価値感
ひらりひらりと舞い落ちる桜の花びらのように
あるいは切られてしまった美しい髪のように
あるべき場所から落ちてしまうと
途端に価値を見いだせなくなる
そこにあるときには時を忘れるほどの魅力があったのに
そこに落ちてしまうと誰も見向きもしなくなるんだ
あれだけ物欲しそうに見ていたというのに
あれだけ羨ましそうに見ていたというのに
だけどね落ちる前に拾ってあげれば
まだ輝くことができるんだ
だから見捨てないであげて
使い捨てなんかじゃないから
あなたなりの価値を見出して
大切にしてあげて