薬屋さんに会いました。
街を歩くのに、一回歩いたから大丈夫だと思って油断してたら道に迷いました。
慌てて地図見たけど、GPSがないから、ここがどこなのか全くわかんない。
こんなことなら最初から地図見てればよかった。
失敗した。
その辺にいた人に話を聞こうとしたけど、そもそもそんな人がいないんだよ。
人通りの全くない路地に入っちゃったから。
でも横には木の扉があるんだよね、超ボロいやつが。
そしてそこに、『薬種屋』って書いてあるんだけど、入って大丈夫かな。怪しい薬じゃないよね?
ここで突っ立ってても始まらないので意を決して扉を開ける。
まず感じたのが、フルーツみたいな匂い。
そして備え付けの棚には、ほこりをかぶったポーションの瓶らしきモノが置いてある。
端から順に値札を見てくと、
『エクストラポーション 時価』
『マナポーション 時価』
『リスペルポーション 時価』
・
・
・
『アンチドート 時価』
いや〜、異世界っぽいですな。
それにしても値段が時価ってのが恐ろしい。
めちゃくちゃ高いよね、絶対に。
一つ買いたいけど、稼げる当てがないうちはお金を使うのを控えたいからな~。
ただでさえ昨日散財したし。
「ふぁあ、お客さんかい?見ての通りウチは各種ポーションとかを売ってんだ、何か気になるものあったかい?」
びっくりした。ポーションの棚の間に埋まるようにしてレジっぽいとこがあったけど、誰もいないと思ってた。
ねてたのかな?もしかして。
「あの、時価って書いてあるけど、これとか幾らなんですか?」
「ん?私の気分次第よ」
「じゃあ、僕には幾らで売ってくれますか?」
「金貨千枚ってとこかね。
でも、魔力を持ってない人なんて初めてみたからねぇ。君の体を鑑定させてもらえたらまけてあげるよ」
「えっ、魔力がない人ってそんなに珍しいんですか?」
「ああ。これでも私は二百三十年余り生きてきたけどね、初めてだよ」
「二百三十年!?」
「あら、気がついてなかったのかい?私はエルフだよ。その中でも歳を重ねたほうだけどね。
おっと、話がそれた。鑑定、受けてくれるかい?」
そう言われてみれば、長い銀髪から除く耳の先が尖ってるような……
寝起きだからかボサボサで、気が付かなかったよ。
「分かりました。鑑定、受けますよ。
なんで魔力がないのか、増やすことはできないのか僕も知りたいですし」
「よし来た!じゃあ早速、『鑑定』!」
魔法陣が頭の上に浮かび上がり、僕の足に向かって通過する。
「君は迷い人だったのかい。それに運の値も人とは思えない値だ。面白い」
「鑑定って、他の人のステータスが見れるんですか?」
「え、知らずにオーケーしたのかい。だめじゃないか。危ない人だったらどうするんだい?」
「すみません……」
「まあいいや、分かったんなら。
鑑定っていうのはね、鑑定した相手の情報を知ることのできる魔法だよ。その精度とか、詳細はレベルに依存する」
あ、魔法陣が消えた。鑑定が終わったってことかな?
「どうでした?僕の鑑定結果」




