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異世界で必要なものは運だけでした。  作者: 白昼夢
一章 異世界転移と同族のいる街
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薬屋さんに会いました。

街を歩くのに、一回歩いたから大丈夫だと思って油断してたら道に迷いました。


慌てて地図見たけど、GPSがないから、ここがどこなのか全くわかんない。

こんなことなら最初から地図見てればよかった。

失敗した。


その辺にいた人に話を聞こうとしたけど、そもそもそんな人がいないんだよ。

人通りの全くない路地に入っちゃったから。


でも横には木の扉があるんだよね、超ボロいやつが。

そしてそこに、『薬種屋』って書いてあるんだけど、入って大丈夫かな。怪しい薬じゃないよね?


ここで突っ立ってても始まらないので意を決して扉を開ける。


まず感じたのが、フルーツみたいな匂い。

そして備え付けの棚には、ほこりをかぶったポーションの瓶らしきモノが置いてある。


端から順に値札を見てくと、

『エクストラポーション 時価』

『マナポーション    時価』

『リスペルポーション  時価』

  ・

  ・

  ・

『アンチドート     時価』


いや〜、異世界っぽいですな。

それにしても値段が時価ってのが恐ろしい。

めちゃくちゃ高いよね、絶対に。


一つ買いたいけど、稼げる当てがないうちはお金を使うのを控えたいからな~。

ただでさえ昨日散財したし。


「ふぁあ、お客さんかい?見ての通りウチは各種ポーションとかを売ってんだ、何か気になるものあったかい?」


びっくりした。ポーションの棚の間に埋まるようにしてレジっぽいとこがあったけど、誰もいないと思ってた。

ねてたのかな?もしかして。


「あの、時価って書いてあるけど、これとか幾らなんですか?」


「ん?私の気分次第よ」


「じゃあ、僕には幾らで売ってくれますか?」


「金貨千枚ってとこかね。

 でも、魔力を持ってない人なんて初めてみたからねぇ。君の体を鑑定させてもらえたらまけてあげるよ」


「えっ、魔力がない人ってそんなに珍しいんですか?」


「ああ。これでも私は二百三十年余り生きてきたけどね、初めてだよ」


「二百三十年!?」


「あら、気がついてなかったのかい?私はエルフだよ。その中でも歳を重ねたほうだけどね。

 おっと、話がそれた。鑑定、受けてくれるかい?」


そう言われてみれば、長い銀髪から除く耳の先が尖ってるような……

寝起きだからかボサボサで、気が付かなかったよ。


「分かりました。鑑定、受けますよ。

 なんで魔力がないのか、増やすことはできないのか僕も知りたいですし」


「よし来た!じゃあ早速、『鑑定』!」


魔法陣が頭の上に浮かび上がり、僕の足に向かって通過する。


「君は迷い人だったのかい。それに運の値も人とは思えない値だ。面白い」


「鑑定って、他の人のステータスが見れるんですか?」


「え、知らずにオーケーしたのかい。だめじゃないか。危ない人だったらどうするんだい?」


「すみません……」


「まあいいや、分かったんなら。

 鑑定っていうのはね、鑑定した相手の情報を知ることのできる魔法だよ。その精度とか、詳細はレベルに依存する」


あ、魔法陣が消えた。鑑定が終わったってことかな?


「どうでした?僕の鑑定結果」

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