第1章 期待
前回、不慮の事故に巻き込まれ、死亡してしまった、主人公「中口」。
果たして、中口の運命は!?
「転生なんて出来なかった件」、開幕です!!
中口「...ん?」
気がつくと俺は、真っ白な何もない場所にいた。地面は雲?のようなもので覆われている。
中口「もしかして俺...死んだ?」
???「そうだよ。」 中口「え?」
俺が後ろを見ると、そこには小さい少年が立っていた。頭の上には輪っかのようなものがついている。......!?輪っか!?
中口「え、その輪っかって...もしかして...!!」
天使「そう、僕は天使だ。」
中口「うおお!マジかよ!!?」
中口(架空生物キターーー!!これってもしかして...異世界転生的なものなんでは!?)
天使「...オイ、何ニヤニヤしてんだ?」
中口「ハッ!?」
天使の一言で俺は我に返った。引かれるのも仕方がない。俺は今、恐らく常人が引くほどの
気味悪い笑みを浮かべていたのだろう。
中口「あ、あのさ。変なこと聞くようだけど...。」 天使「?」
中口「この世界って、その...ドラゴンとか?魔王とか?そういう生物はいんの?」
天使「そうだな...結論から言うと...
いないぞ。」
中口「...へ?」
この世界には、ドラゴンや魔王...は、いないという、中口にとってはなんとも悲惨な結果になってしまった。
今後、中口がこの世界でどう過ごすのかは...まだ先の話なのだった。