表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
親友がホイホイ過ぎて困る件  作者: 佐藤守華
第1章 チートとホイホイ
10/15

第十歩 ある意味の恐怖

朝、静かに目を覚ました


あぁ、朝かぁ憂鬱だとか思っている時間がもったいなかったので、何も考えずにただ、制服へと着替えた


その時に私よりも早く起きていた母からおはようと声を掛けられたのでおはよ…と返した


いつも通り、6時10分ぴったりに起きられたことが今日一番のハイライトだ

とか、意味不明な事を考えてしまったのでとにかく寝癖で、ぐちゃぐちゃの髪をアイロンで伸ばし始めた


忘れてはいけないコンタクトを入れてからね


それから、6時30になると私の姉が起きてきた

無言でうがいに行ったらしい

鏡でその様子が見えた


髪が整うと母がご飯できたよーと声を掛けてくれたので、朝食のパンとおかずを食べていた


遅く起きた姉は今髪を整えている

私よりも長い髪なので整えるのは大変そうだと思っているが、元々髪が薄いので大丈夫だろう


あぁ、もちろん髪がないのではなく、髪の毛一本一本が細いという意味だ


私が朝食を食べ終わる頃に、朝食を食べ始めた

あ、レイと呼ばれた


私を呼ぶときはレイと呼ぶのだ

小さい頃からの呼び方なので全然気にならない


「ん?なに?」

と葉を磨きに行こうと思って歩き出そうとしていた脚を止めた


「あのさ、歌のアカイって曲聴いた?歌い手さんが歌ってたんだけど」


そういえば、昨日その曲を聴いてみてと言われたのだった

忘れてた…


「…いやぁ、忘れてた聴いてないわ」

と本当の事を話した


えぇという顔をして

「聴いてって言ったじゃん」

と少し笑いながら答えた


忘れていたのだからしょうがないと笑いながら洗面所に歩いて行った


歯を磨きながら時間を見ると

もう、学校に行く時間になっていた


あ、早く行かないと

歯を速攻で磨き、鏡で身だしなみを整えると鞄を背負い

行ってらっしゃいと母の声を聞いてから

行ってきます言い、ドアを閉めた


すると、すぐにおはよと言う声が聞こえた

お、と思って顔を上げると

ツッキーがすぐそこの階段に立っていた


おはよ…と答え、歩き出した


ジッと歩きながら私を見ているツッキーがもうそろそろウザ……うるさく思ってきたので

なに?と声を掛けた


「いやさ、レイカって灯籠作りさんの事を怖い怖い言ってるけどさ…あのぐらいで怖いとか言わなそうだよね」


おっと、痛いとこをつくね

そういえば、ツッキーにグロい映画を観てるんだとか感想とか、日常的にグロテスクなモノを見てるんだよね


とか言ってしまった気がする…

だから灯籠作りの脅しがそんなに怖くないって思ったのだろうか…?


「だってさ、灯籠作りさんってレイカに興味というか面白そうだと思ってるんでしょ?

だったら壊したら面白くないじゃん?」


おっと、思ったよりもサイコパス的な考えを持ってるんだね


まぁ、当たってるし別に答えても問題なさそうだから本当の事を言うか…


「そうだね、まぁ、驚かないで聞きたいなら聞いてね…あんまりバラされたくはないからね」

と苦い顔をして言った


「そんなに言いたくない事なの?」

と少し驚いている様な顔をして聞かれた


「どちらかと言うと言いふらしたくはないね」

考え込む様に腕を組み、思い出していた

あの記憶は一応黒歴史として私の中で残っていた


あの時から、とてつもなく苦手になったのだ


「どうしても聞きたい?」

それが私の本音だった


「そうだね」

……即答かよ

しょうがない…めっちゃ言いたくない訳ではない

が、言った事がないし言いたくもないのだが…



興味が凄くあるのかツッキーは少し目が輝いている様にも見えた

私が苦手なモノが気になるらしい…


はぁ…とわざとらしくため息を吐いた

そして、うんとねぇと話し始めた


私が灯籠作りを嫌い…いや、オブラートに包むと苦手に思ったのは、灯籠作りに初めて会った時よりも暖かくなった春の事だった


私はその時

春休みに入っていたから晴れていたその日月ヶ丘公園の森の中に住処を作っている

ウリ姫という仲良しの妖の元に遊びに行こうと思ったのだった


森に入るのを不審に思って声を掛けらるのを避けるために、ひと気のない道を通った


森の入り口に入ろうというところでいきなり濃い霧が出てきた


その霧のでかたがあまりにも不自然に思えたので

あ、やばい…絶対妖怪ぐるみじゃん

と思ったのだが、下手に動くと逆に危ないと判断し、様子を見ようとした次の瞬間


ガシッと腕を掴まれて、草むらの方に倒された


えっ…と思った瞬間だったため抵抗もできたもんじゃない

誰にやられたかも全然わからない状態だった


するとこんにちは、レイカとあの女の人にしては声が低くて艶っぽい声が聞こえた


まぁ、そりゃあ驚いて答えられやしなかった

それよりも、何故ここにいるのかとか何故倒されているのかがわからなかった


「驚いてる?どうしても会いたくて…来ちゃった」


いや、来ちゃったじゃねーよ…

会いに来た?えっと…何処かであったかね…?


やだぁと含み笑いをして

「あんなに覚えやすい様に脅してあげたのに覚えてないなんて…もっと刻み込んであげましょうか?」


もちろん、記憶によ?と怪しく笑った


うんと…脅された?か…?

あ、あぁ!そういえば夜気おつけろって言って来たドS女


「ドSなんて、人聞きが悪いわね?」

思っている事が口に出てしまったらしい


怒らせたかな…?

いや、怪しく笑っているだけで感情が読めない

ただえさえ、人の感情を読めない私が読めるわけもない…こんな事ならもっと人と話しとけばよかった


そんな事で解決するとも思えないが…なんか考えがまとまらない

混乱しているらしい


「え、っと何か御用ですかね…」

これを聞くのが精一杯だ

そう聞きながら、遅くなったが体を起こそうとしたが、それは灯籠作りによって遮られた


「御用なんてないわよ?私が会いに来たかっただけよ…あとはね?私のモノを見に来たの」


ふふっと笑い手を片手でどっちも拘束されてしまった


ここの時点で、あれ…やばくない?と思い始めたのだが女同士だしあり得ないなと思い込む事にした


その時は散歩に来る様な格好

詳しくいえば、上は茶色のキャラクターが描いてあるパーカー

下は普通のジーンズであるってきた


暖かくなってきたので下着の上にパーカーを着ていただけだった


灯籠作りはパーカーを脱がせようと手を服を掴んだ様に見えた


ん?本当にやばくない?服を掴まれてるんだけど?脱がされそうなんだけど?

ここでようやく、本当に危機感をおぼえたのだ


「えっ、え、何をしてらっしゃるのか聞いてもイイデスカ?」

いや、まさか…と言う思いもあったのだがそうじゃなかったら吹っ飛ばしてやろうと思ったのだ


霊力は人並み以上、誰にも負けた事は無い


この謎の自信があったのだが、普通に考えて体格的にも、吹っ飛ばすと決めたとしても手が抑えられているのでは意味がないという事にまだ気づいていなかった


「何をするのかって?そりゃあ…もう、わかってるんじゃない?」


何ってナニって事ですか!?

ちょっ…やばい殴るか!?


そこでやっと気づいた…手が押さえつけられては殴らなくね?と


確実に抵抗出来ないという事に今頃気づいて

話して説得しようとした

「ま、待って…マジで!!私は女デス!女同士!!」


混乱している状況、敬語なんてもう使っていられるほどの余裕は全くなかった


「知ってる?レイカ…妖にね、性別なんて関係ないのよ?」


おっと、おっとぉ!?

自分の思っているよりも日本語が通じない…どころか、常識さえ通じないぞ


ちょっ、ミケ先生!!


「助けて…」


フッと手の拘束が解かれた

と、同時に自分の体を持たれている?というか担がれているという感じがした


オイと声を出していたのは、ミケ先生だった


ミケ先生の人間に化けている姿だ

長い銀髪に綺麗な真っ白な装束を身につけている綺麗な顔で身長が高い

大体、180か190ぐらいだ


「私の弟子に手を出すんじゃないこのアマが」


冷たい様な声が灯籠作りに向かって放った

少しだけ怯んだ灯籠作りが


「邪魔が入ったわね?また今度ねレイカ」

と言って霧に包まれて消えていった


大丈夫か?といって降ろされ、服を直してくれた


ミケ先生が恩人となった瞬間だ

元々、助けてくれる先生だったが今回こそ絶対絶命だった


これから、尊敬するようにもっとなった


「って訳で、灯籠作りはマジで無理」

思い出して、少しだけ気持ち悪くなってきたが歩けなくはないのでそのまま歩いた


ツッキーが黙っているので、見てみると

引いている様な顔をしていた


うわぁ…と言う感じだ

おい、お前が言えっていったんだろと思ったがしょうがないと思うからほっとこうと思ったが


あのさとツッキーは話し掛けた

「次は、僕の事たよってよね」


と照れた様に言っている

まぁ、ミケ先生を呼んでくれた方が私的にはいいのだが、頼りにしてるよと話して学校に向かった






評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ