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異世界で必要なものは運だけでした。  作者: 白昼夢
一章 異世界転移と同族のいる街
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スライムはゴブリンよりも強いと知りました。

メグルが寝てしまったころ。


「よし、これからゴブリンを討伐しに行くぞ」

「分かってるわよ。相変わらずうるさいわね、アバントは」

「まあまあ。そんなこと言わずにね?ほら、リーダー落ち込んじゃったよ」


とあるパーティーがメグルのいる森へと入っていった。

  ・

  ・

  ・

「ふう、これでほとんどいなくなったかな」

「ああ、さすがにこれだけ倒せば十分だろう。それにしてもさすがだな、夜動きが鈍ってるうちに、ゴブリンを魔物除けで一か所に集めてまとめて討伐するなんて。思いつかなかったぞ」

「リーダー、労うんなら言葉じゃなくて食べ物と酒でよろしく」


_______________________________________




………………、…、はっ!

やばいいつの間にかねてたどうしよう体全部ある?


手は?

動く!


よかった、足もある。

少なくとも足があるんだったら幽霊ではなさそうだな。

よかった、生きてるよ。変な体勢で寝てたから体中が痛いけど。


あ、焚き火が消えてる。

寝てる間に、魔物に食べられたりしなくてよかったー。

よし、今日は明るいうちに森を抜けられるように頑張って歩くぞ。

そう決意しながら昨日残しておいたおにぎりを食べる。


食べ終わったら焚き火の後に砂をかけて、火事にならないようにする。火はもう消えてるけど一応ね。

そしたら荷物を入れた巾着袋をもって、忘れ物がないか確認して。

あとは頼りないけど護身用に棒をもってっと。

しゅっぱーつ。


どっちに行ったら町があるかとかは全くわかんないけど、なんとなくこっちのような気がする。

それに、昨日はあまり森の中を歩き回らなかったからな。

何があるか楽しみだ。

ちょっとゴブリンは怖いけど、ステータスの運が∞だから、それを信じてみることにした。

  ・

  ・

  ・

大した出来事もなく二時間くらい歩いていると、つまんなくなってきた。

最初の方こそ小鳥の姿を見つけたり、木々のざわめきを聞いたりしてたけど、ずっと同じような景色だから飽きてきて、今はゴブリンが出てほしいとさえ思ってる。

  ・

  ・

  ・

四時間ぐらい歩いてるはずなんだけど、まったく森の出口が見つからない。

ペットボトルの水はとっくに飲み干しちゃったのに、のども乾いたし疲れたな…

川かなんか流れてないのかなあ。


そんなことを思いながらももう少し進んでいくと、音が変わった気がした。

そして木々の間からきらきらとした水面が見えてきた。川だ!

そしてその対岸は草原になってる。

やっと森から抜けられたよ。ばんざい。


とりあえずのどを潤して、それからペットボトルに水を汲んで、ちょっと休憩。

川をなんとなく見ててふと思う。そういえば現実で川なんか見たの、初めてかもしれない、と。


だから僕は浅はかにも、休憩を終えて川をそのまま渡りだした。

そして案の定コケに足を滑らせてそのまま流されかける。

運よく突き出ていた木の枝にしがみついて渡り切ったけど、もうこんな経験はこりごりだと思った。


そして荒くなった呼吸を整えて、一歩踏み出したところで何かを踏んずけた感触がある。

恐る恐る足元を見ると、スライムだ。

なんだーと思ったのもつかの間、靴が溶けてきてることに気がつく。


慌てて靴をスライムからはがして、はがして…全くはがれねえ。

どうしよう、こいつ。触れないから棒でとろうとしたのにくっついてやがる。

しょうがないので川に戻って靴を水につけて、川底の石で無理やり引きはがす。


あーあ、靴がびちょびちょだ。こいつ、つっこんで来て自爆したあのゴブリンよりも厄介じゃん。

だれだよ、スライムは最弱の魔物って言ったやつ。

靴を溶かそうとしてくるわ全く取れないわ、もう散々だよ。

この靴、高かったんだぞ。

スライム君に弁償してもらいたいんだけどうすればいいんだろう。


靴が濡れてて歩きにくいけど、このスライムのいる草原で寝るほうが嫌だから、我慢して歩く。


スライム君、僕は学習したからね。

もう靴溶かされてたまるか!


絶対スライムなんか踏まないように避けて歩いていく。

それにしてもスライム多くねえか?

こういうものなのかな?


一陣の風が吹く。

それにつられて顔を上げると、道がもうすぐそこにある!

今まで足元ばっかり見てて気が付かなかった。


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