたり。次の判定の難易度が1上昇します

レーヴェ:フフッ

レーヴェ:指輪の換えがないんだよな……

クシナ:むしろ

クシナ:この程度じゃ危険を感じないんだろうな

クシナ:心中しすぎて(

レーヴェ:なるほどね(?)

GM:ナリアが瓦礫を蹴り飛ばした衝撃が火災で脆くなった家屋にダメージを与えたか。みしみしと嫌な空気の揺れをレーヴェさんは感じます

GM:違和感の覚える一点に目を向ければ、まさに炎の中で蹲る少女の真上、瓦礫が崩れ落ちようとしているではありませんか!

GM:少女に落下する瓦礫を弾く。射撃攻撃の命中力判定、もしくは任意の魔力で目標値14+1

レーヴェ:「ああっ、危ない! 瓦礫が!」

クシナ:呪歌はダメですか!!

GM:呪歌はちょっと発動遅いですね!

クシナ:はい

ルル:じゃあな……

クシナ:おとなしく魔の力を使おう

GM:目標15、がんばれ

クシナ:やってできぬことはない

クシナ:2d+7 SwordWorld2.0:(2D6+7) → 6[4,2]+7 → 13

クシナ:ブレイク

GM:指輪ぁ!

ルル:今日もどこかで指輪が割れる

クシナ:指輪を媒体にして魔力を錬成して撃ち放つよ

GM:レーヴェの警告にいち早く反応したクシナが、咄嗟に魔力を練りこみ、純粋なエネルギーとして撃ち放つ

GM:間一髪、それは降りかかる瓦礫が少女を押しつぶす前に弾き飛ばすことができる

リディ:「やったか!」

レーヴェ:「さすがクシナさまですわ!」

クシナ:「救出自体は任せるぞ」

GM:しかし、この家そのものが既に長く持ちそうにない。早く少女を助け出さねばならないだろう……

GM:当然、それは熱く燃え盛る炎を潜り抜けて、という意味だが

GM:火災の熱気に負けずに行動する。生命抵抗力判定で目標値14

ルル:生命だったかぁ

GM:生命なのだなぁ

クシナ:気合で頑張れ

ルル:仕方ない……

ルル:ユクゾ

ルル:2d+8 SwordWorld2.0:(2D6+8) → 9[5,4]+8 → 17

GM:やるやん

ルル:( ・´ー・`)

GM:生命力溢れてる

クシナ:余裕だったか

リディ:さすがグララン エナジーそのもの

レーヴェ:すったかたーEX

ルル:「やぁ」 ノ

GM:その状況下、真っ先に動けるのはルルだった。炎の中を小柄な体を生かして突っ切り、少女の下まで駆けつける

女の子:「ひく……おねえちゃん、だれ……?」

ルル:「!! お姉ちゃんと認識された……!」

クシナ:(お姉ちゃん????)

GM:グラランって1mくらいだっけそういや

GM:ちいさいな……まぁこの子も6、7歳くらいなので(?)

レーヴェ:溢れ出る既婚オーラがルルさんをお姉さんと呼ばせたのだ

GM:人妻

ナリア:嫉妬しそう

リディ:嫉妬する幼妻かわE

ルル:「じゃなくて助けに来たからハリーアップ!」

ナリア:「ルル、はやくっ!」

女の子:「たすけ……わたしをたすけてくれるの……?」

GM:ルルさんが少女の手を引くと、その体はひどく軽い。あなたでも背負えるくらいに

ルル:「そうそう! というわけでいくぞー!」 もってきまーす

GM:はーい、グララン宅急便。誤配送はご愛敬

リディ:「しんがりは任せろ、落ちてきたモンは全部撃ち抜いてやる!」

レーヴェ:GOGOGO!

クシナ:脱出じゃよ

ナリア:逃げるんだよ~~!

GM:少女は手を引いてくれるルルさんの腕に縋るように、炎の中を潜り抜け

女の子:「ああ……ありがとう……」

GM:燃え盛る家の中から走り出た瞬間

GM:暗転。


GM:轟々と炎が燃える。焼け落ちた柱が軋み、倒れる衝撃が家を揺らす。

GM:その中心には蹲って泣き声をあげるばかりの少女が1人と、その少女を宥める様に老婆が抱き寄せていた。

GM:「大丈夫、大丈夫ですよ。巫女様はこのババが守ります……」

GM:けれど、その老婆の腕の力は既に弱々しい。額から流れる血が腕を伝い、焼け焦げた床に落ちる。それでも老婆は優しく少女をかき抱いて。

GM:「貴女様が、“時見”様が無事であればみな、大丈夫です。きっとこの化け物共も……巫女様のお力ならば……」

GM:「ひぐ……ぐす……。だめだよ、ばぁば……。わたしじゃだめ……。だって、だって、この未来も見えなかった……こんなの知らなかった……!」

GM:「大丈夫、大丈夫です」

GM:老婆は繰り返す。彼女が安心できるように。

GM:「巫女様のお父様も、お母様も、お爺様も、お婆様も、みな、巫女様を守ってくださいます。このババも、必ず」

GM:老婆は懐から取り出した黒い結晶を少女に握らせて、何度でも。

GM:「巫女様は大丈夫です。だから、もう泣かないで……早く、お逃げなさい。さぁ、早く」

GM:ふるふると少女が首を横に振ろうとも、火の手は刻一刻と残る僅かな隙間すらも埋め尽くしていく。外には異形の影が迫る。

GM:めきめきと、致命的な音が頭上から響く。老婆は天井を見上げて、咄嗟に少女を突き飛ばす。

GM:「巫女様、生きてくださ……」

GM:刹那、炎が、すべてを舐め尽くした。


GM:暗転。

GM:ルルさんが燃える家の中から転がり出た時には手を引いていた少女の姿はなく

GM:代わりに、その手の内に黄色い光球が握られていました

クシナ:ふにふに

GM:光球<代打です

ナリア:無機物系ロリか……新しいなぁ

レーヴェ:記憶の中のばーちゃんと巫女様、我々見覚えある?

GM:全くないですね

GM:ほんのりとソルスやグラビスと似た面影ある……? ってくらい

レーヴェ:先代かあ

クシナ:「ふむ……」

クシナ:「進もうか」

ナリア:「あれ? ルル、おんなのこは?」

ルル:「あれぇ……?」

ルル:「…………あ、もしかしてこれだったりする?」

リディ:「これは……何か宝珠のような……」

ナリア:「んー? なにこれ? キレイなたまだねぇ」

レーヴェ:「いまのは、村にいるどなたでもありませんでしたね。時見、と呼ばれていましたが」

クシナ:「ソルスのと言ったが」

クシナ:「時見の巫女全般のそれなのかもしれんな」

クシナ:「気になる地点はすべて見て回ったほうがよさそうだ……その先にあの子もいるだろうしな」

レーヴェ:「はい。次は……村長邸へ行ってみましょう」

クシナ:という訳で村長の家へごぅー

ナリア:GO

GM:ほい、元村長邸ですね

GM:すっかり瓦礫の山。ここは特に、手ひどく破壊されているように見えます

GM:何かを探るなら探索判定ですね。目標12

クシナ:流石に自然環境ではなさそうだな

GM:ノット自然環境です

ルル:2d+6 SwordWorld2.0:(2D6+6) → 6[5,1]+6 → 12

リディ:2d+2+2-2 探索判定(レンジャーLv.2+知力B2−屋外ペナ2) SwordWorld2.0:(2D6+2+2-2) → 12[6,6]+2+2-2 → 14

クシナ:>6ゾロ<

GM:草ですわよ

ナリア:つよい

レーヴェ:狩人の眼光

リディ:<●><●> 狩人はすべてを見ていた!

クシナ:見たことのある壊れ方でしたか

リディ:建物の壊れ方に自信ニキ

GM:ではルルさんとリディさんは、その破壊痕が他の場所のものとはちょっと違うところを感じます

GM:他の物は、ほとんどが焼け落ちた後のような瓦礫であるのに対して、ここのものは物理的な破壊が強くなされているようです

GM:それも最近に

ルル:つまり壁殴り代行がいる……!?

クシナ:今なら1万円で受け付けていますよ

GM:リディさんは特に、周囲に何者かの足跡を見つけることもできます。人型の形ですね

GM:その足跡の主がこの破壊を為したのではないか……という気がします

リディ:「妙だ。どうも焼損には見えない部分が多すぎる」

クシナ:「ほう」

ルル:「なんかこう、殴られた感じがする……?」

クシナ:殴りなのか????

クシナ:武器でもいいんだろうけど

クシナ:壁殴り代行しかよぎらなくなった

リディ:「そう思います。瓦礫が一方向に吹き飛んでいる」

クシナ:「成程」

クシナ:「警戒すべき相手がいると思った方がよさそうだな」

クシナ:「それとよほど村長かそれとも時見の巫女か」

クシナ:「恨みがあったのかもな」

リディ:「ああ。それからこの足跡も妙だ」

レーヴェ:「妙、ですか」

クシナ:「足跡?」

リディ:「家があった方向を向き通しで、どうも逃げようとしたようには見えない。それにこっちの足跡はやけに沈み込んでいる」

クシナ:「魔神等の異形が行ったわけではないかもしれないということか」 足跡見つつ

リディ:「ああ。俺たちとそう変わらない体格の生き物が、踏ん張って力を篭めて、建物を吹き飛ばした……そんな風に見える」

クシナ:「確かにタコじゃここまでの力はなさそうだな……」

クシナ:「人型か……蛮族あたりか?」

ナリア:「もっと、ちゅーいしないとダメってことだね!」

レーヴェ:「ただの蹂躙にしては執拗すぎる、ということですわね……」

クシナ:足跡はどこに向かうんだろう

クシナ:丘か

GM:丘の方に向かってますね

クシナ:丘か……

レーヴェ:邸宅周囲にあるのは瓦礫だけ?

GM:瓦礫だけです

クシナ:それじゃ丘に向かうしかないか(とりあえず)

レーヴェ:ですねえ。瓦礫を掘り起こす重機はないし(?)

クシナ:その前に赤と黄の球体くっつけたりしてみよう……

クシナ:ふにふに

GM:光が橙色に

クシナ:イロガカワッター!

GM:赤と黄色なので(

クシナ:はい

クシナ:「……丘に向かうか」

クシナ:「その足跡の主もそちらに向かっているようだしな」

クシナ:┐(´д`)┌

レーヴェ:「はい」

GM:ではでは

GM:足跡を追うと、丘の裏に地下へ向かって掘られた横穴が見つかります

クシナ:横穴

クシナ:行くしかない

GM:当然光源もなく暗いですが、入っていきますか?

クシナ:脳死で進んでいくぜ……

クシナ:警戒しつつ(

クシナ:光がない

クシナ:じゃぁ仕方ない

クシナ:松明取り出すじゃろ

クシナ:近くの燃えてる場所で火をつけるじゃろ

クシナ:よし行くぞ!!

GM:ボッ!

GM:光源持ちはクシナさんね

レーヴェ:私も持っとこう。火をわけて~

クシナ:わける~

クシナ:ぼっ

GM:ボッ。火を持つメリア

クシナ:よしいこう

GM:ほいほい。ではみなさんは暗く、狭い道の中を進んでいきます

GM:少し歩いて

GM:聞き耳判定、目標値12でどうぞ

ルル:2d+6 今日のローディング SwordWorld2.0:(2D6+6) → 6[1,5]+6 → 12

GM:ではルルさんは洞穴の先から何か話し声がするのを聞き取れますね

ルル:何言ってるかはわかるかい

GM:すこしカーブした道の先です。そのまま真っ直ぐ行けば向こうからもすぐ気取られるでしょうが、足を止めれば盗み聞きできるでしょう

GM:汎用蛮族語取ってたよね。わかるよ

ルル:わかった

ルル:ききみみたてまーす

GM:ほいほい

男の声@GM:『くそっ、出口はこの先としか思えないが……これだけじゃ開かないのか』

野太い声@GM:『あの燃えてる家、やっぱり何かあったのかもしれんぞ』

男の声@GM:『あの耳障りなガキか……魔域の仕掛けのようだな』

野太い声@GM:『他にも制御を離れた魔神共が勝手に行動している。奴らも何か嗅ぎつけてるかもしれんしな』

男の声@GM:『くそっ、腹立たしい! なんだこの魔域は……何故いきなり俺たちは閉じ込められた!』

ルル:同時通訳ルル

リディ:同時ふむふむ猟師

GM:八つ当たりするように壁ドンの音が数度聞こえてきます

GM:ドン、ガン、カカカッ。フルコンボだドン!

GM:その音に交じって、きぃきぃと耳障りな声も何体か聞こえてきますね

クシナ:ふむ

GM:似たようなものを何度も聞いているのでわかるでしょう。妖魔の囁き声に聞こえます

GM:奥には何体かがいるようです。どうしますか?

ルル:妖魔語もあるぞ!

GM:妖魔語の方は特に内容のあるものじゃないです。なんやあいつ、こわ。ちかよらんとこ。ぐらいなもん

リディ:知能:よわい

ルル:あいよー

レーヴェ:「この魔域に閉じ込められたのは、向こうからしても予想外ですのね」 ひそひそ

クシナ:「だろうな……ここで倒してしまうか」

リディ:「ああ……つまり何もかもを向こうが仕掛けた、というわけではなさそうだな」

ナリア:「じゃあ、ようまのほかにだれかがいるの?」

ルル:「いるっぽいねー」

クシナ:「光の玉がキーになるのかもしれんが……奴ら此処から動くのを待ってみるか?」

ナリア:「『みみざわりなガキ』がこれをやったんだよね? なら、アイツらたおしてきいてみようよ」

レーヴェ:「この魔域はそこまで広くもなさそうですし……遅かれ早かれ鉢合わせるくらいなら、ここで対処しておいたほうがよいかと」

レーヴェ:耳障りなガキ、光の玉になった子じゃないですかね? 我々が救出した

GM:せやで

ナリア:ナリア納得

リディ:「襲撃か。先手は取れそうか」

ルル:「わかんない!」

クシナ:「まぁ、やるしかないな」

ナリア:「なんとでもなるなる!」

GM:凸る?

レーヴェ:隠密ができないPT、我々

ルル:出来てもクソザコナメクジ

リディ:迸るパワーを抑えられねえ!

クシナ:ごうごう

リディ:全員凸方針っぽいですねー

GM:OK

GM:では、みなさんは先手必勝! と何者かの潜む洞穴の奥へと踏み込みます

GM:ゆるやかな曲がり道の先、広く開いた空間にいたのは3mにも届く巨漢の人型に、重装備をしたボルグ──ボルグヘビーアームが2体。さらに

GM:サーベルフッドが5体と、典型的な悪魔といったような姿をした魔神が1体です

GM:彼らはあなたたちの突然の登場に驚き、振り向きます

クシナ:めっちゃおるやんけ

男の声@GM:『なんだ貴様ら!』「……人族か!」

リディ:「意外と早いお出ましだな」

男の声@GM:「さては報告にあった冒険者か……くそっ、手間取り過ぎた!」

ボルグ@GM:『来たならば真っ向から迎え撃てばいいだけだ! いくぞっ!』

レーヴェ:「協力してこの魔域を突破、というわけにもいかないでしょう。お覚悟を!」

リディ:「ほう、俺たちも報告されるほど出世したか」

クシナ:「……数は多いが、やれるか……気合を入れていくぞ」

リディ:「ああ、こいつらとは取引無用だ。片付けよう」

ナリア:「ヨユーヨユー! いっくぞゴーゴー!」

ルル:「おー!」

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