7話 脱走?
何やかんやで秋も終わりあっという間に冬がきた。
この国は、学校などの義務教育が唯一ある珍しい国なのである。
これも、先代皇帝のおかげでもあるのだが、6歳から12歳までが義務教育期間で、 みんな勉強熱心であるが、やはり休みは嬉しい用でこの期間冬は、大型連休があるので帝都では子供たちが多くみられる。
(まだ出歩けないせいで全く堪能できないけど、)
そう思いながら、憂鬱そうに窓からながめていた。
やる事もなく暇なので走る練習ばかりをしていならプロ並のスタイリッシュばしりになってしまいとてもじゃないが見せられるようなものではなくなったのである。
(さすがにこれ見せたら、引かれるよな、)
みんなには、ゆっくりなら歩けるぐらいの認識でいてもらうため、最近はあまりトレーニングをサボっていた。
(まぁ、そのせいで暇なんだが)
(あ、そうだそろそろ抜け出して帝国図書館までいっても怒られるだけで、怪しまれないんじゃないだろうか?)
(そう言うことなら、膳はいそげだ!)
レンは、この日の為にバレないルートを頭の中に叩き込んでいるためバレずに図書館まで来ることが出来た。
(ふぅ、やっと念願の本だ!)
(最初は、やはりこの国の勢力と周りの国の勢力を調べよう!)
なんだかんだで、なぜこんなに平和なのか気になって気になって仕方ないらしかった。
(えーと、この国に関係する本わっと)
結局、時間を忘れ読みふけっていた為気づいた時には、夜になっていた。
その事を知らないレンは、ノコノコと自分の部屋まで帰って来ている所を、すぐさましぃに見つかり確保されてしまった。
(え、なに予想以上に怒られそうな不意陰気なんだけど、)
「レンくん、みんなの所に行きましょうか!!!」
「皆さん、レンネイン様が見つかりましたよ!」
(どうやら城の人全員で僕を探してたようだ)
「レンくん!」
「二週間おやつ抜きですからね!」
(あ〜〜、唯一の楽しみが〜)
あとから知った話だが、この時他国に攫われたんじゃないかと父ポルネオンが侵略戦争を仕掛ける寸前だったらしい