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8 満州事変後編

彡(゜) (゜)「中央勤務の作戦課長から閑職へ、か。軍人としての誇りを傷つけられた気分や」


今村の満州事変に対する頑強な態度の努力は実らず、軍中央だけでなく政府までもが満州拡大方針を取りつつあった。


彡(゜) (゜)「でも、その後に念願の連隊長職に就くことが出来たんやで」


昭和7年 今村は歩兵第57連隊長に転出する。


彡(゜) (゜)「現場職はワイが一番やりたかった職なんや」



彡(^) (^)「これを人は不当な人事というけどな。あのまま中央で自分の考えを曲げるよりは百倍マシやわ」



彡(゜) (゜)「人事部が異常をきたしてから久しい」



彡(゜) (゜)「軍中央に逆らった人はみんなポイーや」



彡(゜) (゜)「にしても石原がトバサれたのには驚いたな・・・」






(´ω`)「ゑ! 私が関東軍の参謀副長だと!?」



(´ω`)「ま、待ってくれ。ふざけた人事じゃないか」



(´ω`)「左遷か!?中央の方針と考えが違うだけで左遷か!?」



(´ω`)「ふざけた話をするな!」



(´ω`)「そもそも私はソ連の南下行動に対応する為にあの事件を起こしたのだぞ!」



(´ω`)「今暴走している奴らは完全に私利私欲だ、左遷させるのならそいつ等が先だろう!」



(´ω`)「私が居なくなったらここは・・・



(´ω`.「あれ・・・?」



(´ω..「何かがおかしい・・・?」



(´.....「お前達、どうしてそんな目で・・・?」



(.........「ば・・・か・・・な・・・」



...........


石原は軍中央の方針に対立したことで部下をはじめ周囲の人心を失い、不本意な転出をさせられた。

満州事変で活躍した石原でさえこうなってしまったのだ。




彡(゜) (゜)「石原はあくまでも国家繁栄の為の愛国心から行動したんや」



彡(゜) (゜)「ワイは彼に同情するで・・・」




昭和10年3月 今村は朝鮮の歩兵第40旅団長に補される。



彡(゜) (゜)「元々ワイは東京の第一旅団長に補される予定だったんやがな」



彡(^) (^)「ま、そんなんどうでもいいか!」








彡(゜) (゜)「旅団長てのは結構ひまなんやで」



彡(゜) (゜)「本を読むのも良し、兵の訓練に顔を出すも良し」



彡(゜) (゜)「特に兵の訓練に顔を出すことは楽しいで。兵の本音が聞こえるしな」



彡(゜) (゜)「兵が何に不満なのか、何が嬉しいのか、そういうのをが知ることが出来るってのは大切なことなんやで」



彡(゜) (゜)「この前も『内地みたいな旨い煙草が吸いたい』って言ってる奴が居たから総督府の煙草専売局長に働きかけたりしたんや」








彡(゜) (゜)(まあこの生活も二二六事件をきっかけにして終わったんやがな)



彡(゜) (゜)(二二六事件を重く見た天皇が事件の関係者が所属していた師団の部隊長や当時の陸軍大将のほとんどを予備役に編入したんや)



彡(゜) (゜)(ワイが第1旅団長やったらもれなくその煽りを受けていたとこやった)



彡(゜) (゜)(あの時朝鮮に行っていなかったら、ワイの軍人生活は終わってたんや)



彡(゜) (゜)(奇跡みたいなホントの話や)



彡(゜) (゜)(その予備役祭りの所為で上層部がごっそり抜けたから、事件の直後に人事の大移動が行われたんや)






彡(゜) (゜)「ワイは・・・関東軍参謀副長ですか」



彡;(゜) (゜)「うーん喜ぶべきか悲しむべきか・・・」



昭和11年今村は関東軍参謀副長に転出する

今回は満州事変後編です。

グッバイ莞爾

次回板垣が登場します

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