ローハン・リックス
森の中に有る小さな家
まるで○の国からに出てきた丸太小屋の様な小さな木造の家
家の中にはベッドで眠る猫耳少女と男と絶句してる老人の三人
「信じられん……」
小さく呟いた白髪の長い髭の老人
「でも事実なんで」
テーブルを挟んで椅子に座る青年と老人
テーブルの上には地球の文明の利器であるスマホが置かれている
「長く生きて、世界を巡る旅もした儂でさえ見聞きしたことの無い道具、やはり異世界から来たと言うのは真か……」
「だから何回も何回も説明してるじゃないっすか!」
「すまん、いきなりそんな馬鹿げた事を言われても簡単に信じられるか、正直頭のイカれた奴じゃと思ったわ」
苦笑いする老人
「でヤマザキススムと言ったか?、女神様より使わされた言うお主の力はどのくらいじゃ?」
「どのくらいって言われても……」
困り顔の進
「ステータスを表示してくれれば良い」
「自分のステータスなんか表示できるのかよ!?」
ステータスの表示なんて元居た世界ではゲームの中位しかできないので予想外だった
「お主の世界ではできないのか、簡単に口で言うか、心の中でステータスと念じればいい」
突如老人の前に立体映像の画面が現れた
その画面には老人の名前の他にも攻撃力や防御力、魔力量などが記載されている
名前 ローハン・リックス
攻撃 452
防御 327
魔力量 1238
スキル 炎魔法 水魔法 治癒魔法 肉体強化 空間魔法
「まるでゲームみたいだ……」
「お主もステータスを表示するんじゃ」
「ステータス!」
名前 山嵜進
攻撃 248
防御 257
魔力量 4500032
スキル 炎魔法 水魔法 土魔法 風魔法 雷魔法 肉体強化 魔力付与 空間魔法 光魔法 闇魔法 ……etc
称号 寄運(笑)
ステータスを見て絶句する二人
「この世界の一般人の平均値って?」
「攻撃と防御は150前後、魔力量は200前後、一般兵士は攻撃、防御は250前後、魔力量は400前後……」
「……じゃあ俺は?」
「魔力バカじゃな……」
なんか1ヶ所数字が可笑しい事になってた
「儂の修行した60年間って一体なんだったんじゃ?!」
震えた手で俺の両肩を掴みガクガク揺らされる
60年間修行して1000ちょいのローハンのじいさん、突然連れて来られ、修行も何もしてない俺が450万って
そりゃそうなるわ
「落ち着いてくれよ、ローハンのじいさん 」
「儂は30年修行してやっと宮廷魔術師になった、それからも修行して修行して宮廷魔術師筆頭になった、いつからか賢者とも呼ばれる様になったそれでも魔力量1200なのに」
「でも俺の攻撃力と防御力は兵士並みだしさ……」
賢者ローハンはため息をついて語り始める
「お主確かに並みの兵士レベル、しかしスキルで肉体強化と魔力付与があるじゃろ?、前者は魔力を肉体全体または局所的に纏わせて攻撃、防御の底上げ、後者は武器、防具などに魔力を纏わせ以下同文」
呆れ顔で続ける賢者ローハン
「お主のバカ魔力を纏わせたら化物の完成じゃな……」
「……まじっすか?」
呆れ顔の進
「でも狼と戦った時に魔法使ったけどそこまでの威力は無かったぞ?」
賢者ローハンが少し考え込む
「表に出ろ」