表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
憂愁お男(ひと)  作者: 捺魅
La vérité ou un mensonge
2/14

序章 2

「おかえりなさい、千鶴」



「た、ただいまです・・、奏志さん、また誰か人助けですか・・?」



さっき私の横を走っていった少女は紛れもなく、奏志さんの家から出ていた。


そうでなくとも、ここ等へんにいるってことは、間違いなく奏志さんが招いた客だ。



「そんな悲しそうな顔をしなくとも、わたしが愛しているのは貴女だけですよ」



いつも言ってくれる言葉。それは本当ですか?



   ◆



「今日はいつもより遅く感じましたが、何かやっていたのですか?」



いつも通り縁側でお茶を飲みながら話をする。



「はい、今日は日直だったもので・・」

「日直? それは、千鶴がやらなければいけないものなんですか?」



以前、奏志さんは高校には行ったことがなかったと言っていた。


小学校や中学校は一応、義務教育なので行っていたらしいが、大半は休んでいたという。


多分、まともに学校生活を送ってきていないのだろう。



「日直は、その学校によってさまざまですけど、私のところは日替わりでやっているんです」

「ほぉ・・、何をするのですか?」



一回お茶を啜って話始める。



「黒板を消したりだとか、日誌をつけたり・・・、まぁクラスの雑用係みたいなものですね」

「・・・なんか気に食わないですね、雑用を押し付けられる仕事とは」



もうすでにお茶を飲み終わっている奏志さんは、縁側に横になって私と話をする。



「それでも、やるのは皆同じですからね」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ