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異世界で必要なものは運だけでした。  作者: 白昼夢
一章 異世界転移と同族のいる街
32/72

最近物忘れが激しくて……

「ステータスオープン」って唱えるのも久しぶりだな。

人前でいうのは変人にみられそうで嫌だし、かと言って宿の戻ってきてからはすぐ寝ちゃうからな。やることなくて。

ゲームとかあればいいのに。

テレビゲームは無理でも、カードゲームとかはあってよさそうなのにな……


よし、作るか!


まずはトランプでいいよね、作るのも簡単そうだし。

図柄はめんどくさいから、紙に二か所、ランクとスートを書くだけの、簡単なものにするつもりだ。


まず紙を54枚、同じ大きさに切って、そこにAからKまでのランクを書こう。

紙はマジックバッグから出したノートを使う。これはもともとスクールバッグに入ってたやつだな。

よくノートを捨てずにとっておいたな。えらいぞ。よしよし。

茶番をやって、自分で自分が恥ずかしくなった……


気を取り直して筆箱も取り出し、ランクを書いていく。

ランクはAからKまでの13で、それを赤と黒それぞれ二組ずつ書く。


それにしても、自分では日本語を書いてるつもりなのに勝手に違う言葉に直っていくのは未だ慣れないな。


ランクを全部書き終わったら今度はスートを書いていく。

えっと?ハートとダイヤが赤で、スペードとクラブが黒だよな。

間違えないように気を付けないと。

そして忘れずにジョーカーも二つ作って。

出来たら透けないように裏を黒いペンで塗りつぶして。……完成!!


出来たはいいけど、今更ながら、トランプって対戦相手がいないとできないことに気が付いた。

仕方ない。下に降りて行って、ラオバンさんとミラさんにあいてを頼もう。

ルール説明もしなきゃだし、まずは簡単に神経衰弱でいいか。


そう思って部屋のドアに手をかけたが。


「何か忘れてるような……」


少し考えて思い出せなかったので、たいしたことではないだろうと判断する。


「ラオバンさん、ミラさん、一緒にゲームやりませんか?」


声をかけると、運よく、料理が下手すぎて厨房から追い出されたところらしいラオバンさんが反応してくれた。


「ゲーム?こんな部屋の中でできるようなゲームなんてたかが知れてるぜ?」


「ふっふっふ。ところがそうでもないのですよ。

 これを使うんです!」


「なんだこれ?ただのカード?

 そして何だこの綺麗な紙は!高かっただろ」


……そうか、こっちの世界にも紙があるからって油断してた!向こうではありふれた、つるつるな紙でも、こっちでは珍しいんだ。

オーバーテクノロジーってやつか。こっちには魔法があるからな。

建築は土魔法で、火おこしは火魔法で、水は水魔法で賄えちゃうから、科学とか技術とかが発展しにくいんだ。

なんでも、生活魔法のスキルスクロールは一般にも安く出回ってるらしいからね。

火打石とかは必要ないし、見たこともない。そりゃそうか。


で、紙の事はごまかすか、正直に言うか。

……ここはごまかそう。


「…。。そこは置いといてもらってですね、うん。

 えーと、今から、ルールの、そう、ルールの説明します」


「ごまかし方下手くそすぎんだろ」


ですよねぇ。思った。

ここを切り抜ける方法はひとつ、強引に話し続けることだ!

多分。


カードを一枚渡して、残りを裏返しに並べながら説明を始める。


「このカードには、数字とか文字が書いてあるんですけど、二枚めくってもらってその数字だったり文字だったりがそろったら両方のカードが取れる、ってルールです」


「記号は?」


「無視してください。残りのルールはやりながらで」


それから夕食の時間になるまでやり続けて、僕の戦績は4勝0敗。


「いやー、弱いですね~」


「ちきしょう、もう一回だ!」


「ふっ、何度やっても結果は……」


「何言ってんの、手伝いなさい」


あーあ、ラオバンさん連れてかれちゃった。


しょうがないので料理が出てくるまで待つことに。


「このトランプ、紙が薄くてすぐ折れちゃうな。

 もっとなんかこう……

 あれ?そもそもなんで作ろうと思ったんだ?」


はっ、忘れてた。もともと、ステータス見るつもりだったのに。なんでこんなことに……

まあいいや。今更考えたって仕方がない。

それよりも、ステータス今のうちに見ちゃお。暇だし。

まだ誰もおりてきてないから、今なら痛い人にならずに済む。


「ステータスオープン」


      《ステータス》


 【 名 前 】 メグル アイバ

 【 年 齢 】 17

 【 職 業 】 迷い人

 【 レベル 】 1

 【 体 力 】 250/250(+100)

 【 魔 力 】 0/0

 【 攻撃力 】 95(+27)

 【 防御力 】 56(+13)

 【 筋 力 】 62(+8)

 【 俊敏性 】 70(+21)

 【  運  】 ∞

 【 スキル 】 言語理解

 【 称 号 】 剣聖の弟子


おお、年齢が17になってる。なんか地味に嬉しいな。


あと、体力が大幅に伸びてる。こっちは素直にうれしい。

筋力があんま変わってないのは何でだ?

もっと筋トレするべきなのか?

でも正直これ以上はいらないと思うんだ。……よし次!次いこう。

防御力が上がってんのは回避能力が上がったってことなのかな?

称号『剣聖の弟子』?

ソウレンさんが剣聖って呼ばれているのはあだ名だって言ってたけど、なんでこんな表示になってんだ?ステータスの表示の判断基準が謎すぎる。

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― 新着の感想 ―
念の為 現代日本での高校生は浪人等無くストレートに行った場合、1年生15〜16歳、2年生16〜17歳、3年生17〜18歳です つまり17歳では高校2年もしくは3年生ということになります
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