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きっかけ

今日ちょっと短いです。

明日辺り今日の文は改稿するかも

 幼女と別れた後、EXPを確認すると10%になっていた。彼女と戦う前には20%はあったので、計算が合わない。デスペナルティかと思ったが、このゲームのデスペナは所持金の減少だった筈。ふと思いついて、急いでステータスを確認するとレベルが上がっていた。


 オディアス

  装備

   頭 - なし

   体 - 初心者の服

   足 - 初心者の靴

   武器- EVOLVE『フォトン』

  スキル

   機械刀 lv3

  - HP変換充電lv2


 レベルの上がったスキルを使うと、毎回6割は減っていたHPは3割ほどの減少ですんでいた。おそらく犬から得られる経験値はさらに少なくなって、美味しくなくなっているだろうから狩場を変える必要がある。今までも犬を狩るついでに、先のエリアである森の様子を伺っていたが、難関エリアだと掲示板で話題になっていたので先に防具を揃えることにする。

 神殿前から右手側に、剣と盾のマークの看板を出している店があることには気がついていたが、なんやかんや攻撃を貰わないでやってこれたので、特に特に立ち寄る事はなかった。


 重い木の扉をゆっくり押して開き店内に入ると、視界の左上に青いアイテム売買のメニューが浮かぶ。店内には売り子らしきNPCもいたが、メニューで済ませられるならメニューを使おう。

 犬からのドロップ品の皮がそこそこいい値段で売れたので、防具のタブから現在の所持金で買える物を探す。皮鎧辺りの軽い防具を探していたが、鉄製の重そうなものしか見当たらない。せめて一番軽いものをと鉄製のラウンドシールドを選ぶ。直径50cmほどの盾は割りとずっしりとした重さだが思ったよりか軽い。STRがあがって補正でもついたのだろうか。細かいステータスが見れないと、こういう所で推察しかできなく、不便だ。


 木々がまばらで、光が差し込んでいる様を外から見ていた分には、森に脅威は感じていなかったが、実際に突入してみるとこのエリアの難易度が見えてくる。木が邪魔で、近接武器を思うように振れないのは知っていたが、木の根によって足場が不安定なことや、そこそこの高低差があって視界が通らないことは想定外だった。

 所持金の殆どを費やした盾は、私の左手でしっかりとした存在感を重さとともに伝えてくれる。回避の邪魔になるものの多いここでは頼りになってくれるだろう。


 盾を買ったのは失敗だった。ここのMOB相手でなかったら、殴ってよし耐えてよしの盾は優秀だっただろうが、今は完全な重石だ。インベントリの中にしまうしかない。

 最初に攻撃を受けたのは背後からだった。カチカチという音に反応して振り返ると、強靭な顎が私の腰を捉えようとしていた。咄嗟に光刃で切り上げて弾き飛ばそうとしたが、反応しきれず噛み付かれる。腰の半分ほどを噛まれて、そこでやっと相手の姿を観察できた。

 アリの顎のみを巨大化させたようなその姿は醜悪だ。体長の1/3ほどを30センチほどの頭部が占め、胸部と腹部は平たく薄い。噛み付き攻撃から逃れようとがむしゃらに光刃を振るうが、体長に対して意外に低い体高のせいでうまく攻撃が当たらない。


 結局私が開放されたのは10回ほども突きを繰り返し、蟻モドキが絶命したあとだった。

 死ぬまで離さない恐ろしい執念にゾッとするが、案外攻撃力が低かったのは幸運だった。なんやかんや私の体力は4割ほど残っている。EVOLVEのレベルが上がっていてくれて助かった。光刃の起動に6割HPを支払っていたら、今頃死に戻りしていたはずだ。


 その後先程の蟻モドキが3匹単位で群れているのを見て、私は草原に引き返した。

 あんなに苦労しなくても、もっと美味しい獲物がここには群れている。何匹か倒していい感じに経験値を稼いで街に戻ることにする。


そういえばこの作品のPVが333でゾロ目になってました。やったぁ。

拙い作品ですが頑張って更新するのでこれからもよろしくお願いします。

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