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憂愁お男(ひと)  作者: 捺魅
La vérité ou un mensonge
3/14

序章 3


お風呂を入り終えると、奏志さんのいる居間に向かった。


「奏志さん・・?」


いつも、座椅子に座って本を読んでいる奏志さんだが、今日は畳の上で横になっていた。

近づいて見てみると、本を片手に持って寝ている。

どうやら、今日は畳の上で読書中だったようだ。


眼鏡をかけたまま寝ているということは、

読んでいるうちに、うとうとと眠気が襲ってきてしまったんのだろう。


あまりに気持ちよさそうに寝ているので、このままにしておこうかと思ったが、寝冷えしてしまうかもしれないので、起こすことにした。



「奏志さん、お風呂上がりましたよ? 

 それに、こんなところで寝ていたら風邪をひいてしまいますよ。

 お布団ひきますから、そっちで寝てください」

「・・・ん・・ぅ・・・」


声だけじゃ起きそうもなかったので、身体を揺らしてみたら反応があった。


「ほら、起きてください」

「・・ん・・、おこしてください・・」


今日は余程眠たいのか、目がなかなか開かなく体も動かない様子。

片手を私に向けて差し出して、起こしてくれと唸る。


着流しからのびる、白くて細い腕。

あまり外に出なくて、いつも陰がある場所にいるので、日焼けのあとすらない。


いつも学校に通っている私のほうが、奏志さんよりも少し黑い・・・





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