[0-1] プロローグ
たったの**忌まわしい**一日で、私たちが知っていた世界は崩壊した。
人類は常に罪深く、貪欲で、弱かった。そして不幸なことに、どうしようもない存在だった。私たちの絶滅を予言する声は無数に上がり、その度に新たな終末の日が叫ばれてきた。
ノストラダムスは1999年7月に「恐怖の大王」が訪れると予言した。ドイツの天文学者ヨハネス・シュテフラーは1524年に世界を襲う大洪水を予告した。1910年、世界はハレー彗星に対する恐怖に震え上がった。
しかし、誰もそれを当てることはなかった。
真の終末の預言者は、神秘主義者ではなく、一人の科学者――偉大なアメリカの天才、**アダム・フォスター**であった。
彼は不可能を成し遂げた。全ての病を癒す薬、**万能薬**を創り出したのだ。黄金時代が訪れたかに思えた。人々は健康で、幸福で、生きることに満ちていた。最も致命的なウイルスでさえも打ち負かされた。その製法は秘密のままだった。
しかし、2033年の春、フォスターは恐ろしい事実を発見する。動植物の間で起こる不可解な**突然変異**。彼は迫り来る黙示録を叫び、手遅れになる前に人類が目を覚まし、この「感染」を食い止めるよう懇願した。
しかし、世界はただ嘲笑った。名声に目が眩み、正気を失ったのだろう、と彼らは考えた。
彼らは誤っていた…
2033年6月1日、世界は**ペストX**に襲われた。自然は反逆した。動植物は変異し、地獄の最も暗い深淵から這い出てきたような悪夢の存在へと変貌を遂げた。死をもたらす新たな生物が地球上に出現した。
人類は完全なる絶滅の淵に立たされた。
一年後、アダム・フォスターによって、最後の砦**エリジウム**が創られた。エネルギー・ドームに守られた要塞都市、最後の楽園だ。しかし、その場所に住めるのは選ばれし者だけだった。
防壁の外に取り残された者たちの間には、絶望と怒りの波が押し寄せた。この「楽園」における一片の土地を求めて、反乱が起こり、戦争が始まった。
混沌を鎮めるため、支配者たちとフォスター自身は、エリジウムを取り囲むように、もう一つの都市**ニュー・バビロン**を築いた。貧しき者たちの避難所、そして富める者たちへの盾。残存する人類はここへと追いやられたのだ。
こうして、2036年から今日である2080年まで、私たちはこうして存在し続けている。防壁の外側で。変異体と戦い、狂った世界から一片の土地を奪い返し、ただ生き延びようともがきながら。
果たして何か変わるのだろうか? 私たちは世界を取り戻すことができるのだろうか?
おそらく… 全ては**彼**、**テオ・ノイマン**によって変わるだろう。
彼こそが、残された人類全体を救う運命にあるのかもしれない。




