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異世界で必要なものは運だけでした。  作者: 白昼夢
二章 新たな種族とメグルの夢
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イヴリース視点:気付き




メグルに話し終わった。

すると、メグルが口を開いたので質問かな? と思っていると、


「で、結局リースは何歳なの?」


って聞いてきた。

確かにさっき、魔族の寿命について話はしたけど、それ、まかり間違っても乙女に聞くことじゃないよねぇ?

そう思って言い返す。


「乙女に年齢を聞くの?」


「うん」


「ざっけんじゃないわよ!」


「ふざけてなんかないしー。ただの興味本位」


「そういうのをふざけてるっていうのよ。

 乙女の年齢を聞くなんて、マナー違反よ!」


「そうだったんだ、知らなかったなー」


「何んと白々しい…何なのよあんた!?」


「ただのしがないメグルだ」


「じゃあ、何なの!?メグル!!」


「うるさい魔族の小娘がなんか言ってるけど、何にも聞こえないなぁ……っ!?」


この、無性にむかつくメグルには、羽ペンを見舞いしてあげる。

その辺の文机からとって来たのを、全力で足元に投擲したのだ。

まあ、やりすぎた感も否めないけど、それはそれ。

今はとりあえず、メグルをあしらうことの方が先決だ。


「このやろ危ないだろうが」


「知らないわよ。…あら、手が滑って飛んでっちゃったみたいね。ごめんあそばせ」


「ふざけんなっ!ごめんで済むか!!」


「あら?じゃあ、乙女に年齢聞いてもいいっての?

 ………メグルこの野郎!」


「余裕かましてたと思ったら急にベクトル変えてくんのやめろ怖いだろ!」


「知らないわよ、あんたが悪いんじゃない」


「……リースちゃんはそーやって人に責任転嫁してくんだ~?」


「うざっ!?急にうざい!

 そしてメグル、あんた良くそんな難しい言葉知ってるわね」


「ん?責任転嫁って言葉?

 意味知らないんなら、靴をなめてくれたら教えてあげよう」


「いえ、結構です。……もう意味知ってんで。

 それより、私が何を気になったのか知りたかったら靴舐めなさい」


「……目をそらすな、目を。

 あと、僕別に気になってないもん。靴なんてなめなくて結構です。

 そんなこと言ってて、恥ずかしくないの~?」


「くっ、策にはまったか……」


「勝手に仕掛けた策に、勝手にはまっただけじゃないか」


「はっ!……ってそうじゃない!

 どこで魔族の言葉を習ったわけ!?それも私ですら知らないような言葉を!!」


「認めやがったな。そして、魔族の言葉……?」


しばらく言い合いして、メグルの異常性に気が付いた。

まず、人間がいたってこと。

まあこれは事実として受け止めるしかないとして、その人間が、魔族(私たち)の言葉を喋るということにも驚きだ。

だって、お伽噺の通りなら、人間は意思疎通ができないはずなんだから。

しかも、ただ意思疎通ができるだけじゃない。

難しい言葉を使いこなし、発音にもたどたどしさが全くない。

言葉に癖もないとなると、この近く、もしくはこの街の中にこんなのがいた、ってことになるんだけど……

それを、私が把握できていないのは大問題だ。今度、住民の名前とか家族構成とかを調べるべきだろうか? そんな考えが頭をよぎる。


でも、メグルの答えは予想外だった。


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