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異世界で必要なものは運だけでした。  作者: 白昼夢
一章 異世界転移と同族のいる街
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転んだらそこは異世界でした。

昔っから僕は運が悪い。


昔から僕はよく転ぶし、一回なんて歩道を歩いてたら暴走車が突っ込んできたんだよ?

まあその時は電柱が盾になってくれて助かったけど。


でも、仕方がないじゃない。昔っからこういうことが身の回りで起きるんだから。

僕のせいだと思ってたらやってられないし?

うん、だから僕は運がわるいんだよ?


……誰に向かって話しているんだろう。


そうか、僕は今、混乱してるんだな。そんな時はどうしろって先生言ってたっけ?

まずは深呼吸、そして周りを見て、落ち着くんだっけ。


スー、ハー。


よし、深呼吸完了。そして周りを見て、


うん。やっぱり見知らぬ森だ。錯覚とかであってほしかった…


うっそうと茂る木々で、ほとんど先が見渡せない。どっちへ行ったら人がいるのかなんて見当もつかない。


ここどこだ?

さっきまで通ってる中学校への見慣れた道を歩いてたのになあ。

あ、でもそのあとこけたわ。そしてそのまま前転して奇跡的に受け身を取ったこと以外はいつも通りだったのに。

起き上がったらこの森の中に立っていた。


ホントにどうしてこうなった?そうか、これは僕の運が悪いせいか。

今日は読んでるラノベの最新刊が出る日なのに。

もしここが異世界とかだったら、そして僕が勇者様だったら念願叶うのにな。

僕の家の近くには森なんてなかったし、そもそもこんなところ来たおぼえなんてないし?


ガサッ


そこまで考えて、茂みが音を立てた気がしたのでそっちを見た。

何かと目が合ったと思ったら、()()が突っ込んできた。

しかも手に持ってるのは錆びた剣。


反射的にしゃがんだら、()()がそのまま突っ込んで来て、ぼくにつまずいてこけた。

しかもその先には大木。頭を打って気絶しちゃった。


よく見てみたら、これ緑色の体をしてんじゃん。

見た目的に、いわゆるゴブリンじゃん。

これ、どうしよう。お巡りさんに持ってった方がいいのかな?


あ、ゴブリン動かなくなっちゃった。

やった、ゴブリン討伐したよ。

意外とあっけなかったなー。


って、そうじゃなくて、深呼吸。よし、落ち着いたぞ。

えっと、この森にはゴブリンが住んでるってことでいいんだよな?


だったら、ってことは、もしかして、いや、もしかしなくても、ここはあそこか。

噂に聞く異世界かー。

やったー!って叫ぼうとしてやめた。

今叫んだら魔物とか襲ってくるやつだ。きっと。


僕は運が悪いわけじゃなかった。

ゴブリンに襲われたけど。現在進行系で遭難中だけど。

それでも、念願の異世界転生を果たしたぞー。

小さな声で呟いて、それだけじゃなんか寂しかったのでばんざいしたところで肩に違和感。


背負ってた通学バッグがなくなってるし。

あ、服は今日着てきたやつだ。

その代わり、腰になんかついてる。巾着袋かな?


開けて中を見てみたけど何も見えない。中は真っ黒で真っ暗だ。

得体のしれないものに手を突っ込む勇気はなかったので、拾った棒を入れてみたら入る入る。

1メートルくらいの棒が全部入っちゃった。


これが噂に聞くマジックバッグかあ、感動…

そして本題は中身だ。何が入ってるかな?


どういう仕組みか巾着は、一つ取り出すごとに少しづつしぼんてって、全部取り出したことがわかるようになっていた。


何入ってるかわかんない状態で、これ程便利なシステムはないね。

で、中身はというと…。


教科書にノート。

読もうと思ってたラノベ。

げっ、テストが出てきた。しかも23点。

学校のプリント。

プリントをまとめてたクリップ。

プリントを入れてたファイル。

筆箱の中にはシャーペン3本と消しゴム。

あと、定規に付箋に色ペン。

お弁当のおにぎり。

お手拭き。

水のはいったペットボトル。

隠してたMDプレーヤーまである。

ハンカチとティッシュ。

ゴミ袋。

そしてさっき入れた棒。

あとは財布っと。


これで全部だ。

まあ、もともと通学カバンに入ってた物だな。


持ち物の確認はできたから、次は何しよう?



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