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僕の日常

作者: ひろあき

A「ブス」

B「死ね」

C「ゴミ」


ラインの返信を見た。いつもこんな感じだ。

なんでこんなことしか言えないのだろう。

とても薄っぺらくて、馬鹿馬鹿しく感じていた。


しかし、今日はまだマシな方だ。いつもならもっと酷い。本当に酷い時は、便器にカバンを投げられることもあった。机の引き出しにあるものが、落書きされている日もあったぐらいだ。ものがなくなったりするのは辛かった。母親に言い訳しなくてはならなかったし、お金がかかるからだ。


ある日のことだった。隣のクラスの女子が僕を呼んでいるといった。また何かのからかいだろうか。


D子「ごめん!平塚くん!」

「教科書貸して欲しくて!今日の先生

南先生なんだ!」


南とは、音楽教師のことである。このおっさんはキレると手につけられなくなる、ヤクザみたいな奴だ。

こいつを怒らせると、右頰と左頬がなくなると言われている。まぁそんなことはあり得ないのだが、何かしでかして帰ってきたやつの両頬が腫れているのは見かけたことがある。


僕は彼女に教科書を貸した。嫌と言ったら、あとでどういう噂が立つのかわからなかったからだ。


そして、教科書は返ってこなかった。いつものことだ。

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