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6 結婚編

彡(゜) (゜)「唐突やけど陸大卒業したで」



彡(^) (^)「首席で卒業や!卒業式の御前講演は死ぬほど緊張したけど上手くいったで」



彡(゜) (゜)「学生時代の時は居眠りしたり、講師につっかかったりしたから問題児だったんやろな」



彡(゜) (゜)「トッモが色々アドバイスしてくれんかったらどうなってたことやら・・・」



彡(^) (^)「まぁ卒業できたからええか!」







彡(゜) (゜)「という訳で今仙台に戻って中隊長として勤務してるんやが・・・」



J( 'ー`)し 「ひとし、結婚なさいよ。ほら、この見合い写真みなさいよ」



彡(゜) (゜)「ワイは兵の鍛練に忙しいんや、ほっといてクレメンス」



J( 'ー`)し「はぁ、息子が嫁を迎えてくれればこっちも安心できるだけどなぁ」チラッ



彡() ()



彡(゜) (゜)「分かった、分かったから。もうマッマ勝手に決めてや」



彡(゜) (゜)「健康な人なら誰でも良いんや。ホンマに」



この今村の言葉によって母は勝手に嫁を選び、結納を済ませた。



J( 'ー`)し「結婚相手決めたわよ。兄弟が皆立派な体格だから、その人もきっと健康体よ」



彡(゜) (゜)「ほーん」ハナホジー



彡(゜) (゜)「ま、ワイは相手が健康ならなんでもええわ。顔面美なんぞわからんしな」



その後、今村は九州での陸軍大演習の帰途に金沢に住む結婚相手と面会する。



彡(゜) (゜)「今村です」



ヨッメ「銀子です」



彡() ()



彡() ()(なんて弱弱しいからだの女性なんや・・・確かに顔は綺麗だが、ワイは健康美にしか興味がないンゴ・・・)



彡() ()(マッマ、ちゃんと確認せいや!)



彡() ()(・・・でもこれはワイの思慮の足りない一言の所為や。自分で撒いた種は自分で刈り取らねば・・・)



しかし結婚はしたものの、二人の仲はぎくしゃくした状態が続く。



彡(゜) (゜)「・・・」



ヨッメ「均さん、ご飯出来ましたよ」



彡(゜) (゜)「分かった。・・・後で行くで」



ヨッメ「・・・」



母は結婚後まもなく今村の心を見抜き、二人の仲が改善されることに心を砕いた。



J( 'ー`)し「こうなったのも私の所為でもあるわ。銀子さんを愛して寂しさを慰めてあげないと」



J( 'ー`)し「息子が生まれたらひとしもちゃんとすると思ったけど・・・」



嫁と姑の仲のむつまじさは近所でも評判になるほどだったが、それで銀子の心が満たされるわけではない。


彡(゜) (゜)「ワイも心が寂しいんや。心が寂しさに包まれてるんや!」





彡(゜) (゜)(あの頃の自分は情けないものだった・・・思い出すと胸が痛くなる)



彡(゜) (゜)(気に食わない高級幹部には突き当り、家での冷たい夫婦の関係には苦しい自己弁護で誤魔化す)



彡(゜) (゜)(あの頃は正真正銘も屑やったな・・・)




_________________________


本田「女房が蒸発!?」



本田「嘘だ!そんな馬鹿な!」



本田「死ぬ!俺は死ぬ!!」



彡(@) (@)「ま、待て!本田、落ち着くんだ!」





彡(゜) (゜)(本田の女房が他の男の許へ走った時、ワイは友情の限りを尽くして慰めた。あいつは自分の妻を愛していたんや)



彡(゜) (゜)(対するワイはどうだった?ワイは銀子を愛しているとは言えなかった。それに気付きながらも何の解決策も提示しなかった)



彡(゜) (゜)(そんなことを悩んでた時、マッマが病に倒れた)



彡(゜) (゜)(始めはマッマは今までの様に気丈に振舞っていた。でも、だんだん病が悪化して行って・・・)




J( 'ー`)し「ひとしぃ!あんたは一体なんなのおぉぉ!?この親不孝者があぁぁ!」



彡(゜) (゜)「マッマ・・・?」



J( 'ー`)し「大体あんたの所為でこっちの神経がどんだけすりつぶされたと思っているのぉぉ!?」



J( 'ー`)し「あぁぁぁ!!もおおぉぉぉぉ!」



彡(゜) (゜)(マッマは鎮痛剤のモルヒネの副作用で妄想をよくするようになった)



彡(゜) (゜)(今まで、聞いたこともないような罵詈雑言。ワイは精神的にやられてしもうた)



彡(゜) (゜)(でも、それはある意味真実だったんや。ワイはそれから逃げた)



彡(゜) (゜)(結局マッマは死んだ。ワイは日本一の親不孝者やった)






彡(゜) (゜)「え、ワイがインドに転勤だって!?」



本間「今村の家は母親の介護で経済的に貧窮していただろう?」



本間「海外手当で少しでも奥さんを楽にしてやって欲しくてな・・・」



彡♯(゜) (゜)(こういう話はワイの以意向も確かめてほしかったんやが・・・)



彡(゜) (゜)(でも、本田の好意を無駄には出来ん)



彡(゜) (゜)「分かった。インドに行くことにする」





彡(゜) (゜)(あの時断っておけば・・・と後悔しても仕方がないか)





大正15年9月

銀子順天堂病院で死去する


彡(゜) (゜)(銀子を殺したのはワイの冷たい心や)



彡(゜) (゜)(ワイはあの時の後悔と悲しみを絶対に忘れない)



彡(゜) (゜)(忘れてはいけないんだ)

今回は結婚編です。書いてて結構辛かったです。


10月9日

本田から本間に名前を修正しました。

誰や、本田って・・・

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