表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/23

8話 「縄張り」

前回のあらすじ


無事に老兵含む、「王国騎士団」を倒したと思っていたのだが、

アウラが王国騎士団の暗殺団に腹を剣で刺されてしまっていた。

僕はすぐに、アウラの死を認めることが出来なかった。

少し後に魔法に蘇生があることを思い出す。

今のままではSPが足りないので、始まりのダンジョン近くの草原にある、薬草を取りに行く事を決心したのだった。

__________________________________________________


テレポートしたすぐに、異変に気づいた。 


冒険者の時とこの場所、雰囲気が違う。


何か、後ろの方から視線を感じる。


「誰だ!」


風に吹かれ草が揺れている。


がさがさ。がざがさ。


その直後、シルエットがみえる。

冒険者ではない、てことはモンスターか…


この草原には基本、スライムなどと言った弱いモンスターが集まっているはずだが…


あのシルエットはスライムより段違いにでかい。


「草むらに隠れてないで出てこい!」


日も落ちて来ており、早く薬草を取って帰りたいのだが、

このまま薬草を取っても後ろを狙われてダメージを食らうだろう。


「貴様は我が縄張りで、何をしている?」


縄張り?そうか、僕がこの町から去った後にこのモンスターがこの場所を自分の縄張りにしたのだ。


「僕はただ、薬草を取りに来ただけだ。薬草が取れたらすぐにここを出ていく。だからここは身を引いてくれないか?」


「何をバカなことを?お前みたいな獲物を見逃して身を引くわけが無いだろう?」


だんだんそのシルエットはこちらへ近づいてくる。


「お、お前は!」


第三のダンジョン、「バベル」の元BOSS。


僕達にBOSSの座を譲ってくれたモンスター。


キマイラだ。


「久しぶりだな、スライム。」


「キマイラ、お願いだ!少しだけこの場にある薬草をくれないか?」


「何か、ダンジョンであったのか?」


僕は今まであったことをキマイラに話す。


「なるほど、アウラが…。」


「分かった…好きなだけ持っていってくれ」


ありがとうと言おうとした瞬間、


「駄目ですねー!縄張り様がそんなスライムと話しててこちらに気づかないなんて」


木上に誰かが立っている。


「何者だ!」


「私の名前ですかー?そうですね!アサシンとでも名乗っておきますかね?」


姿的には、モンスターではない。


それと、声的に女性だろう。


「ちょっとスライムくん?退いていてください…。

私弱者を倒すのは好きじゃないんですよー?」


「おい!スライム。お前は退いてろ!ここは俺の縄張りだ!

侵入者は俺が倒す!」


僕は言われた通り少し離れる。


「では、始めましょうかー?縄張りさん?」


「我と戦おうとする姿勢だけは認めてやる。だが縄張り様を甘く見るなよ!」

こうして月下の夜の戦いは幕を開けた。




読んでくださりありがとうございます!

今日はあと一話投稿するつもりです!

良かったらブックマークお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ