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第7話 「冬の足音」

熊男ヴァルツァーが色々と自重しないお話。

彼の前ではベルトルドくん程度のシリアスな悩みなど吹き飛んでしまいます。

バクンシュドゥールの村に続く野道を馬に進ませながら、三上悠ことベルトルドは後頭部に腕を組み、ぼんやりと物思いに耽っていた。雪原を両脇に、ぬかるんだ道を銀の甲冑を纏った兵が列を組み、ハルバードや剣など物々しく武装して進軍している。その様を横目に眺めながら、彼の思いは10年前、悪魔シレジアとの会話を回想していた。


(彼女は僕に飢えや苦しみを与えると言っていたなぁ……、様子からして脅しとも思えないけど。)


 10年前といっても昨日の事のように思い出せる、あの悪魔的な……いや、悪魔なんだけど、底知れぬ微笑。そんな表情をしながら彼女は哄笑し言ったのだ、恩恵などやらぬ、と。


(その割には幸せだよな、僕。)


 思わず顔が綻ぶのをガントレットを装着した両手で隠す。こんな顔をヴァルツァーに見られたら、きっとニヤニヤと笑われてからかわれるに違いないと思ったからだ。しかし、それも本気で嫌というわけではない。


(母さんにヴァルツァー、今や大切な家族だ。騎士団の連中も時々腹が立つけど気の良い連中だし。)


 貴族にしては質素だが食事も満足に採れている。

 住む場所も装飾にお金を回す余裕はないが、機能的には困らない程度に充実している。これが悪魔シレジアの試練? ……そんなはずはない、きっと試練はこれからなのだろう。幸せを与えてから、暖かさに慣れさせてから全力で奪うつもりなのだ。


 そう考えた瞬間、背筋にゾッと寒気が走った。

 母とヴァルツァー、城のみんなの笑顔……それを思い浮かべた瞬間、それがたまらなくいとおしくて、それゆえに奪われた瞬間の事を考えると恐ろしくて仕方がない。


「……。」


 無意識に視線がヴァルツァーを探し、思わず縋るような目をしていたのだろう、ヴァルツァーは視線に気づくや「おや、」という顔をした後、にっこりと微笑んだ。


(……ほっとする。)


 不安な時、いつも彼の笑顔に支えられる。気分がふっとほぐれるような感じがして、ストン、と気持ちが落ち着いていく。自然と感謝の笑みが口許に浮かぶのだが、やはりというべきか、言わなきゃ良いのにヴァルツァーが。


「おぉ! やはり我が胸が恋しくなりましたかな?これは閣下が我が想いに応えてくれる日も近いということか!」


「はいはい、そういう事は女性を相手にして言いましょうね。」


「はっはっは! 何をおっしゃる、我が愛を前にしては性差など小石ほどの障害にもなりませぬ!」


 ……いや、色々とおかしいよね?

 騎士団の連中も「旦那なら納得だ」みたいな顔で頷かない。


「……はぁ、まぁなびく予定なんてないから良いけど。」


 溜息をつくベルトルドに対してあっけらかんと笑う熊男。これはもうちょっと強く対処してもいいんじゃないだろうかと考えるベルトルドであったが、心の中の嫌なわだかまりがいつの間にか溶けていたのも確かな事だった。





「閣下ー、晩御飯ができましたよ!」


 にへら、ツンツン頭の青年が、手にお玉をもって人の善い笑みを向けてくる。まるで幼子のような緩んだ笑みだったが、鍛えられた身体、手に出来た無数のマメが彼がただの優しいだけの人間ではないことを示している。そんな彼の笑顔に心地よさを感じながら、ベルトルドは笑みを返しつつ頷いた。


「わかった、今行くよ。」


 愛馬を背にしてもたれていた身体を起こし、羊皮紙で出来た分厚い本を閉じて起き上がる。青年従士ヨハンが大きな目で興味深そうに背表紙を追っている、純真そうで、どこか可愛らしさも感じる仕草に笑みを深めた。


「本、珍しい?」


 ぼう、と目で追っていた彼はベルトルドの言葉に慌てて目を逸らしてブンブンと首を縦に振る。


「紙で作られる本は高価なんです。この国ではそもそも文字が読める人間も少ないですから、買う人も居ないんで余計に高く……。こんなこと言ったら失礼かもしれませんけど、閣下の御年でそんな難しそうな本を読めるなんてすごいっすよ。」


 ちなみに自分も読めないっす。と明るい顔で笑う彼を見ながら、ベルトルドは準騎士とでもいうべき従士ですら字を読めない、むしろそれが当たり前といった世情を感じ取って、いつかは何とかしたい問題のリストに心の中で書き加え、顔には穏やかな笑みを浮かべる。


「でも腕っぷしじゃヨハンに敵わないしね。身体も弱いから、せめて“ココ”を磨かなくっちゃ。」


 頭をコツコツと叩きながら、それよりご飯を食べようよ、とヨハンを促し焚き火の傍へ。

 いくつかの焚き火が雪原に焚かれ、薄暗く夜の帳が下りつつある空の下、煌々とした明りが白い野原に転々と灯り、その周囲を思い思いに寛いだ騎士や兵が囲む。更に外側には油断なく周辺を警戒する兵が歩哨に立っていた。


「火の番ご苦労さん、ヴァルツァー。」


 熊のような巨体を丸めながら、火の傍でじっくりとシチューの鍋をかき混ぜるヴァルツァーに後ろから近づいて微笑む。その声に顔を綻ばせながら振り返るヴァルツァー、鍋の中のシチューが湯気を立て、おいしそうな匂いが鼻腔をくすぐる。


「いらっしゃいましたな閣下。今日のシチューは自信作ですぞ……暖かい部屋、ではありませんがな。」


 ニッと笑う熊男、武骨そうな彼の意外な特技の一つが料理で、この行軍中もしばしばその技を発揮し慣れない行軍で疲労していたベルトルドの身体を癒してくれている。楽しみだね、と呟きながら腰掛けるベルトルド、若干遠慮しながら隣に腰掛けるヨハン。


 バクンシュドゥールの間近で、なぜわざわざ野営をしているのかというと訳がある。


「夕飯時だったからね。今から押しかけたりしたら村人も安心して食べられないだろうし、それに……。」


 器を差し出し、シチューをよそってもらう。寒空の中で湯気を立てるそれは乳白色のルーの中に、冬季ゆえにしなびたとはいえ数種の野菜が加えられ、行軍中に捕らえた兎の肉がそれら野菜に旨味を加味、数少ない調味料の塩をふんだんに使った一品で、見ているだけで幸福な気持ちになる。


 けれどその気分も、村の事を思うと逆に心苦しくなってくる。


「そんなに酷いのかい、村の状況は。」


 手にシチューを持ったまま、一口もつけずに深刻そうな表情で呟く幼い主君にヴァルツァーは困った風に微笑み、ヨハンは食べたくてしょうがないけど、主君がなぜか口をつけないので“お預け”状態でそわそわしている。


 そんなヨハンの様子にチラと視線を向けたヴァルツァーは、微笑ましそうに表情を和らげる。スプーンを取って自ら一口食し、「うまい」と満足げに呟きながら口を開けばヨハンの顔が輝いた。


「今期も不作でしたからな。例年と比べてさほど酷い凶作というわけでもありませぬが、平年並みの収穫量でも家族皆を食わすには不足する有様です、わずかな不作ですら農民にとっては深刻でありましょう。」


 食しながら淡々と語るヴァルツァー。

 その脇で嬉々としてスプーンを取りながら、いつもの口調でヨハンが告げた。


「俺、元々は農家の出身なんっす。」


 先ほどまで食べるかどうか悩んでいたヨハン。ヴァルツァーが食事を始めたのを見て食べても良いと判断したのだろう、今はしゃべりながらガツガツとシチューを掻き込んでいた。咀嚼しつつ口を開く。


「はぐはぐ……ゴクン。みんな、怠けてるわけじゃないっすよ。土地が痩せてて、寒くて、必死で働いても麦は大して実りをもたらしてくれないっす。牧草も足りないんで、ヤギですらまともに増やせなくて。まぁ大半の農民はヤギすらもってないから関係ないっすけどね。」


 これウメーっすね!と顔を輝かせて2杯目をよそるヨハン、そうであろう、とまんざらでもなさそうなヴァルツァーは変わらず困った風な笑いを浮かべている。ヨハンの態度はある意味では不敬で、内容は為政者への不満と取れないこともなかったが、ヴァルツァーは敢えて口を出さなかった。

 

 幼く、まだ心優しい主君の心情と現実の乖離。現実を伝えるには、それを実際に体験した者の言葉が一番良いだろうという判断だった。ゴクン、と飲み込みながらヨハンが顔を上げる。


「今の時期、冬は一番食べ物が少ないっす。街から商人が運んでくる麦、これを買わなきゃ一家が飢えて死ぬなんてザラで。モノはタダじゃ手に入りません、でも農民に差し出すものなんて多くはなくって……。」


 特に恨み言を言うわけでもなく、悲しむ様子もなく語るヨハン。そんな彼を見つめながら、ベルトルドは表情も硬くシチューの器を握り締めている。何かに耐えるように、あるいはずっと尋ねたかったことを聞けたかのように元農民の言葉に聞き入っていた。ヨハンが、スプーンを立てる。


「――子供を対価にするっす。大抵、女の子から売られますね、男は労働力として必要になりますし、年頃の女の子の方がずっと高く売れるんすよ。まぁ、オイラん家は男ばっかりだったんで、もし師匠に従士にしてもらえなかったら今頃はオイラが売られてたでしょうけど。」


「……。」


「そんな状態っすからね。子供を売って作った食料っす、けど俺達領主の軍勢が来たら歓待しないわけにはいかないっすから、こうして距離を置くのは仕方がないことっすね。」


 しっかしほんとにウメーっす、ヴァルツァー様は料理人でもやってけるっすよ。と無邪気に笑いながら3杯目、ちなみにシチューは半分以上減っている。がつがつやりながら、蒼白に黙り込むベルトルドを見て、不意にヨハンがにへらーと笑った。


「……、……ベルトルド様のせいじゃないんすから、そんな辛そうな顔なさらないでくださいっす。」


 彼は何を言ってるんだろう。不意にヨハンの声色が暖かくなったのを感じて顔を上げると、そこには励ますような無邪気な笑み。


「俺、伯爵家には感謝してるっすよ。俺みたいな農民の息子を取り立ててくれて、剣を教えてくれて、居場所と、メシと、仲間をくれた。それに“ココは頑張れば報われる”っすからね、これほどうれしいことはないっすよ。」


 本当に幸せそうに笑うヨハン。


「……。」


 しかしベルトルドは表情に出さないよう微笑みながらも、胸に痛みを感じずには居られなかった。現代日本の基準で物事を見てはいけないと頭では理解しつつも、心では納得できない。それが傲慢な考えだと分かっているから、表情に哀れむような表情を出してはいけないと思うのだが。


「そう、だね。僕もヨハンみたいな奴が騎士になってくれれば信頼できるな。」


 小首を傾げて、気合で口の端を持ち上げて浮かべた微笑。しかし目じりは下がり、大分悲しげな表情になってしまっただろう。紛れもない本心で言った言葉ではあったが、これじゃまるで同情して言ってるみたいじゃないかと気合で笑おうとするベルトルド。


 尤も傍から見たら非常に分かりやすい状態なのだが……、しかし彼の努力は、次の瞬間唐突に中断されることとなる。


「――!」


「うぉぉぉ、我が主は健気ですのぅ!」


 まさしく熊、野獣のような雄たけびを上げて毛むくじゃらの物体が視界を塞いだ。風呂の習慣のない汚れきった北国中年戦士の饐えた体臭が鼻腔を刺激する。


「な、何を――っ!」


 気がついたら熊男がその豪腕で抱きしめ、そのヒゲ面をだらしなく緩めながらプルプルと悶えている。その腕の中には状況が掴めずじたばたする華奢な美少女――いや失礼、少年。


「は な せ この蛮族男~ッ!」


 頬擦りをされる件になってようやく我に帰ったベルトルドは頬を紅潮させて熊男を押しのけようと細い腕で抵抗するのだが、それがより一層熊男のハートに油を注ぐ結果となって、いよいよ押し倒され組伏されてしまう。


 焚き火の傍、夜の帳が下りる中、じたばたと暴れる主君の声に「あぁようやくか」と言った様子で他の兵らはチラと視線を向けただけでそれぞれ酒盛りを始める。むしろ普段から仲がよく、行動を共にしている二人、熊男の噂を考えればこの行軍中に何もなかったことの方が意外だったのだ。


「~っ……!」


 助けがこない、ある意味で外堀を埋められた形となったベルトルドは本気で焦る。先ほどまで「自分はなんと不甲斐ないのか」と「不甲斐ないなど傲慢だ」という気持ちでグルグル悩んでいたことなど吹っ飛ぶくらいには焦っていた。


「や、やめ!」


 がっしりホールドされた状態で熊男のヒゲ面が接近してくる。ますます強烈になる匂いに気が遠くなるが、ここで気を失ったら取り返しのつかない事態になるに違いない。

 そこで信頼する部下、自分より少し年上くらいで比較的仲の良いヨハンに縋るような目を向けるのだが。


「……あー、俺、馬に蹴られたくないっすから。見ないふりするんで、その、お幸せに!」


(盛大に誤解してるッ!)


 極端に方向性の間違った気の遣われ方をされて、援軍が絶たれた事を知り絶望に目の前が暗くなる。……いやだめだ、諦めるな僕。迫るヒゲ、明らかに比率のおかしい巨大な顔を前にしながら、ベルトルドは最終防衛ラインを守るべく覚悟を決める。


 男としてのプライドと、色んな大切なものをかなぐり捨てることだったが、もっと大切なモノを守るためには仕方ない!


「ヴァルツァー……。」


 かすれるような震える小声、ぴたり、と熊男の接近が止まる。

 今こそ好機、息を呑み、最後の覚悟を決めたベルトルドは。


「僕、ヴァルツァーにこんなことされたくない……。」


 濡れた睫毛を伏せ、悲しげな表情を作る。目じりに一杯涙を浮かべ、恐怖に耐えるように震えながら上目遣いに呟いた。


「……。」


「……、あーあー。」


 呼吸まで止まる勢いで固まるヴァルツァー。成功したかと喜ぶベルトルド、そして何かを悟った様子で寝袋に包まるヨハン。次の瞬間、大地が揺れた。


「オオオオオォォォォォッ!」


「ギャーーー!」


 熊男がお前はどこのハイランダーだ、という勢いで野生の雄たけびを上げてものすごい勢いでベルトルドを抱きしめている。折れる!潰れる! いろんな意味で悲鳴を上げてあばれる姿は、まるで必死の逃走劇も虚しく狼に首根っこを噛まれた兎が、残った足で必死に狼を蹴ろうとする虚しい抵抗を髣髴とさせた。


「も、も、もう辛抱たまりませんぞ!」


「嫌ーッ!助けて母上ェッ!」


 断末魔のごとき悲鳴を上げるベルトルド。せめて視覚的苦痛だけでも減らそうと、熊男の顔が接近した瞬間ぎゅっと目を閉じたのだが。


「……?」


 何も、ない?

 怪訝に思って恐る恐る目を開ければ、ニヤリと悪戯っぽく笑うヴァルツァー。その瞳には先ほどまでの狂おしい熱情はすっかり失せ、穏やかな理性の……というより悪戯を成功させた悪ガキのような不遜な輝きがあった。


「冗談でございます閣下。」


 気がつけば周囲のギャラリーもいつの間にか寝袋や、酒席からニヤニヤとした視線を向けている。諮られたと知り、先ほどの断末魔を思い浮かべて羞恥に身を震わせるベルトルド。


「いやぁ~、流石ミリア様のご息女、あいやご子息。見事な愛らしさでしたなぁ。」


「いやはやあの羞恥に震える姿もなかなか。そこらの村娘などよりよほど可憐でしたな!」


『ヌァッハッハッハ!』


 カラカラと機嫌よく歓談に興じる中年騎士ども、良い酒の肴が出来たと喜ぶ彼らは次第に昂ぶる殺気に気づかない。


「――…こ、この。」


 あ、オイラ知らねっす。

 少女めいた華奢な少年が発するとは思えぬ黒いオーラを敏感に感じとったヨハンは速やかに寝たふりを決め込む。彼が寝袋に潜り込んだ瞬間、盛大にヴァルツァーを押しのけた少年の声が夜空に木霊する。


「えぇい!そこになおれッ! 貴様ら全員、叩き斬ってやるッ!」


「閣下、殿中にござる。殿中にござるぞ!」


「どこが殿中だッ!野外だろうが。というかお前が全部悪いんだァッ!」


 普段の頼りない華奢な様子などどこへやら。鬼気迫るベルトルドはめちゃくちゃに剣を振り回し、機嫌よく笑いながらヴァルツァーが巧みに回避し、酔っ払った騎士らは楽しげに笑う。


(今閣下が悩んでも、答えが出るような問題ではありませんからなぁ。)


 迫り来る白刃を顔先でかわしながら微笑む熊男。

 それが正しいかは分からない、だが自分の好きなこの幼君は、これから嫌でもこの国の背負う宿命に立ち向かうことになるだろう。


 せめて幼い今だけは笑っていて欲しい。そう願うヴァルツァーの視線は、冬の夜半の冷たい空へと溶けていった。

農奴の一番の問題は、頑張っても報われない事、這い上がれない事で無気力になってしまうことなのかもしれません。いずれ立ち向かう問題の片鱗に触れたベルトルド、ヴァルツァーは考え込みがちな彼をフォローしようとしているだけであって、下心なんてない……ないんだよね?

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