1-4 仮想空間対戦 〜何も聞いてねえぞこの野郎〜
「それは...実戦の後で!」
ミカエルがそういった瞬間、この世界に来た時と同じような光が何処からともなく出てきた。
「(うえっ!眩しっ!)」
それをまた本能で目を手で防ぎ、光が止んだ頃には、また知らない所へ飛ばされていた。
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「それでは、実戦をしてみましょう!」
飛ばされてから直後、自分の頭の中でミカエルらしき人の声が流れてきた。
「えっとー...これは幻聴か?」
「いーえ違います。これは『天使』特有の能力で、頭に直接言葉を送ることができるのです!」
へえー、便利な能力だなー。
「...じゃなくて!!何で俺はここにいるんだ!?そもそもここは何処だ!?」
「あ...そういやその説明がまだでしたね」
テヘペロ、とミカエルから言葉が送られてくる。
何がテヘペロ、だ。
「ここは通称『練習場』で、我らの神ヤハウェ様が貴方達プレイヤーのために作った仮想空間なのですよ!」
また出てきたよヤハウェ様。
ややこしいから尋ねないけど。
「つまりは!ここで死んでもすぐに生き返るし、拷問にも使える超優れものなんですよ!」
サラッと怖いこと言うな。
ん、待てよ?
「おいミカエル。ここでは死んでも死なないんだろ?」
「...?はい、確かにそう言いましたが...」
「じゃあ、そっちの世界ではどうなんだ?死んだらもう終わりなのか?」
「...じゃあ早速実戦初めますねー」
無視しやがったこいつ...!
「おい!ちょっと待てよ、まだこの質問のとちゅ...」
「一体目は何が出るかな〜?」
......もう諦めることにした。
ま、後で聞けばいいか。
「さあ、一体目の魔獣が召喚可能になりました!早速戦いましょう!」
ミカエルがそう言うと、自分の目の前で一つのの剣が落ちてきた。
「これは...?」
「剣です。ご自由にお使い下さい」
...つまりはこれとジョブの力を使えと。
「それではジローさん!準備はよろしいでしょうか!」
少々疑問を抱くところもあるけど、俺は
「ああ、いつでもいいよ」
と、少しカッコつけながら返事をした。
「いい度胸です!それでは実戦レベル1!」
そうミカエルが言うと、自分の目の前が少し光る。
飛ばされたときくらい眩しい訳では無いため、目を手で防ぐ必要は無いけど。
それからほんの少し時間が過ぎ、ミカエルが叫んだ。
「いでよ、ゴブリン!」
そうすると、光の中から一本の古い剣を持った二足歩行のモンスターが一体現れた。
あれがゴブリンか。
心なしか、なんか弱そう...
「戦い、ハジメ!!」
ミカエルがそういった瞬間、ゴブリンはこっちに向かって突進してきた。
よし…こんぐらいなら勝てる気がする…!
そう思い、俺は心の中で念じた。
「……『€#ㇱ』!!」
さあ来い、俺の能力よ!!