言葉遊び
『人間は、なぜ悩むんだと思う?』
「おいおい、いきなり難しい質問だな」
『そう?あたしは簡単だと思うけどな』
「なら先に聞かせてくれよ」
『いやよ。模範があると、どうしてもそれに似てくるし』
『あたしは、あなたの意見が聞きたいの』
「わかった。」
「まぁそうだな、自分の理想と現実が違うからじゃないか」
『おおざっぱね。もっと具体的に』
「ん~たとえば、一番悩みごとで多いと思われる人間関係について、で説明すると」
「どうして僕はこんなにもあの人に協力してるのに、あの人はどうして何もしてくれないんだろう。
とまぁこんな風に、僕の理想は互いに協力しあえる関係だが、実際は一方通行みたいに
なっている。って感じかな」
『なるほどね。』
『でも、それは≪僕≫が感じてないだけで本当は≪あの人≫は協力してるかもね。それならじつは≪僕≫の理想は叶ってるから悩む必要がないのにね。』
「そこがおもしろいところで、≪僕≫の理想の協力の仕方が実際は現実のされ方と違うんだよ。
だから理想と現実にズレが生じて悩むだと思う」
『そういうことね。≪僕≫は一体どんな協力の仕方を望んでるのかしらね・・・』
「一概には言えないけどさぁ、≪僕≫が現実でしている協力している方法が≪僕≫の理想の協力の
仕方なのだから≪僕≫の協力の仕方を≪あの人≫にもして欲しいんだと思うよ」
『それは、単なるわがままよ』
「端から見たらそうなるけどこれは理想の中の話で、そう考えしまったらそれがその人の正解であって
わがままじゃないんだよ。別に≪あの人≫に強要はしていないよ」
『ふーん。≪僕≫は悩んでも実行できないから、いつまでも悩み続けるわけね。』
『じゃあなたの人間が悩む理由は、理想を追求できる人は悩みは少ないってことね。』
「半分ぐらい正解だと思うよ。行動力ある人は理想を叶えようとするから悩みは解決することも
あるだろうよ。」
「でもでも、解決できないこともあれば、また新しい理想が出てくるから結局は悩み続けるよ」
「僕は、悩みが少ない人というのは理想が低いか、もしくはない人だと思う」
『それは、人間として魅力がないわね』
「酷い言い方だな」
「そろそろ君の考えを教えてくれよ」
『仕方がないわね。ちゃんと聞きなさいよ』
「なんで!?そんな上から目線」
『人間だから仕方がないのよ』
「何?人は皆ぼくのことを蔑むのかよ」
『そっちじゃないわ。私の考えのほうよ。まぁあなたを皆がバカにして悪口言いまくっているけど
その話はどうでもいいわ』
「どうでもよくない。傷ついた。僕の理想は、皆に愛されるイジられっ子なんだ。決していじめられっ子ではない。で、なんで僕は悪口を言われているのかい?」
『人間というのは、悩む生き物だから仕方がないのよ。そこに理由はないわ』
「無視かよ。
それにその考えをもっていてなぜ僕にこの質問をしたんだい?」
『他人の意見ってきになるじゃない。』
『それにね、あなたの意見は好きではないけど嫌いじゃないわ。』
「微妙だな。君との関係ついて悩んできたよ」
『そうよかった。でも悩んでる人って大変そうにみえるけど魅力的に見えるわ』
『だって人間らしいじゃない』
「確かに。人間しかできないことだもんね」
『でも、それがストレスになって体を悪くするのはよくないからほどほどにね』
「気をつけないと」
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