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異世界で必要なものは運だけでした。  作者: 白昼夢
一章 異世界転移と同族のいる街
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負けました。

とりあえず今日の分の鍛錬をする。

初日の筋肉痛はひどかったけど、一週間もたった今日となってはもう慣れたもんだよ。

実際、筋肉痛のひどさ?重さ?も軽くなって来たし。


ソウレンさんの走る速さは相変わらず早くてついていけないけど、それでも最後までへばらずに走れるようになってきたんだよ、すごいでしょ。


あと、素振りでも、木刀に力が伝わっていることが実感できることが増えてきたんだよ。

剣先がぶれなくなってきて、昨日は初めてほめてもらったんだ。どやあ。


……はあ、一人でやってて途轍もなく虚しくなってきた。友達が欲しい、誰か一人くらいクラスメイトでもこっちの世界に来ないかな?



あ、そんなこと考えながら走ってたら、もうソウレンさんの背中が見えなくなってる、速いなあ。


街の外側を一周回ったら、次は素振りか。

二千回。初めは木刀が重くて、かなり時間がかかってたけど今では一時間くらいで終わるようになってきた。午後寝る時間が増えるのがありがたい。


筋肉痛にはある程度慣れてきて、しかも筋力自体強くなったとはいえ、それでも疲れるものは疲れるからね。

しかも、宿のベッドが硬くて寝た気がしないんだ、だから仕方ないところもあると思うよ。

………午後寝てるから定職にありつけないのは僕のせいじゃないからな、うん。断じて僕のせいじゃないはずだ。

きっと。「うん、絶対この鬼コーチが悪い。」


「メグル?なんか失礼なこと考えてなかったかい?」


「いーえ、なーんにも考えてませんでした、ソウレンさんの事なんて」


「そうかい。君の中では鬼コーチっていうのは誉め言葉のようだね、もっと厳しくしても「すいませんでした、鬼…ソウレンさん」


「まあいいや、素振りも終わったことだし、この後の立ち合いでぼっこぼこにしてあげるから」


「へっ!?」

「まだ帰れないんですか?」


「さっき言ったろ?『メニューこなしてまだ昼まで時間あったらオレとの立ち会いだ』って」


「………………(言ってたっけ!?聞いてなかったよ、どうしよう)」


あれよあれよという間に木刀を渡されて、

(あれ、いつも使ってるやつよりも軽い気がする。まさかあれ、重い奴だった!?)

ソウレンさんと向き合うことに。

ソウレンさんは僕と5歩くらい離れたところで正眼に構える。


「いつでもかかってきていいぞ」


「分かりました」


うん、ソウレンさんはよゆーそうだね。

なんか癪に障る。


愚直に突っ込んでいってもカウンターを食らうのが関の山だろうなあ。

防がれることを見越して、顔に向かって力いっぱい振りぬく!

と見せかけて、足の方へ軌道を変える。


ソウレンさんは、涼しい顔で受け流して、そのまま流れるように僕の胴体へと木刀を当てる。


はい、終了。あっけねえ。

それだけ力量差があるってことなんだろうな。


「フェイントを入れたのは良かったが、視線で丸わかりだったぞ。

 あと、そのあと体制が崩れたのもだめだな。

 明日からはこの立ち合いをメインでやっていくぞ。覚悟しとけ」


「はーい」


昼ご飯を食べたら、久しぶりに冒険者ギルドあたりに行って、武技の習得の仕方を調べないとな……

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