表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/22

1-5 仮想空間対戦 〜俺のジョブは結局何なんだ〜

 さぁ来い……俺の能力!


 「…………って、あれ?」


 何も起きない……


 「ジローさん、前!前!」


 考えているのもつかの間、ミカエルに言われ前をみると、突進したゴブリンがもうこちらまで来ていた。


 いま、まさに攻撃をする直前である。


 「ちょっ……フンッ!!」


 それを間一髪で避け、一旦ゴブリンから距離をとる。


 そうすると、ゴブリンはまたこちらへ突進してきた。


 「(どうすりゃいいんだこの状況……!)」


 ゴブリンがこちらに来るまで約五秒。


 つまり、俺は今五秒でこの状況をどうにかする方法を考えなきゃいけないのか……


 「とりあえず、このソードを使わせてもらうぞっ!」


 そう言って、俺はソードを振りかざす。因みににかなり重たい。


 ゴブリンがこちらに来て、攻撃を仕掛ける合間………


 「……今だっ!」


 その言葉と共に、ソードをゴブリンの頭に向けて切りつける。

  

 実際ゴブリンの体は意外と脆く、頭を切りつけたら血を少し吐いて倒れた。


 何故頭を切ったのに血を吐くのかはわからなかった。


 「(………倒したんだな?)」


 ゴブリンはひとつも動かない。


 「よくできました!レベル1クリアです!」


 そんなシュールな光景を変える様に、ミカエルがそう言った。


 ……え!?今のでクリア!?


 確かに弱そうとは思ったけど、まさかこんな弱かったとは…


 流石はレベル1。本当に初心者向けだ。


 「それではジローさん。そのゴブリンに触れてみて下さ

  い」


 「…え?何で?」

  

 正直こんなキモい奴触れたくないんだけど…


 しかも死体だし…


 「いいから触れてみて下さい!それでジローさんのジョ

  ブの詳細がわかるんです!」


 ちょっとゴリ押し気味に言われたので、イヤイヤゴブリンのはじっこをツン、と触れてみた。


 【ーー報告。新ジョブ『狂戦士バーサーカー』を獲得しましたーー】


 その瞬間、頭に言葉が流れてきた。


 『狂戦士バーサーカー』を獲得……?つまりは、『狂戦士バーサーカー』の能力を使えるということか?


 「やりましたねジローさん!新たなジョブを獲得するこ

  とができました!」


 「……いや、それはわかるよ?実際、俺の頭の中でもそん

  な言葉が流れてたし……」

 

 「それではレベル2、早速いっきまっすよー!」


 「ちょっとタンマ!!」

 

 「……どうしたんですか?」


 「そろそろこのジョブの詳細を聞かせてもらっても

  いいか?」


 「だから、それは実戦の後って言ったでしょう?

  それに、実戦を続けていけばいずれわかりますよ」


 「……そうなのか……」

  

 なんかちょっと冷たいな……


 「……そう言ってる間にレベル2の召喚が可能になりまし

  たので、早くやりますよ!?」


 「わかった。召喚してくれ」


 レベル1はあんな雑魚だったから、レベル2もそんな強くないと思うけど。

 

 「それではレベル2!」


 ミカエルがそう言うと、また目の前が光りだした。


 ゴブリンはいつの間にか消えていた。


 「……いでよ、レッサーオーク!」


 今回出てきたのは、自分の身長より少し縦も横も大きい二足歩行の豚だった。


 ゴブリンと比べ、滅茶苦茶強そう……


 てゆーか、これで「レッサー」なんだから、通常種はどれだけ大きいのだろうか。


 「戦い……ハジメ!!」


 ミカエルがまた勝負開始の合図を出すと、レッサーオークはこちらにが近づいてきた。


 体が大きいためか、動きが鈍い。


 よし、動きが鈍いなら話は別!


 この勝負も、勝ってみせるぞ……!

 

 

 


 


 


 


 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ