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親友がホイホイ過ぎて困る件  作者: 佐藤守華
第1章 チートとホイホイ
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第六歩 月の色

学校に行くといつもと違く、隣に黒いスライムがいた

いや、いたというか連れて来たのだけれど…


というか、もうそろそろ黒いスライムも見飽きたし人型になれないものかと考え、妖怪にしか聞こえない周波で話しかけると


「その声、さっきよりも聞き取りやすいね」


などと、声について聞いて来た

このスライムちゃんと耳は付いているのだろうか

いや、スライムなのだからないのだが…


ついでという事で伝えておくと

要するに人間では出せない様な周波数で話す事で妖怪、幽霊にしか聴こえない声を出すことができるのだ


これは小学生の時に教わった

妖怪の声が人間に聴こえないのはこのせいでもあるのだ


妖怪の声だけでも聴こえていたら人間の暮らしも、もっと妖怪と共存しているだろうから

もっとも、人間に恐ろしい存在でもある妖怪、幽霊と共存できる様には見えはしないが…


『今はそれはいいから、人間になれないの?』

と、もう一度聞いてみた


なれるよと、結構素っ気なく答えた

なれるなら早く言えばいいのにとか、少しも思ってない… と思う


「んじゃあさ、なんか二次元でも三次元でもいいから人を想像してみてよ」

なんで偉そうなのかは、あえて触れない


二次元でもいいのか…

うーん、オタクにそういうこと言っちゃう?

最近、気に入っているアニメのキャラでいいかと思い、想像してみた


すると、スライムが変形していき想像していた人物とそっくりな容姿になっていた


まぁ、二次元の元々のキャラが背が高いから、上から見られるのがあまり好きではないので

小学生ぐらいのキャラで想像していた


ん、このぐらいかと言いながら手を握ったり、開いたりして身体を確かめているようだ


いや、それにしても美少年だ

月色の髪は短髪、肌は色白

そして、凄く細い感じがしている

自分よりも遥かに軽そうに見える


多分、そこらへんの女子より軽いと思う


頭が良さそうだし、目の色も月色で綺麗だ

こんな二次元にしかいなさそうなのを三次元で再現してもいけるものだなと思った


そして、呼び方もその場で付けた

月色の髪や目をしているので、あだ名でつけようかなぁ

小さい頃、月が付く苗字の人をツッキーって呼んでたなという事を思い出して、ツッキーとあだ名でつけた


ツッキーはあだ名が決まると、ちょっと探検に行ってくるねと言って、歩いて言ってしまった


行ってらっしゃいと送り出したが

この学校もかなり癖が悪い学校なので、幽霊とかに襲われないといいけど…


注意を怠ってしまった

という事に今気づいた


だが、まぁまぁツッキーも弱い訳ではないので大丈夫だろう


あの、癖の悪い女性に会わなければ

最近会ってないし大丈夫だと思うが…


嫌な事を思い出した


癖の悪いというか、癖のある女性というのは灯篭作りの女だ


紙や、蝋燭などを人の身体のパーツを使って作り出すという会ったらとてつもなく危険な相手なのだ


そんな事を考えていると

吉井沙也加よしいさやかが話し掛けてきた


ねぇねぇと言われて

うん?と返すと、沙也加がはまっているバンドの話だ


私も結構はまっているバンドなので朝の会が始まるまで話していた


座ってーと声がしたので

じゃ、後でねと沙也加は自分の席に戻っていった


今日は麻衣子は休みのようだ


それは、元々学校に来ていなかったというのもあるが、先生がサラッと休みーと言っていたので間違いないのである


あ、文集のアンケート持っていったまま休みに入られてしまったー…


と思い、放課後に沙也加と麻衣子の家に取りに行くことに今決めた






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