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憂愁お男(ひと)  作者: 捺魅
Une rencontre
9/14

第1章 5

「千鶴、あの人またいるよ? ストーカーされてるの?」

「いやいや、知り合いだよ」

「でも、・・・」


実際、あの日から私は奏志さんにつけられている。

何故かというと、奏志さんの胸で泣きはらしたあと、また一晩泊めてもらうことになった時、


「貴女さえよければ、ここで一緒に暮らしませんか?」

「・・・こ、ここでですか?」

「はい」


今、私は奏志さんの腕の中にいる。

それも、布団の中で。

前みたいに、布団を貸してくれるのかと思ったら、

虫に喰われたとかいうのだ。 本当かどうかは知らないが・・・


私は掛布団だけ貸してもらえばあ、その辺で寝るといったのに、

一緒に寝ないと、奏志さんが縁側で寝るとか言い出したのだ。

そんなの、夏ならともかく今は冬なんだから風邪引くし、かといって一緒の布団も抵抗があった。


帰ろうかとも思ったけど、丑三つ時だったので観念したら、

こんなことになってしまった。


「・・・ありがたいですけど、遠慮しておきます」

「どうしてですか? ありがたいんでしょ?」


だって、いつかお母さんが帰ってくるかもしれないし・・・

帰ってきたときに居なかったら、吃驚(びっくり)するだろう。

心配させるかもしれないし。


「大丈夫です。 ありがとうございます」

「・・・、では明日、必要な荷物をまとめて来て下さい。 その他はこちらで揃えます」

「え!? あの、私は、大丈夫と言ったんですけど・・・」

「明日から一緒に暮らしましょう」




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