表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/10

n終わる世界 5n

目次に仕込んだ謎は今回で終わります。


本編最終話のタイトルにピリオドを打ったからです。

光に包まれた青年は

その眩しさに目を閉じた

そして、光が止み

目を開けると

大樹の外にいたはずなのに

見たことのない

温かな光の粒が

夜空の闇のなかで

煌めいている

神秘的な空間にいた


「あなたは誰……? なぜここにいるの……?」


少女の声が

空間に響くように

聞こえた


それは世界の意思の声


「ボクはキミの嘆きを聞いた者だよ。

キミの孤独を癒やしたいから、

キミを救いたいから、

此処に来たんだ」


青年は答える

自分が此処に来た目的を


「ありがとう……

あたしの孤独を癒やすために来てくれて……」


世界の意思は

嘆きとは違った声で

青年に感謝する


ヒュゥゥゴォォォ……


終焉の黒嵐の音が

空間に入り始める


それはすでに

世界の終わりが

確実に近づいている証拠だ


「あなたは、あたしと一緒に

終焉の黒嵐に……

呑み込まれるつもりなの?」


世界の意思が

新たに青年に問う


「キミを救うためには、

ボク自身が終焉の黒嵐に

呑み込まれてしまうかもしれない」


青年の答えは

自己犠牲による救い

そして、遺されるのは

世界の意思ただ一人


「それじゃあ、あたしは

また独りだけになるわ。

そんなのはイヤ……」


世界の意思は

再び嘆く


だがその時は、短い


「キミは独りにはならないよ。

管理者たちが造った

この世界は滅びるけど

別の神様によって

キミのいるこの世界は

新たに再構築されるから」


青年の付け足した答えは

世界の意思の

新たな嘆きを

打ち消すもの


「それは本当なの?」


「ウソじゃないよ。

だってボクは、

そのためにキミに

会いに来たんだから」


青年は優しげに微笑むと

両の腕を広げて言った


「さぁ、ボクの中に入り込んで。

終焉の黒嵐が此処に来る前に!」


「ええ、分かったわ!」


青年に応えるように

世界の意思は

夜空の空間に煌めいている

温かな光の粒たちを

青年の真上に集まるよう

流れさせた


そして、すべての光の粒が集まり終えると

螺旋を描くようにして

少しずつ青年の中に

入り込んでいった


「<これでいいのね?>」


「うん、それでいいよ」


光の粒たちの螺旋が

青年の中に入り終わると


それを待っていたかのように

終焉の黒嵐が

光が消えた夜空の空間に

押し寄せて

無慈悲に呑み込んでいった――

本編最終話は、今日の午後に上げます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ