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何もかも見る目が無い妹から逃げたい

作者: カルリン

「お姉ちゃん!今度こそ最高の人だから!」



 こんなことを言うのは我が妹であるルイーズである。



 しかしルイーズは決して勉強ができないとかではないのだが、致命的に見る目が無いのだ……



 今回は新しい彼氏の事なんだけど、それに限らずに悪い人が分からずに騙されそうになるし、


 怖い人に舐めた口をきいて睨まれるし、安物を世紀の芸術品などと言い出すことも多々あるのだ……



 どうしてこんなにお馬鹿なのか分からない……



 でもそれによって、ルイーズのフォローを小さい頃よくしてきたのが私である……




 しかしそれももううんざりだと思うようになった……




 何故か?私にも彼氏ができた!



 彼氏はまあ素晴らしい人かというと、ぶっちゃけそこまで凄いわけでは無い。



 しかし私の事を大事にしてくれ、さらに相性も良い。



 うん私は満足なのだ!


 相手からしても私が素晴らしいなんて思っていないだろうが、多分満足してもらえていると思いたい……




 しかしルイーズがいたらフォローに手間どって2人の関係を進められなかったり、なんなら彼氏を巻き添えにする恐れすらある!




 悲しいけど姉妹ってのはいつか別れるものなんだし(それぞれ嫁ぐから)


 いい加減姉離れ、いや私こそ妹離れをしないといけないのかなと、真剣に思うようになったのである……




 正直彼氏と上手くいかなかったら、この決心は思わなかっただろうから、それだけでも彼氏にありがたみを感じるのである。




 しかしルイーズは言う。





「お姉ちゃん、今回は大丈夫!本当に最高の人だから!だから4人でデートとかしましょうよ!」





 ……ルイーズは悪意は無い、でも自分の見る目の無さを自覚しているのにしていないのだ。


 何故か今度こそ大丈夫と言い張るだけだから!




 その悪意の無さ、私には素直な所もあるだけに今まで甘やかしたのもいけなかったのかもしれない……






「……あのねルイーズその人は正直信用できないわ……」




「何言ってるのよ!お姉ちゃん会ったことも無いのに!絶対に大丈夫だから!」





「……アンタ何回そう言って実際はろくでもない男だったり、ろくでもないモノをつかまされたりしてきたの!」





「……うんだから私も反省したよ?だからこそそれをいかして今回は大丈夫なんだ!私だっていつまでも甘えてはいられないからね!」




 ……なんてことだ、自立の精神まで悪いほうに作用しているなんて……




 ルイーズの感覚恐るべし……





「……分かったわ!今回が最後よ!私も同席するから見てあげる!」





「今回ばかりはお姉ちゃんも私の見る目とラッキーさにびっくりするよ、念のため言うけどお姉ちゃん好きになったりしないでね?自慢なんだから!」





「……大丈夫よ、私にも彼氏がいるの知ってるでしょ?満足してる関係何だから……」





 こうして私とルイーズとルイーズの素敵らしい彼氏と3人で会うことになった……





 何と彼氏は侯爵家のもので、我々子爵家とは格が違う!


 ルイーズ……どこで捕まえたのかしら?



 本来侯爵家のものならば安心と言いたいが、ルイーズが連れてくる相手である!油断できない!





 3人で会うと早速さわやかに挨拶をする侯爵令息……




「お姉さん初めまして、ルイーズとお付き合いさせてもらっているんです、以後よろしくお願いします」




 身分が高い方にも拘らず格下の私にも丁寧、もしやルイーズはついに当たりを引いたのか?



 いや待て待てそんな方がルイーズを相手にするなんておかしい!



 もっと引く手あまたじゃないかしら?



 私が悩んでいると、ルイーズがトイレに席を立った……



 すると……




「お姉さん、お姉さんもキレイだね、ルイーズと2人で、僕の愛人にならないか?」




「え……」




「おいおい、僕は侯爵令息だぞ、もちろん僕が結婚をするとしたら侯爵令嬢か公爵令嬢さ、王女様なら最高なんだけどな!だから君達は愛人、安心しろ可愛がってあげるから!」





「……それルイーズに言ってるのです?」




「言うわけないだろ?あいつは僕に惚れているんだから、言ったら逃げてしまう、そのうち現実を知るさ……」





 ……何て奴だ、ルイーズは遊ばれているだけではないか!




 私は殴りたくなったが、流石に相手が悪い!



 しかしルイーズが地雷を引いたのは相変わらずだと分かったのであった……





「お願いがあります、もうルイーズに近づかないで下さい、ルイーズが傷つくだけですから!」





「……なんでなのさ、2人で僕の愛人になればいいじゃないか!」





「私には彼氏がいますし、満足しています、それにルイーズを騙すのはフェアじゃないじゃないですか!」





「勝手に騙されて盛り上がったのはルイーズだぜ?でもうるさい姉がいるのなら僕も白けたよ、分かったよ消えますよ!」




 こうして侯爵令息だけあって大事になる前に手を引いてくれたが、戻ってきたルイーズが激怒した!





「お姉ちゃん!どういうこと?私が素敵な彼氏ができたことがそんなに妬ましかったの!?」




 ……なんてことだ誤解にもほどがある……




「あのね私がそんなことをするわけないじゃない……」





「いいや!お姉ちゃんの彼氏は子爵令息だよね、だから悔しくてそんなことをしたんだ!」





「……ルイーズ人を見る目が無いのは分かったけど、それをお姉ちゃんである私にまで言うってのならもうこれっきりよ!勝手になさい!」





 ……勢い余って言ってしまったが、これで良かったのかもしれない。



 これで私はルイーズから解放されるのだから……




 その後私は彼氏と結婚をした。



 相手の子爵家のご義両親とも上手くやっていけているので良かった……





 ルイーズは結局まともに結婚もできず、さりとて1人で生きていけるだけの力も無いので、



 お父様とお母様が亡き後、どうなったか私も知らない……




 そうなのよ、貴族の世界、見る目が無いのは致命的なのよ……

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