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異世界ライフ〜自由気ままな逃亡ライフ〜  作者: コウムラ リョウヤ
4/4

第4話

前回のあらすじ

国王「説明?そんなの後でいーじゃんw(紫苑の主観)」


シオン(しろよ!)


宰相「…………(無言の圧力)」


シオン(……大人しく言うこと聞いとこ。)

《勇者の証》を刻む儀式というのはかなり簡単なもので数分で終わった。紫苑が何やら失敗した様でやり直しをしていたが大して時間を食うこともなかった。


それから、宰相から召し使いさんに案内が変わり部屋に案内される。


1度も外を見ていなかった為気付かなかったがもう、日が落ちかけている時間なので今日はこのくらいでということらしい。


明日、歓迎の催しが行われるそうだ。


「こちらの方々がが、あなた方の護衛にあたる騎士見習いとなります。」


と、唐突にそんな事を言って帯剣した男女2人ずつの4人を指す召使いAさん。


「…えっと、どういうことですか?」


そんなこと、聞いていない為、訳を聞く鈴。


「言ってませんでしたか?えっとですね、一応勇者として召喚した為こちらとしては、客人としての扱いなのですが、部外者がウロウロするのが気に食わないって人もいる為、護衛をつけるんですよ。」

「そういうことですか…。まあ、政治絡みで巻き込まれるのもごめんなんですが….。」


そう何かを言いにくそうにする鈴。


「部屋の前で待ったりするだけで特に邪魔になるようなことはないと思うので安心してください。」


それを察した召し使いAさんが補足説明をする。


「まあ、それならいいです。」


一応納得の意を示す鈴。紫苑を含めた他も納得する。





部屋に着いた紫苑はそこにあったベットに仰向けで寝そべる。


『シオン〜、これからどうする気さ?』

『ん?先ずは情報収集からだろ。異世界モノの定番だな』


話しかけてきたクロネに脳内会話で相槌を打つ。


これは、国王と話している最中にステータスで確認したのだが、クロネの【念話】というスキルらしい。所有者としか会話出来ないそうだ。


しかし、普通に話しかけると側から見て、剣に話しかけるイタい人になるので結構助かる。


因みに、クロネのスキルは他にも沢山あり内一つは転移の時に紫苑に配慮して使った【異界門ゲート】というもので透明になったとかそういうのではない。


紫苑は女神から聞けなかった説明の補足の為に他の勇者の所に行きたかったが、あちらも一息くらいつきたいだろうと思いクロネと今後の方針等を話して時間を潰していた。


しばらくするとコンコン、とノックをする音が聞こえてくる。

紫苑がドアを開けるとそこには龍太、鈴、五月の召喚組3人がいた。


「どうしたの?みんなお揃いで」


紫苑から訪問する予定だった3人が自分から来たのでとりあえず部屋に入れる紫苑。


4人が備え付けのテーブルを囲んで座った。そして鈴がいやに真剣な様子で切り出す。


「とりあえず、4人揃ったわけだし、先ず最初にやっておかなければならないことがあると思うの」

「ああそうだな、大事なことがある」


神妙な面持ちで頷き、龍太も五月も頷く。

目に見えない所から見ているクロネはその様子に只ならぬものを感じ、ゴクリと喉を鳴らす(喉があるのか?というツッコミは無しで)。


「自己紹介よ!」


鈴がキリッと言い切る。それに対して紫苑達は。


「そうだな、それがなきゃ始まらん」

「…ん。1番は」

「うしっ!俺がやる!」


鈴の言葉に全員がさも当然というように言い合う中クロネが


『…』

『………』

『……………………へ?』


状況について来れず呆然とする。しかし、紫苑以外はクロネの存在すら知らないので全く気にしない。


『ちょっとちょっと!、今のシリアス何だったの⁉︎自己紹介って、他にやることあるでしょうが⁉︎』

『他にって…自己紹介は大切だぞ?』


さっきまでの『ゴゴゴ』っていう効果音が付きそうなくらいのシリアスは何処へ行ったのか。その辺も含めて、抗議するクロネに紫苑は「何言ってんだこいつ」的な調子で返す。


そんなやりとりをしている間に自己紹介が進行していく。


「そんじゃ改めまして仙崎龍太、気軽に呼んでくれ。あとはステもさっき言った通りで歳は17歳で高2だ。職に関しては持ってたユニークスキルの都合上これにした。よろしくな」


始めのアレの割にはちゃんと自己紹介してることに何と無く安堵するクロネ。ツッコミ無しで暴走するボケ程怖いものは無い。


「次は私ね。雛菊鈴、17歳。高2です。下の名前で呼んでね〜。なんだか魔法に憧れたのと、龍太さん?のすすめで後衛にしろって言われたのでこれにしました」

「……魔法少女?」

「うっ⁉︎」

「お?だったらそのうちコスチュームとか用意しね?」

「やめてーー!」

「ヘブッ⁉︎」


あまり言われたくない一言を五月に的確につかれた後、龍太が悪ノリした為、鈴は真っ赤になりながら思わず龍太を思いっきりビンタする。一応、さん付けで呼んでいたのが行動一つで台無しである。


「次、水戸五月。同じく17歳、高2。弓道部出身。…よろしく。名前は好きに呼んで」

「なるほど、それでアーチャーね」

「うん、……あと、小動物が好き」

「…そうか、そんでなんでこっちを見る?」

「…気のせい、次」


自分の自己紹介の補足の後、ジッと紫苑を見る五月に色々問い詰めたいことがあったが先を促され諦める。同意するように頷く鈴は無視して自分の自己紹介をする紫苑。


「風見紫苑、16歳で高2だ。流れで剣士になった。…ってなんだよ、正真正銘の高2だぞ」

「いや、どう見てもよくて中学せがっ!」


紫苑は龍太が言い切る前にカポエラキックもどきで吹き飛ばす。初対面なのに容赦がない。


「とりあえず、俺がこっちに来る前のこととスキルのこと教えてくれるか?」

「あ、うん。わかった」


吹き飛ばされた龍太を完全に無視して説明を開始する鈴。多少自業自得な所が無い訳ではないが龍太がなんとなく不憫なってくる。


その時、龍太は後ろでピクピクと白目を剥いて痙攣していた。


















〜おまけ〜

龍太達が来る前の一幕


『ねえねえ、シオン』

『ん?』

『洞窟の中で、言ったこともう一回言って?』

『///////』

『赤くなってないでもう一回言ってよ、ね?ね?(ニヤニヤ)』

『……黙れ』

『いやいや、感動のあの言葉をもう一回聞きたいと思っただけじゃない…………ってちょっと待って!なに窓開けてるのさ!ストップ!ウェイト!ごめん!ごめんなさい!投げるのはやめて、あああぁぁぁ!(キラーン!)』


紫苑はベッドに座り直して、次はどうしようか考えていると、ノック音が聞こえてきた。




読んでいただきありがとうございます!


今回、かなり時間がかかりました。なにぶん、機械等に弱い為よくある文の上に点が付けられず苦労しています。結局出来なかったのでスキルについては次回説明しようと思っています。

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