プロローグ
異世界転移ものです。よろしくお願いいたします。あと、厳しいコメントは心が折れてしまうので暖かく見守っていただけると助かります。
あっ
ドカン
俺こと、中西 透(25歳)は12月の寒い夜、家庭教師の仕事から帰るときに信号無視の車にひかれた。あっ、終わったと思った。 激痛とともに目の前は真っ赤になっていき意識がなくなっていった。
目を覚ますとそこは真っ白い部屋だった。最初は病院かと思ったが周りが白過ぎる。ゆっくりと一人の長髪の老人が近づいてきた。
「おはよう」
「あっ、おはようございます」
とりあえず挨拶されたので返した。疑問だらけだったがとりあえず常識なので。
「うん、礼儀があってよろしい、そこに座りなさい」
「あっ、はい」
ゆっくりと威厳と優しさがこもった声で椅子を指した。あれ?何もなかった部屋に椅子とテーブルが置かれていた。とりあえず、訳のわからないままだが席についた。ここで、騒いでも仕方がない。
老人と向かい合うように席につくと
「今回は災難だったな。薄々、感じていると思うが君は死んだ」
やっぱり。少し、気を落とした。たぶん、そうだろうと思った。あれだけの事故でこの部屋の様子を見ればわかる。良く読んでいた異世界ものにそっくりだ。
「落ち着いているな」
「ショックはショックです。前世にもあまり、いい思いではありませんが後悔がなかったわけではないので。あと、たぶん、あなたは神様ですか?」
後悔はあった。大変な仕事でブラックではあったが三年間面倒を見て仲良くなった生徒の入試がもうすぐあったからだ。
悲しまずに受験勉強頑張って欲しいなぁ。 ただ、それだけを考えて遠い目をしていた。
「うむ、優しいのぉ、わしはそなたらでいうところ神じゃ」
やはり、神様だ。あと、心が読めるらしい。これは、俺の大好きな異世界転生ものか。やったー。
「褒めたらすぐこれだ、人間はやはり俗物だな」
読まれてしまった...残念orz
とりあえず、話を聞こう。まだ、希望はある。
「神様はどうして私をここに?」
「たまたまじゃ。時々、ランダムで飛ばされてくる。」
ランダム!!!ちょっとショックだった。なんか助けたとか善行とか、神様のミスかと思ったのに。
「神がミスなどおかさん」
また、読まれてしまった。失礼なこといってすいません。
「とりあえず、話をするがよいか?」
「あっ、はい」
少し、あきれぎみでは、あったが話が始まった。
「本題から話そう。まず、飛ばされたものにはいくつか選択権がある。まぁ、たまに話ができたお礼だと思っていい。
一つ目は、記憶を消したまま地球に生まれ変わる。通常じゃな。二つ目は、記憶があったまま地球に生まれ変わる。これは神童と呼ばれるだろう。
三つ目は、お主の好きな異世界に記憶をなくした状態で生まれ変わる。転生じゃな。
四つ目は記憶がある状態で転生する。これは内政チートができるの。
最後に、そのままの状態で異世界に行く。転移じゃな。最後は人並みの才能ぐらいはくれてやる。
この五つから選びなさい。」
キタ━(゜∀゜)━!やはり、異世界!!!ありがとう神様。あっ、目の前にいた。そして、なやみどころだ。どう考えても4か5だ。異世界に行くのに記憶がないなんてありえない!どっちがいいかなぁ。あれ?異世界ってどんなんだろう。
「俗物目、異世界はお前さんの好きな剣と魔法と魔物がいる世界じゃ。早く決めぬならわしがきめるぞ。」
「すいません、すぐに決めます!」
うーん、やはり、5だな。子供に転生して、小説見たいに自分の力で生き残ったり、貴族の家に生まれるとは限らないし。
「わかった、五番目でよいな」
「あっ、ありがとうございます」
心を読まれるとテンポ早いなぁ。ちょっと恥ずかしい。(///∇///)
「くだらんこと考えてないで力を与えるぞ、この世界ではステータスとスキルが重要になる。そのまま、お主を送るといろいろと大変だと思うから、地球での力をもとに力を授けるぞ。お主は知識は人よりあったのでそこは高いのと教えることが好きなようだなその部分を中心に鍛えて、よし。決してチートではないからな、頑張るのじゃぞ」
やったー!ステータスにスキルの世界!!!楽しみだなぁ。頑張ろ。
「あと、言語能力と少しの金と向こうの知識を渡すのじゃ。それに街の近くに転送しよう。それでは、自由にいきるのじゃ」
「ありがとうございます、頑張ります」
結構至れり尽くせりだな。楽しみだぜ。
辺りが光だし、世界がねじれるように感じた。
誰もいなくなると老人は一息入れた。
「ふー。面倒なのじゃ。毎回毎回。まぁ、今回はましな方だったかの。チート、チートうるさいとイライラするのですぐに飛ばしてしまったわ。まぁ、もう少し話してもよかったかの。どれどれ、どんなステータスかな...しまった間違えてしもうた...」
神様ミスをする。
次回ステータス予定