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親友がホイホイ過ぎて困る件  作者: 佐藤守華
第1章 チートとホイホイ
5/15

第五歩 黒いスライム

次の日


黒いスライムのようなモノが私の足にくっついて来た


何かと思い、声を一応掛けてみた

幽霊や、妖怪には言葉が分かる奴がいるから話せないか一度試してみるのだ


まぁ、ネットの方に教えて頂いたのだが


声を掛けると、そのスライム状のモノはなに?と普通の人間の様に返した


この事自体にかなり驚いたが、言葉が通じるのなら話は早い


「あのさ、なんでついてくるのかな?」


と、とても普通というか一番知りたい部分について聞いてみた


そうすると、なんでだろ?懐かしい香りがするからかな?なんていう答えが返って来た


懐かしい?という事はここら辺にいたのだろうか?

という予想がついた

多分、というかこのぐらい話せるのだから死んだ人間が記憶を失い自分の姿を思い出せないと黒い人になる事があるのだ


だが、黒いスライムとは初めてみたので妖怪なのかと考えたのだがそれはなさそうに思えた


そんな事を考え、話していると前にご老人が歩いている歩道に出た


杖を使って歩いている

ゆっくりのペースで歩っているので、私の独り言みたく聞こえていないか心配になった


そして、抜かすのもなんか違うなぁと思ったため付き人の様な形で歩いている


それを見て、黒いスライムは言った

「抜かしちゃえば?歩く速度を合わせてたら逆に気を使わせてしまうと思うんだけど」


スライムのくせにマジの正論を言いやがる

と心の中で毒づくのも忘れなかったが、やはり抜かすのに躊躇があった


やがて、次の道路が見えてくると

ご老人はゆっくり止まった


私の影に気づいて、抜かした方がいいぞみたいな感じだったと思うので


とにあえずゆっくり歩いて行きありがとうございますと声を掛けて抜かしていった


やっぱりとスライムが言った

「ほらね、抜かした方が気を使わせなくて良かったのに」

頭の良いスライムだ


「あぁ、そうですねぇ

ごめんなさいね気を使えなくて」


嫌味を返すのに精一杯だ

勘弁してほしい


そういえばこのスライム

「何処まで憑いてくるの?」

と質問した


うぅーんと唸ったあと、懐かしい感じがしたからとにあえず、貴方に付いていくからと強引な感じで決まってしまった


私が怒られるんだけどね

誰にとは言わないけど


姿がわからないのは大体交通事故か飛び降りだったりする

のだが、今回はよくわからない

黒いスライムという時点で不思議なのだ


そんな事を考えていると、

いつも通り、小学生が通る横断歩道が近づいてきた


そんな中でも黒いスライムはそんなに動揺や嫌な感じは見ている限り感じられなかった


「子供、大丈夫なの?」

一応小声で聞いてみた


あぁと返し続けた

「なんか、どちらかというと守りたくなる感じ?っていうのかな?あんましここら辺の人間見た事ないんだけど」


と曖昧な返事が返ってきた

まぁ、危害を加えない事は良い事だ


元々、人間だった時から子供が好きだったのだろう

ラブだったら怖いが…


そこの横断歩道を通り抜け、大きな十字路の横断歩道がある

ここが、待ち合わせ場所


もう来ているので、黒いスライムにも見えているだろう

今日は脚に沢山の手の跡や手同士が絡み合っているのを


スライムは少しだけ声を裏返してだ、大丈夫なの?あれと聞いて来たためいつもだよと返した


スライムは顔がないが、驚いた様な顔をした様に思えた


そして、案の定

ホイホイこと瑠華は、脚が重いと言い出していたのを隣でクスクス笑っている黒いスライムがいた事を懸命に誰かに伝えたい…


そうして、何故が黒いスライムが私のパーティーに加わった










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